目が覚めたら異世界で草生える

みももも

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キャンプ

異世界でアルバイトした結果

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「やっと……、終わったー!」
 ひたすらひたすら古代魔導語で書かれた原書を人類語に翻訳して書き写す作業を続けること何時間ぐらい経っただろう……。ペンを握ってひたすら書きまくっていたせいで指が痺れてきた……。
 窓から外を見てみるととっくに日は沈みかけていて、いつの間にか往来を行き来する人の数もだいぶ増えてるみたい。
「さてと。とりあえずこれを渡して報酬だけもらうことにして、夕ご飯のこととか考えなきゃね」
翻訳した結果を飛び散らないように一つにまとめて、原書と一緒に持っていくことにしよう。ついでに歩きながら行商人から食材を適当に買って、このコテージのキッチンで簡単に料理することにしようかな。出来合いの美味しそうなもの売ってるんだったらそれでもいいんだけど。
「お馬さん、また行ってくるね!」
『気をつけるのだぞ~』
 念のためしっかりと施錠をしてお馬さんに挨拶もして、再び商人さんに会うために広場に向かうことにした。

「あ、いたいた。おーい!」
「おう、先生か。どうした? ……まさかもう翻訳が終わったのか⁉︎」
「そうだよー。ほら、こっちが人類語に訳した結果だよ。中身確認する?」
「あ、ああ。……こいつはすげえや! つっても俺には訳があってるのかどうかもわかんねーんだがな! まあここは先生を信じることにするぜ。ほらよ、報酬はこれで足りるか?」
「ありがと……ってこれ、金貨ってやつじゃないの? こんなにもらっちゃって大丈夫なの⁉︎」
「お前さんはそれに見合うだけの仕事をしたってことだぜ! 遠慮なく受け取りな!」

 おじさんに渡されたのはキラキラ輝く新品の金貨だった。労働の対価として手に入れたからだろうか、前に手に入れた金貨よりも輝きが強いような気がする……。というか私には金貨の価値も実はよく分かってないんだけど。
 でも、銀貨一枚で高級宿に一泊できるってことは、金貨はそれ以上の価値のはずだよね?

「そういや先生。先生は確か、明日から山越えするって言ってたよな。山越えの装備はもう整ってるんですかい?」
「装備? なにか必要なんですか?」
「そりゃ、山は温度が下がるから厚着が必要になるだろうし悪天候用の魔道具もあったほうがいいだろ?」
「えーっと、ははは……。なるほど」
「その様子じゃまだみてえだな。魔道具ならうちにも在庫があるが、うちで用意していくかい?」
「魔道具はいいや。服だけ買いたいです」
 魔力がないからどうせほとんどの魔道具は使えないし。
「服なら、うちよりも別のところで拵えたほうがいいだろうな……。すまねえ、役に立てなくて」
「いえいえ。それじゃ私はこれで! また会ったらその時はよろしくね!」

 そう言って手を振って商人さんと分かれて、私は山越え用の装備を整えることにした。そういえばさっき、ふわふわで可愛くて暖かそうな服が売ってるのを見かけたんだよね! 早速行ってみることにしよう!
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