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EPISODE1
1.最悪の再会
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「今日から担任になります。よろしくなっ。…じゃあ、とりあえずみんなにも自己紹介してもらおっかな?」
…なんだかものすごーーーく普通な若い男が担任になったな………。
「西中学校出身。」
あれ。同中じゃん。だれだろ。
「好きなものは事件!」
…………………。。。
「あたしの名前は、松野 彩菜。何か面白い事件があれば、このあたしに言いに来なさい!!」
…………………。。。
好きなものは事件と言う、そいつを知らないワケはなかった。
紛れもない、そいつは西中始まって以来の最高に謎解きが好きで、その当時西中でそいつを知らない教師はおろか、生徒すら居なかった、という
更に言うと、完全なる問題児だった。
「おーい次ー。考え事でもしてるのか?」
「えっっ!?いやっっ、はいっっっ!?」
ドッ、と笑い声が溢れる。
フフ…終わった…俺の高校ライフ………。
「にっっっ。西中学校出身、未本 拓優です!!き、気軽に、たく、って呼んでくださいっっ!」
ガタンッッッッ
「たく!!?」
ここぞとばかりに叫ぶ、問題児。
俺は、スーッ、と視線を違う方向に向ける。
エ?ナンデス?ヒトチガイジャナイデスカネ~。
「……。」
「つ、次いこうかー。」
「はい!北中出身…」
はぁ…だめだ…やべぇ…。
そう、あいつ─あや─とは、中学でずっと同じクラスだった。
妙に俺につっかかってくるもんだから、よく”付き合ってる”とかいう身に覚えの無さすぎるウワサが広まったりすらしていた。
………俺もナメられたもんだ。
「ねぇ。」
もう絶対、目ぇ合わせるなよ、あいつとは…。
知られても、他人だって突き通すんだ……!!
「ねぇってば!!」
「えっ!?あっっはい!?─って、ゔっっ………。」
「何よ、最後の、ゔっっ………。って。」
「な…なんですかぁ~…?えーーーっ…と…。松野さん…でしたっけ?」
よし!我ながら演技が上手いぞ、俺。
「とぼけんじゃないわよ。目が泳いでる。あたしと目を合わせない事からあたしと話したくない事がわかる。それと…」
「っっっ………」
「そう!その仕草!!口元を手で隠す仕草!!嘘をついてる事が見て取れる。
そしてあたしはあんたの顔を忘れるわけがない。あんたは紛れもない、未本 拓優!!」
「………。」
あぁ…これはもう、俺に何か起こっても仕方がない。
こいつと居るとロクな事がないのは身をもってわかっている。
でも…でも……っ!!ここで、認めるワケにはいかない!!
俺は平穏無事に目立たずそれなりな高校生活をおくりたいんだ─!!
「…でも、覚えてるんですか~?中学の頃のクラスメイトの顔なんて?」
「墓穴を掘ったわね、たく…」
ニヤリと笑うその顔はまるで水を得た魚のようだった。
「あたしは、中学のクラスメイトなんて一言も言っていない。それに、でもというのは否定している証拠…貴方があたしを本当に知らない、というならそこまで否定するのは不自然といえるわ!
以上。Q.E.D.(証明終わり)」
俺のその時の虚しさったらないね。
まるで、目の前で自分のアリバイ工作を見事に破られ、お前が犯人だ!!と言われた殺人犯のような絶望感が一気に俺を襲ったんだから。
─いや、殺人犯の気持ちなんてわからないけど─
「どう?これでもまだ言い逃れする気?た・く!!」
「…はぁ~…。んで?俺に何か用かよ?」
「やっと認めたわね。ちなみに、別に用って程の用じゃないわ。何か面白い事件がないか聞きに来ただけ。
ほら、こう…何故か立ったまま殺されてるー!とか、3重密室殺人とか!!」
「なんで殺人事件オンリーなんだ…。」
「その方が謎の解き甲斐があるってもんよ!」
「そんなんじゃ殺人事件が起きた時、真っ先にお前が容疑者になるぞ。」
ってか、マジで。こいつだったら楽しければ人の1人や2人殺してもおかしくはない。
…俺がしっかりしなくちゃな…。
「大丈夫よ。その時は真相を解き明かして嫌でもあたしが犯人じゃないって事を知らしめてみせるわっ!」
なんてやつだ…おい、誰かこいつをどうにかしろ。
「第一、お前はまだ高校生なんだぞ?」
「高校生探偵なんてどこにでもいるわ。真実はいつも1つ!…とか、じっちゃんの名にかけて!
…とか、あるじゃない!」
「入学して間もないこの時期に事件なんてあってたまるかってんだ。」
「もうこの際事件じゃなくてもいいのよ!あたしにとって解き甲斐のある謎ならね!!」
ふふふ………。。。
あは、あはははは…………。。。
「ははははははは……………………」
「何。気持ち悪いわよ、たく。」
「もうどうでもいいや……。」
ばいばい。俺の青春…。
…なんだかものすごーーーく普通な若い男が担任になったな………。
「西中学校出身。」
あれ。同中じゃん。だれだろ。
「好きなものは事件!」
…………………。。。
「あたしの名前は、松野 彩菜。何か面白い事件があれば、このあたしに言いに来なさい!!」
…………………。。。
好きなものは事件と言う、そいつを知らないワケはなかった。
紛れもない、そいつは西中始まって以来の最高に謎解きが好きで、その当時西中でそいつを知らない教師はおろか、生徒すら居なかった、という
更に言うと、完全なる問題児だった。
「おーい次ー。考え事でもしてるのか?」
「えっっ!?いやっっ、はいっっっ!?」
ドッ、と笑い声が溢れる。
フフ…終わった…俺の高校ライフ………。
「にっっっ。西中学校出身、未本 拓優です!!き、気軽に、たく、って呼んでくださいっっ!」
ガタンッッッッ
「たく!!?」
ここぞとばかりに叫ぶ、問題児。
俺は、スーッ、と視線を違う方向に向ける。
エ?ナンデス?ヒトチガイジャナイデスカネ~。
「……。」
「つ、次いこうかー。」
「はい!北中出身…」
はぁ…だめだ…やべぇ…。
そう、あいつ─あや─とは、中学でずっと同じクラスだった。
妙に俺につっかかってくるもんだから、よく”付き合ってる”とかいう身に覚えの無さすぎるウワサが広まったりすらしていた。
………俺もナメられたもんだ。
「ねぇ。」
もう絶対、目ぇ合わせるなよ、あいつとは…。
知られても、他人だって突き通すんだ……!!
「ねぇってば!!」
「えっ!?あっっはい!?─って、ゔっっ………。」
「何よ、最後の、ゔっっ………。って。」
「な…なんですかぁ~…?えーーーっ…と…。松野さん…でしたっけ?」
よし!我ながら演技が上手いぞ、俺。
「とぼけんじゃないわよ。目が泳いでる。あたしと目を合わせない事からあたしと話したくない事がわかる。それと…」
「っっっ………」
「そう!その仕草!!口元を手で隠す仕草!!嘘をついてる事が見て取れる。
そしてあたしはあんたの顔を忘れるわけがない。あんたは紛れもない、未本 拓優!!」
「………。」
あぁ…これはもう、俺に何か起こっても仕方がない。
こいつと居るとロクな事がないのは身をもってわかっている。
でも…でも……っ!!ここで、認めるワケにはいかない!!
俺は平穏無事に目立たずそれなりな高校生活をおくりたいんだ─!!
「…でも、覚えてるんですか~?中学の頃のクラスメイトの顔なんて?」
「墓穴を掘ったわね、たく…」
ニヤリと笑うその顔はまるで水を得た魚のようだった。
「あたしは、中学のクラスメイトなんて一言も言っていない。それに、でもというのは否定している証拠…貴方があたしを本当に知らない、というならそこまで否定するのは不自然といえるわ!
以上。Q.E.D.(証明終わり)」
俺のその時の虚しさったらないね。
まるで、目の前で自分のアリバイ工作を見事に破られ、お前が犯人だ!!と言われた殺人犯のような絶望感が一気に俺を襲ったんだから。
─いや、殺人犯の気持ちなんてわからないけど─
「どう?これでもまだ言い逃れする気?た・く!!」
「…はぁ~…。んで?俺に何か用かよ?」
「やっと認めたわね。ちなみに、別に用って程の用じゃないわ。何か面白い事件がないか聞きに来ただけ。
ほら、こう…何故か立ったまま殺されてるー!とか、3重密室殺人とか!!」
「なんで殺人事件オンリーなんだ…。」
「その方が謎の解き甲斐があるってもんよ!」
「そんなんじゃ殺人事件が起きた時、真っ先にお前が容疑者になるぞ。」
ってか、マジで。こいつだったら楽しければ人の1人や2人殺してもおかしくはない。
…俺がしっかりしなくちゃな…。
「大丈夫よ。その時は真相を解き明かして嫌でもあたしが犯人じゃないって事を知らしめてみせるわっ!」
なんてやつだ…おい、誰かこいつをどうにかしろ。
「第一、お前はまだ高校生なんだぞ?」
「高校生探偵なんてどこにでもいるわ。真実はいつも1つ!…とか、じっちゃんの名にかけて!
…とか、あるじゃない!」
「入学して間もないこの時期に事件なんてあってたまるかってんだ。」
「もうこの際事件じゃなくてもいいのよ!あたしにとって解き甲斐のある謎ならね!!」
ふふふ………。。。
あは、あはははは…………。。。
「ははははははは……………………」
「何。気持ち悪いわよ、たく。」
「もうどうでもいいや……。」
ばいばい。俺の青春…。
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