目が覚めたら異世界で草生える

みももも

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大平原

盗賊さんと話し合い

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「おい、あんたら……さっきの揺れはまさかあんたらの仕業か? おおお、俺たちをどうするつもりだ⁉︎」
「いやまあ、どうするっていうか、どうしよう……」
「アカネさん! あいつらアカネさんにビビってるみたいですし、このまま奴らのアジトに案内させてやりましょう!」
『お姉さん、私もシグレーさんにさんせーい! パパもおじさんも、それでいいよね!』
『お主がそれでいいのなら我はそれに従おう』
『おじさん……。まあ、俺もこの嬢ちゃんに賛成だぜ!』
 長さんが何か言いたげな顔をしてこちらを見ているけど、無視! それよりも話を進めよう。
「ってなわけで、できれば君たちにはアジトまでの案内を頼みたいんだけど……」
「だ、誰がお前らみたいな野蛮人に……」
「野蛮人だと⁉︎ アカネさんはこの土地の貴族だぞ! お前たち、アカネさんにそんこと言ってただで済むと思うなよ⁉︎」
「まあまあ、シグレさん落ち着いて。まずは自己紹介から始めようか。私はアカネ、しがない学生……見習いだよ。君たちは?」
 学生と言いそうになったけど、この世界では私は学生ではないからね。見習いってことにしておこうかな。
「お前らみたいなどこぞのお貴族様に名乗るような名前は持ってない。 悪いがお引き取り……」
『うむ、常々思っておったのだが、人間どもはなぜこうまで貴族を毛嫌いしておるのだ? かと思えば遜ってすり寄ろうとするものもおるのだが』
『あ、それは俺も昔思ってたぜ! 以前俺も貴族を乗せてた時期があったんだが、その時も貴族は孤独だったなあ。まあその時は貴族の方も性格が歪んでたわけだが』
「え、なにそれ。貴族ってそんな扱いなの?」
『そうなんだ、わたしもしらなかったー!』
 うん、仔馬さんはそうだね。私と同類だね。

 シグレさんみたいに貴族と知っても普通に接してくれる人やヒサメくんみたいに普通に話しやすい貴族もいたけど、世間一般のイメージは少し違うみたい。
「アカネさん! こんな小童の言うことなんて気にする必要ありませんよ!」
「はっ、ほら見たことか! いつだってそうだ、貴族は俺たち貧民のことを同じ人とは思っていない!」
「アカネさん、こんなやつ放っておいて、アジトにさっきの魔導、神の裁きジャッジメントを叩き込んでしまいましょう!」
 いやなにその強そうな技。てか地震はあくまで自然災害というか自然現象でしかないんだよね……。さっき発生したのも魔導の副作用というか失敗した結果で狙って起こしたわけではないんだけど。でもここは、シグレさんに乗っかって少し脅しをかけたほうがいいのかな。お馬さんたちもうんうんとうなづいているし……。
「そうだね、シグレさん。やっちゃおうか!」
『お姉さん、やっちゃいましょー!』
「おいまさか、まじでやるつもりか⁉︎」
『お主よ、冷静になるのだ!』
『そうだぜ! 短気を起こすのはやめとけ!』
「ちょっとアカネさん⁉︎ 落ち着いてください!」
「……」

 いやこの反応は理不尽でしょ! さっきまで「やったろうぜ!」みたいなノリだったじゃん! まじでもう一度地震を起こしてやろうか? ……いや、そんなことしたら関係ない人を巻き込みかねないからやらないんだけど。

「聞きましたか、この、小童! アカネさんを怒らせるとさっき以上の揺れが発生しますよ! 今度は地面が割れるかもしれないのですよ!」
『地面が割れる? そもそもそんなこと、本当にできるのか?』
「うーん……確かに原理的にはと思うよ。試してみる……」気はないんだけど。
「まってアカネさん! 交渉は私がやるからアカネさんは少し黙ってて! あと絶対にそんな気軽に試さないでくださいね‼︎」
 いやだから、試す気はないって。
「盗賊の! 早くアジトに案内なさい! それともアカネ様の怒りに触れたいのですか⁉︎」
「あ、ああ。そうだな、魔王を目覚めさせて世界が滅ぶのだけは避けないとな。わかった、案内するぜ」
 こいつら、絶対わかってやってるだろ! なんだ? 私をいじって楽しいのか⁉︎
「ついて来な。俺たちのリーダー……リーダーのもとに案内しますぜ、リーダー!」
「アカネさん、やりましたね! 盗賊団のリーダーになれそうですよ‼︎」
「いや、こっちから願い下げなんだけど⁉︎」

 でもまあこれで、とりあえず交渉のテーブルを用意することはできそうだね。あとはうまいことやって魔馬たちの安全の確保と、あとは奪われたテントも回収したいかな。
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