1 / 6
1.悪役令嬢、断罪される
しおりを挟む
「……以上の罪により、公爵令嬢ルリアを身分剥奪及びルドガー大陸追放に処す」
先程まで楽しそうな雰囲気が漂い、卒業生たちで賑わっていたはずの卒業パーティー。しかし、今はシンッとした重苦しい雰囲気に変わっている。
「な、なぜその女の肩を持つのですか‼︎」
わなわなと震える肩をそのままにルリアは叫んだ。
「わ、私は私は貴方の役に立とうと必死で……っっ⁉︎」
「うるさい、弁解など必要ない。さっさと牢に入って自分がした事を思い出して反省しろ」
「い、いや! いやよ! 私は貴方のために……」
「2度と私の前に姿を見せるな」
どれだけ叫んでも冷めた目で見られ、手を伸ばしたくとも騎士に両腕を掴まれているため伸ばすことができない。ルリアは膝をつき、ガックリと項垂れたのだった。
しかし、俯き隠した顔は悲壮感漂うものではなく、満面の笑みが浮かべられていたーー
「これで私は晴れて自由よ……」
ポツリとつぶやかれた言葉。今、ここに貴族という名のストッパーが外れた天才悪役令嬢が誕生した。
先程まで楽しそうな雰囲気が漂い、卒業生たちで賑わっていたはずの卒業パーティー。しかし、今はシンッとした重苦しい雰囲気に変わっている。
「な、なぜその女の肩を持つのですか‼︎」
わなわなと震える肩をそのままにルリアは叫んだ。
「わ、私は私は貴方の役に立とうと必死で……っっ⁉︎」
「うるさい、弁解など必要ない。さっさと牢に入って自分がした事を思い出して反省しろ」
「い、いや! いやよ! 私は貴方のために……」
「2度と私の前に姿を見せるな」
どれだけ叫んでも冷めた目で見られ、手を伸ばしたくとも騎士に両腕を掴まれているため伸ばすことができない。ルリアは膝をつき、ガックリと項垂れたのだった。
しかし、俯き隠した顔は悲壮感漂うものではなく、満面の笑みが浮かべられていたーー
「これで私は晴れて自由よ……」
ポツリとつぶやかれた言葉。今、ここに貴族という名のストッパーが外れた天才悪役令嬢が誕生した。
89
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に相応しいエンディング
無色
恋愛
月の光のように美しく気高い、公爵令嬢ルナティア=ミューラー。
ある日彼女は卒業パーティーで、王子アイベックに国外追放を告げられる。
さらには平民上がりの令嬢ナージャと婚約を宣言した。
ナージャはルナティアの悪い評判をアイベックに吹聴し、彼女を貶めたのだ。
だが彼らは愚かにも知らなかった。
ルナティアには、ミューラー家には、貴族の令嬢たちしか知らない裏の顔があるということを。
そして、待ち受けるエンディングを。
悪役令嬢は殿下の素顔がお好き
香澄京耶
恋愛
王太子の婚約者アメリアは、 公衆の場で婚約破棄される夢を見たことをきっかけに、自ら婚約解消を申し出る。
だが追い詰められた王太子、ギルバートは弱さと本心を曝け出してしまい――。
悪役令嬢と、素直になれない王太子の“逆転”ラブコメディ。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
婚約破棄されたのに、王太子殿下がバルコニーの下にいます
ちよこ
恋愛
「リリス・フォン・アイゼンシュタイン。君との婚約を破棄する」
王子による公開断罪。
悪役令嬢として破滅ルートを迎えたリリスは、ようやく自由を手に入れた……はずだった。
だが翌朝、屋敷のバルコニーの下に立っていたのは、断罪したはずの王太子。
花束を抱え、「おはよう」と微笑む彼は、毎朝訪れるようになり——
「リリス、僕は君の全てが好きなんだ。」
そう語る彼は、狂愛をリリスに注ぎはじめる。
婚約破棄×悪役令嬢×ヤンデレ王子による、
テンプレから逸脱しまくるダークサイド・ラブコメディ!
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
侯爵令嬢の置き土産
ひろたひかる
恋愛
侯爵令嬢マリエは婚約者であるドナルドから婚約を解消すると告げられた。マリエは動揺しつつも了承し、「私は忘れません」と言い置いて去っていった。***婚約破棄ネタですが、悪役令嬢とか転生、乙女ゲーとかの要素は皆無です。***今のところ本編を一話、別視点で一話の二話の投稿を予定しています。さくっと終わります。
「小説家になろう」でも同一の内容で投稿しております。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる