読者を増やすためにはタイトルを変えた方がいいんだろうけど、作者自信がこのタイトルを気に入ってしまっていて、簡単には変えられないというジレンマ

みももも

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承認欲求

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 ネット小説ではタイトルが命。
 いろいろなところで言われていることだし、わたし自身も多分そうだと思う。
 そもそもタイトルがダサいと「読んでみようかな」って気分にすらならない。読まれなければ、どんな宝石でも石ころと変わらない。
 でもさ。
 じゃあタイトルで媚びるの?
 そこまでして読者数を増やしたいの?

 そういう話になってくる。
 わたし自身、人並みに承認欲求を満たしたいという思いはあるよ。だからお気に入りが1増えるだけで嬉しいし、作品のポイントが伸びるのも嬉しい。
 だから続きを書こうって気になるし、面白いものを書こうって気にもなるけど。

 でも、自分を殺してまで褒めて欲しいっていうのはなんか、違う気がするんだわよね。
 取り繕った仮面を褒められたとしても「それはまあ、そういう仮面をつけてるわけだから褒められて当たり前だよね……」って気分になっちゃう。
 それはそれで、努力が認められたという点では嬉しいし、努力こそが人の個性を形作るという考え方もあるんだろうけど、それはわたしが求めてる承認とは少し違うって気がする。
 なんていうか結局、わたしが褒めて欲しいのはわたしの小説を書く技術じゃなくて、わたしが書いた小説そのものなんだよね……。
 承認欲求は満たしたいけど、ありのままのわたしが認められたんじゃなきゃ意味がないというか……極端な話、盗作してアップロードした作品が褒められても全く嬉しくないでしょ? そりゃ、うまくやればお金にはなるかもしれないけど。

 これは多分タイトルだけじゃなくて、小説の本文やマーケティングのやり方にも関わってくる話だと思う。
 例えばSNSをうまく使えれば読者を増やすことにつながるんだろうけど、どうしてもわたしには読者のために呟く毎日というのが想像できない。めちゃくちゃ贅沢言ってることは自覚があるんだけど、こっちから「読んで」って宣伝して読んでもらうんじゃなくて、向こうから「読んでみたい」って思ってくれた読者以外はそもそもいらない。
 多分理想としては、こっちはただ淡々と小説を書いて、読者はただ淡々と読んで、そんな読者がたくさんいて……。みたいな光景。

 でもそんなのどうやったら実現できるの?
 必死に努力する姿は見苦しいかもしれないし、ぶっちゃけ私は楽して読者を増やしたい。
 苦労するぐらいならむしろそこまで読者は増えなくてもいいかな。

 ああどこかに、勝手に読者が増えていく魔法のようなメソッドが落ちていないかな。
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