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第四部 美少女モンクと大魔王
第158話 それぞれの戦い②
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クシャルト大陸の邪魔素生無塔のコアを破壊するべく、頂上を目指して駆け上がる水の勇者ケオルグと水の巫女メアリー。
そして地上では邪魔素生無塔にひきつけられたモンスターの大軍団を相手に、水闘士二人が奮闘していた。
かつての全水闘士の中でもオクトロスと一、二を争う実力者であり、ムッキムキの上半身をもつ異形のクマノミ魚人(オス)のマルコは、相対する敵が多ければ多いほどステータスが上がるという環境対応型の魚人だ。
「ルイを助けて乙女になった秘密を聞くまでは、あちしは死ねないのよぉ!」
大軍団に囲まれて魔王をもしのぐ圧倒的ステータスでもって、漢女式レスリングのタックル一つであっという間にそこにいた多くの魔物の塊を轢殺し、光のエフェクトにしてしまう。
塔の入り口を守るのはバトルジュゴンだ。マルコがいない隙を付いて塔へと押し寄せて来るモンスター達次々とを一撃で沈めていっている。
しかし、二人はあくまで近接戦闘タイプであり、対多数の殲滅能力が高いわけではない。あまりにも多勢に無勢過ぎて、どんどん状況は悪化していく。
フワァアン
突然塔の前に魔法陣が出現し、そこからひょっこりと雪だるまが現れた。
「はじめまして。ぼくは火の大輝石の眷属デス。君達もルイの仲間デスか? ぼくは火の大輝石のお力でこの場へとやってきました。さあ、モンスター達を排除する……デス! 危ないから二人は塔のそばにいてください」
青いバケツの雪だるまはそういうと、「永久氷床」と魔法を唱え、自身の核と融合している『永久氷床のかけら』の力を増幅させ、絶対零度の魔法を発動した。
キィーン!
邪魔素生無塔を中心に、見渡す限りが氷漬けとなる!
「とんでもない魔法ねぇ……ここが誰もいなさそうな荒野で良かったわぁ」
青いバケツを含めると人間大だった雪だるまくんは、その身体を十分の一程の大きさにまで縮めてしまっている。
「ちょっと力を使い過ぎてしまったのデス。……後は、頼む……なのだ」
そう言ってピクリともしなくなった雪だるま君は、バトルジュゴンの頭の上で横たわった。
敵が消え静けさを取り戻していた荒野の中、突然ジャマソーナ塔の頂上が吹き飛んだ!
「勇者最強斬・改!」
続く勇者ケオルグの大音声と共に再び爆発が起こり、ゴゴゴゴゴゴっと跡形もなく地面に消えて行くジャマソーナ塔。
勇者ケオルグがメアリーをお姫様抱っこして地上へと飛び降りてきた!
ドドン!
「待たせたな、みんな無事だったか? こちらは終わったぞ……」
♢♢♢
カナリメアン大陸のジャマソーナ塔では、竜騎士ケインとドラグナーのローズがジャマソーナ塔のコアを破壊せんとボスモンスターとの熾烈な戦いを繰り広げていた。
フーリオ、サリア、ガオ、暗黒騎士レオナルドは見事な連携でモンスター達をジャマソーナ塔へと近寄らせない。
モンスターを更に遠巻きにして、戦略飛空艇師団『黒い翼』の飛空艇が外からも集中砲火を浴びせかける!
戦局は一進一退の攻防を続けていた。
ゴォォー!!
サザエのような形のジャマソーナ塔の頂上が吹き飛び、中から飛竜モードのローズが飛び出し雄叫びをあげると悠々と空を舞っている。
その背に乗る竜騎士ケインが誇らしげに『ワイバーンの槍』を天に向けて突き上げている。
♢♢♢
アラーユ大陸のジャマソーナ塔の前では、巨大な黒馬、八本足のスレイプニルの背中に、ずらりとブーグリ達が並んで踊っていた。
地形を操るブーグリの合同の踊りは天変地異となり、近寄るモンスター達を次々と屠っていた。
その経緯とは……
ブーグリ達がえっちらおっちら全力でジャマソーナ塔に向かって飛んでいたところ、けたたましい足音とほこりを巻き上げて、ウォーラがスレイプニルの黒帝号の背中に乗って通りがかったのだ。
「ウヌらは何者だ?」
「ぽっくん達はブーグリポク~。怖いおじさんが怖い馬に乗って突然現れたポク~、ぽっくん達食べられちゃうポク~!?」
「俺はブーグリを食べたりはせぬ。俺はこれから邪魔な塔を破壊しに行くのに忙しい。じゃあな」
「あっ、ちょっと待って欲しいポク~! ひょっとしておじさんもルイの仲間ポクか? それならぽっくん達も連れて行って欲しいポク! ぽっくんの名はブーグリの勇敢な戦士グリポク~! みんなのリーダーポクよ。 ルイとは友達ポク~」
ほんの数瞬考えたウォーラは、頷いてブーグリ達を黒帝号へと乗せた。
「俺の名はウォーラ。ルイは俺の弟子だ。俺には時間がない。急ぐぞ!」
ジャマソーナ塔に着いたウォーラはすぐに頂上を目指して塔に乗り込んだ。頭にはグリが必死にしがみついている。
出てくるモンスターを一瞬で爆散させながら、塔を駆け上がって行くウォーラ。
サポートをする為に付いてきたグリの出る幕が無いほどだ。
「ぐふっ」
突然膝を付き吐血するウォーラ。
「ウォーラおじさん大丈夫ポク?」
そう言ってグリは回復効果のある踊りを踊って、更にポーションを振りかける。
突然自身の胸に指を突込み、勢いよく立ち上がるウォーラ。
「よし、行くぞ!」
「治ったポク?」
「……ああ」
その後は二人で協力しながら最上階へと登り、ボスモンスターを倒してジャマソーナ塔のコアを破壊した。
しかし、地上に降り立ったのはグリただ一人だった。
「おじさんはどうしたポク~?」
仲間のブーグリが訪ねると、グリが泣きながら答えた。
「おじさんは死んじゃったポク~。元々死の床に伏していたらしいポク~。最期の言葉は『我が生涯に……悔いなし』だったポク~」
そして地上では邪魔素生無塔にひきつけられたモンスターの大軍団を相手に、水闘士二人が奮闘していた。
かつての全水闘士の中でもオクトロスと一、二を争う実力者であり、ムッキムキの上半身をもつ異形のクマノミ魚人(オス)のマルコは、相対する敵が多ければ多いほどステータスが上がるという環境対応型の魚人だ。
「ルイを助けて乙女になった秘密を聞くまでは、あちしは死ねないのよぉ!」
大軍団に囲まれて魔王をもしのぐ圧倒的ステータスでもって、漢女式レスリングのタックル一つであっという間にそこにいた多くの魔物の塊を轢殺し、光のエフェクトにしてしまう。
塔の入り口を守るのはバトルジュゴンだ。マルコがいない隙を付いて塔へと押し寄せて来るモンスター達次々とを一撃で沈めていっている。
しかし、二人はあくまで近接戦闘タイプであり、対多数の殲滅能力が高いわけではない。あまりにも多勢に無勢過ぎて、どんどん状況は悪化していく。
フワァアン
突然塔の前に魔法陣が出現し、そこからひょっこりと雪だるまが現れた。
「はじめまして。ぼくは火の大輝石の眷属デス。君達もルイの仲間デスか? ぼくは火の大輝石のお力でこの場へとやってきました。さあ、モンスター達を排除する……デス! 危ないから二人は塔のそばにいてください」
青いバケツの雪だるまはそういうと、「永久氷床」と魔法を唱え、自身の核と融合している『永久氷床のかけら』の力を増幅させ、絶対零度の魔法を発動した。
キィーン!
邪魔素生無塔を中心に、見渡す限りが氷漬けとなる!
「とんでもない魔法ねぇ……ここが誰もいなさそうな荒野で良かったわぁ」
青いバケツを含めると人間大だった雪だるまくんは、その身体を十分の一程の大きさにまで縮めてしまっている。
「ちょっと力を使い過ぎてしまったのデス。……後は、頼む……なのだ」
そう言ってピクリともしなくなった雪だるま君は、バトルジュゴンの頭の上で横たわった。
敵が消え静けさを取り戻していた荒野の中、突然ジャマソーナ塔の頂上が吹き飛んだ!
「勇者最強斬・改!」
続く勇者ケオルグの大音声と共に再び爆発が起こり、ゴゴゴゴゴゴっと跡形もなく地面に消えて行くジャマソーナ塔。
勇者ケオルグがメアリーをお姫様抱っこして地上へと飛び降りてきた!
ドドン!
「待たせたな、みんな無事だったか? こちらは終わったぞ……」
♢♢♢
カナリメアン大陸のジャマソーナ塔では、竜騎士ケインとドラグナーのローズがジャマソーナ塔のコアを破壊せんとボスモンスターとの熾烈な戦いを繰り広げていた。
フーリオ、サリア、ガオ、暗黒騎士レオナルドは見事な連携でモンスター達をジャマソーナ塔へと近寄らせない。
モンスターを更に遠巻きにして、戦略飛空艇師団『黒い翼』の飛空艇が外からも集中砲火を浴びせかける!
戦局は一進一退の攻防を続けていた。
ゴォォー!!
サザエのような形のジャマソーナ塔の頂上が吹き飛び、中から飛竜モードのローズが飛び出し雄叫びをあげると悠々と空を舞っている。
その背に乗る竜騎士ケインが誇らしげに『ワイバーンの槍』を天に向けて突き上げている。
♢♢♢
アラーユ大陸のジャマソーナ塔の前では、巨大な黒馬、八本足のスレイプニルの背中に、ずらりとブーグリ達が並んで踊っていた。
地形を操るブーグリの合同の踊りは天変地異となり、近寄るモンスター達を次々と屠っていた。
その経緯とは……
ブーグリ達がえっちらおっちら全力でジャマソーナ塔に向かって飛んでいたところ、けたたましい足音とほこりを巻き上げて、ウォーラがスレイプニルの黒帝号の背中に乗って通りがかったのだ。
「ウヌらは何者だ?」
「ぽっくん達はブーグリポク~。怖いおじさんが怖い馬に乗って突然現れたポク~、ぽっくん達食べられちゃうポク~!?」
「俺はブーグリを食べたりはせぬ。俺はこれから邪魔な塔を破壊しに行くのに忙しい。じゃあな」
「あっ、ちょっと待って欲しいポク~! ひょっとしておじさんもルイの仲間ポクか? それならぽっくん達も連れて行って欲しいポク! ぽっくんの名はブーグリの勇敢な戦士グリポク~! みんなのリーダーポクよ。 ルイとは友達ポク~」
ほんの数瞬考えたウォーラは、頷いてブーグリ達を黒帝号へと乗せた。
「俺の名はウォーラ。ルイは俺の弟子だ。俺には時間がない。急ぐぞ!」
ジャマソーナ塔に着いたウォーラはすぐに頂上を目指して塔に乗り込んだ。頭にはグリが必死にしがみついている。
出てくるモンスターを一瞬で爆散させながら、塔を駆け上がって行くウォーラ。
サポートをする為に付いてきたグリの出る幕が無いほどだ。
「ぐふっ」
突然膝を付き吐血するウォーラ。
「ウォーラおじさん大丈夫ポク?」
そう言ってグリは回復効果のある踊りを踊って、更にポーションを振りかける。
突然自身の胸に指を突込み、勢いよく立ち上がるウォーラ。
「よし、行くぞ!」
「治ったポク?」
「……ああ」
その後は二人で協力しながら最上階へと登り、ボスモンスターを倒してジャマソーナ塔のコアを破壊した。
しかし、地上に降り立ったのはグリただ一人だった。
「おじさんはどうしたポク~?」
仲間のブーグリが訪ねると、グリが泣きながら答えた。
「おじさんは死んじゃったポク~。元々死の床に伏していたらしいポク~。最期の言葉は『我が生涯に……悔いなし』だったポク~」
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