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5.乙女ゲームあるある〜好感度アップイベント
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お茶会で散々な目にあった優希。しかし、今回は次元が違った。
あー帰りてぇ。なんで俺が男と……エラと王子の間には交流が無かったってオープニングにもあったのに……もしかして本当は少しあったのか?
下町を平民服で歩きながらゲンナリする。隣には同じく平民服を纏う王子。ぐいぐいと優希の手を引っ張っている。
「あっちに面白そうなものがあるね」
「……」
そうして引っ張られて行った先はまさかの服屋。サァァと優希の顔から血の気が引く。
嘘だろ、おい! まさか……
戦々恐々として王子の顔を見上げれば、にっこりと微笑んで優希が最も恐れていた事を口にした。
「私が君に合う服を選んであげる」
いやだあああああああああああああ!
内心絶叫した優希だが、側から見れば俯いて直立不動になってしまった照れて可愛らしい絶世の美少女。平民服を着ていてもそれは隠せなかったようだ。周囲にいた平民に扮した護衛の騎士達が頬を真っ赤に染めて優希を見つめていたのがその証拠である。
「ふふふ、照れてるの? さぁ行こうか」
「…………は……い。」
マーメイドドレスの再来であると予想できる出来事にガックリと項垂れ連れていかれる優希。
「いらっしゃい! あら、可愛いお嬢さんだねぇ」
「ええ、私の自慢の彼女ですよ。今回服を一緒に選んでやろうと思いましてね」
「ほほ~そうなのかい。ならごゆっくり! 私が口に出すことじゃないね」
「いえ、ありがとうございます」
ニコニコ笑顔で言っているが俺は知っている! お前の目は全く笑ってないことをな‼︎
店主とウルアのやり取りを見ながら優希はチラリと店内を見回す。服は置いてあるが、それほど多くはない。
あ、確か乙女ゲームでも王子と一緒に平民服でデートしてるのがあったな……あんな変装じゃ絶対バレるって馬鹿にしてたけど案外バレないもんなんだな(←※優希は忘れているようだが、ここが乙女ゲームだからである。普通だったら即バレする)
その中で服を買いに行く場面もあった。そこで王子の選んだ服を着れば好感度が上がるんだったよな。それは多分俺の時も同じはず‼︎ よっしゃ、別の服選んだろ!
時間は違うが、ヒロインの好感度上げイベントに酷似している事に気づいた優希はマイナスになる選択を選んだ。
「エラ、君にはコレが似合いそうだね」
そう言って差し出される可愛らしい水色の服。しかし、エラこと優希はにっこり微笑んで別の服を手にした。
「私、コレ着てみたいですわ」
「え?」
「コレ」
無言の圧力をかけながら王子にグイッと押し付けたのは男用の服一式。
ふははは! 引くだろう? 常識がないバカ者だと‼︎ さあ、さっさと城に帰って俺と婚約解消しろ!
勿論こんな事では婚約解消に王子が動くと優希は微塵も思っていないが、度重なるストレス(※主に王子からのスキンシップ)でおかしくなっていた。ぐいぐいと王子に服を押し付けるエラ。
「ねぇダメ?」
いつもなら優希が絶対しないおねだりポーズまでやってみせた。コテンと首を傾げ、うるうる目で王子を見つめる優希。
「いいよ」
無言でエラを見ていた王子はあっさりと頷いた。
「ありがとうございます」
やったー‼︎ 見たか腹黒サイコパス顔面国宝野郎! どーせ心の中では好感度ダダ下がりなんだろ⁉︎
心の中で勝利に酔いしれ、ついでに王子をディスっていた優希。そんな優希に次なる恐怖の言葉がかけられる。
「でも私が選んだ物も着て欲しいな……」
捨てられた子犬のような目をして優希を見つめるウルア。なまじ美少年であるので、破壊力が半端ない。
うっ⁉︎ まだ成長期が来てないせいか年下をいじめているような気分に……
結果優希は負けた。
「……わ、分かりましたわ」
「ふふ、ありがとう!」
途端ににっこりと笑顔になるウルア。確信犯であった。
あ"ーーーーーーー!? 騙された‼︎
「じゃあ、そこで着替えてきてくれる?」
騙されたことに気づき、悔しがっている優希を尻目にさっさと会計を終わらせたウルアが服を手渡してくる。ちなみに、優希の選んだ服はいつの間にか棚に戻されていたのだが、優希は最後まで気づかなかった。
結局、ウルアに促されるまま服を着てしまったのだった。
「うん、よく似合ってる」
お得意の腹黒スマイルを浮かべ上機嫌のウルアを横目に優希の気分はマイナスまで来ていた。
はやく、早く帰たい。
ズーンと沈み込む優希だが、側から見れば少し疲れた様子の儚さの漂う絶世の美少女……
「ん~少し疲れているようだね。私が何か飲み物を買ってきてあげよう」
コツンと額を合わせ、優希の頭を撫でるウルア。ここでヒロインならば、ドキッとする所なのだがーー
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎ お、お、お、お、おとこの、男の顔が目の前に⁉︎
優希の場合、内心絶叫し、全身にぞわぞわぞわっと鳥肌が立つだけであった。
そんな様子を見つめていたウルアといえば、優希の頬が引き攣ったのをめざとく見つけていた。
ふふっ鳥肌立ってる。面白いなぁ。
優希が自分の選んだ服を着ていることもあり、とても上機嫌に飲み物を買いに行ったのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【現在の腹黒サイコパス顔面国宝王子(※ウルア)の好感度】
♧48%
【その他……】
☆???%
♤???%
♢???%
♡???%
あー帰りてぇ。なんで俺が男と……エラと王子の間には交流が無かったってオープニングにもあったのに……もしかして本当は少しあったのか?
下町を平民服で歩きながらゲンナリする。隣には同じく平民服を纏う王子。ぐいぐいと優希の手を引っ張っている。
「あっちに面白そうなものがあるね」
「……」
そうして引っ張られて行った先はまさかの服屋。サァァと優希の顔から血の気が引く。
嘘だろ、おい! まさか……
戦々恐々として王子の顔を見上げれば、にっこりと微笑んで優希が最も恐れていた事を口にした。
「私が君に合う服を選んであげる」
いやだあああああああああああああ!
内心絶叫した優希だが、側から見れば俯いて直立不動になってしまった照れて可愛らしい絶世の美少女。平民服を着ていてもそれは隠せなかったようだ。周囲にいた平民に扮した護衛の騎士達が頬を真っ赤に染めて優希を見つめていたのがその証拠である。
「ふふふ、照れてるの? さぁ行こうか」
「…………は……い。」
マーメイドドレスの再来であると予想できる出来事にガックリと項垂れ連れていかれる優希。
「いらっしゃい! あら、可愛いお嬢さんだねぇ」
「ええ、私の自慢の彼女ですよ。今回服を一緒に選んでやろうと思いましてね」
「ほほ~そうなのかい。ならごゆっくり! 私が口に出すことじゃないね」
「いえ、ありがとうございます」
ニコニコ笑顔で言っているが俺は知っている! お前の目は全く笑ってないことをな‼︎
店主とウルアのやり取りを見ながら優希はチラリと店内を見回す。服は置いてあるが、それほど多くはない。
あ、確か乙女ゲームでも王子と一緒に平民服でデートしてるのがあったな……あんな変装じゃ絶対バレるって馬鹿にしてたけど案外バレないもんなんだな(←※優希は忘れているようだが、ここが乙女ゲームだからである。普通だったら即バレする)
その中で服を買いに行く場面もあった。そこで王子の選んだ服を着れば好感度が上がるんだったよな。それは多分俺の時も同じはず‼︎ よっしゃ、別の服選んだろ!
時間は違うが、ヒロインの好感度上げイベントに酷似している事に気づいた優希はマイナスになる選択を選んだ。
「エラ、君にはコレが似合いそうだね」
そう言って差し出される可愛らしい水色の服。しかし、エラこと優希はにっこり微笑んで別の服を手にした。
「私、コレ着てみたいですわ」
「え?」
「コレ」
無言の圧力をかけながら王子にグイッと押し付けたのは男用の服一式。
ふははは! 引くだろう? 常識がないバカ者だと‼︎ さあ、さっさと城に帰って俺と婚約解消しろ!
勿論こんな事では婚約解消に王子が動くと優希は微塵も思っていないが、度重なるストレス(※主に王子からのスキンシップ)でおかしくなっていた。ぐいぐいと王子に服を押し付けるエラ。
「ねぇダメ?」
いつもなら優希が絶対しないおねだりポーズまでやってみせた。コテンと首を傾げ、うるうる目で王子を見つめる優希。
「いいよ」
無言でエラを見ていた王子はあっさりと頷いた。
「ありがとうございます」
やったー‼︎ 見たか腹黒サイコパス顔面国宝野郎! どーせ心の中では好感度ダダ下がりなんだろ⁉︎
心の中で勝利に酔いしれ、ついでに王子をディスっていた優希。そんな優希に次なる恐怖の言葉がかけられる。
「でも私が選んだ物も着て欲しいな……」
捨てられた子犬のような目をして優希を見つめるウルア。なまじ美少年であるので、破壊力が半端ない。
うっ⁉︎ まだ成長期が来てないせいか年下をいじめているような気分に……
結果優希は負けた。
「……わ、分かりましたわ」
「ふふ、ありがとう!」
途端ににっこりと笑顔になるウルア。確信犯であった。
あ"ーーーーーーー!? 騙された‼︎
「じゃあ、そこで着替えてきてくれる?」
騙されたことに気づき、悔しがっている優希を尻目にさっさと会計を終わらせたウルアが服を手渡してくる。ちなみに、優希の選んだ服はいつの間にか棚に戻されていたのだが、優希は最後まで気づかなかった。
結局、ウルアに促されるまま服を着てしまったのだった。
「うん、よく似合ってる」
お得意の腹黒スマイルを浮かべ上機嫌のウルアを横目に優希の気分はマイナスまで来ていた。
はやく、早く帰たい。
ズーンと沈み込む優希だが、側から見れば少し疲れた様子の儚さの漂う絶世の美少女……
「ん~少し疲れているようだね。私が何か飲み物を買ってきてあげよう」
コツンと額を合わせ、優希の頭を撫でるウルア。ここでヒロインならば、ドキッとする所なのだがーー
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎ お、お、お、お、おとこの、男の顔が目の前に⁉︎
優希の場合、内心絶叫し、全身にぞわぞわぞわっと鳥肌が立つだけであった。
そんな様子を見つめていたウルアといえば、優希の頬が引き攣ったのをめざとく見つけていた。
ふふっ鳥肌立ってる。面白いなぁ。
優希が自分の選んだ服を着ていることもあり、とても上機嫌に飲み物を買いに行ったのであった。
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【現在の腹黒サイコパス顔面国宝王子(※ウルア)の好感度】
♧48%
【その他……】
☆???%
♤???%
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