目が覚めたら異世界で草生える

みももも

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序章:現状確認

厨房を漁ってみた

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 というわけで、一階の台所らしき大きな部屋に来たんだけど、やっぱりというか、あちこちに蜘蛛の巣がかかっている……かと思ったら、ここは案外綺麗なままだった。
 どうやら魔法か何かで自動的に常に清潔に保たれているっぽい。
 さっき読んだ本に「自動浄化の魔導」って項目もあったから、多分その辺りの技術が使われているんだと思う。
「ってことは……お、やっぱりあんじゃん! 保管庫らしき扉!
 ということは、食材があまり痛まずに残っている可能性もあるのでは⁉︎」
 さすがに高価な食材は残っていないだろうけど、非常食ぐらいなら「持ち去る必要もない」と判断されて残っている可能性もある。
 どんな食材が残っているかは運任せになってくるけど……、「ビンゴ‼︎」
 保管庫の扉を開けると、少しひんやりした空気が流れ出てきて、中には非常食どころか大量の肉やチーズが並んでいた。
 もしかしてこの肉やチーズの材料は、外に放牧されていた緑色の羊たちだろうか。
 肉の色は、熟成が進んで若干黒っぽくなってるけど、まあ焼けば食べられそうかな。
 それとは別に、持ち運びしやすそうなチーズや加工まで終わっている干し肉があるから、危険を冒してまで食べてみようって気にはならないけど。
 それにしても、本棚の中身は全て持ち去られていたのに食糧庫の中身はほったらかしなのは、若干違和感があるような……。
 あれかな? もしかして、書斎にあった本とかは個人の持ち物だから持ち帰ったけど、肉とかチーズは商品だったから勝手に持って帰るわけにもいかなかったのかな?
 ……と、よく見たら食糧庫の壁には簡易的な地図が貼ってあるみたいだ。
 商品を運ぶための輸送ルートが書かれているみたいだから、この道に従って歩いていけばいずれは街にたどり着けそう!
 なぜか読める走り書きによると、歩いて行けば1日ぐらいで着くとも書いてあるし。
 この世界の住人に認めてもらえるかどうかは不安もあるけど、そこを乗り越えないことにはどうしようもないからね。
 それに、私の事情を話したら、案外この世界ではよくあることかもしれないし……。
「ま、悩んでも仕方ないよね!」
 ということで、食糧庫から状態の良さそうな保存食を見繕って鞄に詰め込むことにする。もちろんこの鞄も倉庫にしまってあったものだけど、こっちは命がかかってるから。
 もしかしたら犯罪行為なのかもしれないけど、生活に余裕が出てきたらお金で解決できないかな。

 なんて思いながら、他にも旅の役に立ちそうなアイテムを鞄に詰め込んで旅支度は完了!
 いよいよ出発の時が来ました!
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