40 / 69
第三十九話 出陣
しおりを挟む
西暦二千百三十年、十一月二十四日(金)。
時刻は午前八時を少し回ったところ。普段の耀平ならば、食堂街辺りで食事を摂っている時間だろうか。
しかし、今日は違う。
耀平の姿は学園塔最下層、ツクモス格納庫の中に有った。
耀平は広大な地下世界の片隅で、ジッと立ち尽くしている。その身にまとった衣装は、ツクモス学園の制服ではなかった。
耀平は黒のパイロットスーツ姿になっていた。その奇異な格好を晒しながら、正面にいる黒い物体を見上げていた。
黒い物体は、奇妙な鎧武者だった。
右手にアサルトライフルを持ち、左手に大口径ライフルを持っている。武者らしい武器と言えば、腰部後背で真横に差した打刀。そのような格好をした鎧武者は、この世界には一種類しかいない。
NTM01ムラマサ。耀平の曾祖父、名取耀蔵が開発した最初の軍用ツクモス。
最旧式であるが故に、この世界の中心には立てない存在。それどころか、何れ居場所を失う運命に有る。その際、耀平の望みも潰える。
耀平が操縦できる軍用ツクモスは、ムラマサだけだ。この世界の中で、耀平の居場所はムラマサの傍以外に無い。
ムラマサがいなくなれば、耀平もこの世界に来る意味を失う。どちらも消えゆく運命だ。そのはずだった。
ところが、運命は覆る――かもしれない。その機会が、今日この日に巡ってきた。
ツクモス学園中等部最強決定戦。その第一回戦が今日から始まる。
第一回戦の期間は四日。その中で、耀平の出番は今日だ。それも、午後十時から始まる第一試合に組み込まれていた。その事実に付いて考えると、耀平の顔に微妙な苦笑が浮かんだ。
いの一番って、運が良いのか悪いのか。
最初の試合。そこには必然的に衆目が集まる。その試合に第一世代型が出るとなれば、好奇心を掻き立てる者も少なくない。
尤も、第一世代型の勝利を予想する者は殆どいない。
「ま、あの『天才』の圧勝だろう」
天才。その異名に相応しい人間は、今大会には三人いる。
劉雨淋、フィン・マックール。そして、本大会唯一の一年生『ディルムッド・オディナ』。
今日の耀平の対戦相手はディルムッド・オディナだった。当然、彼の愛機は第三世代型だ。
NTML03クラウソラス。現時点に於ける軽量級最高傑作機。
ツクモスの性能差は、二人の憑依率と同じか、それ以上の開きがある。その事実を鑑みると、耀平の敗北は必至。
しかしながら、耀平本人は負けるつもりなど毛頭無い。その想いが、耀平の口からポロリと零れ出た。
「絶対に――勝つ」
耀平は、ムラマサを見詰めながら、独り言を呟いた。すると、耀平のものではない声が上がった。
「絶対に勝ちます」
高音の女性の声。それに続いて、低音の男性の声が上がった。
「耀平先輩なら、必ず勝ちます」
耀平の至近で上がった男女の声。それを聞いて、耀平の視線がムラマサの足下に移動した。
ムラマサの右足の傍に、作業着姿の男子中学生が立っていた。
ムラマサの左足の傍に、作業着姿の女子中学生が立っていた。
春雨充と夕立雫。耀平の整備班に立候補した二人。
結局、耀平の整備班は充と雫の二人だけだ。そもそも、耀平自身に整備班を募集する気が無かった。
因みに、他の中量級の生徒は「言ってくれれば参加した」と、意欲満々だった。その事実を知った際、耀平は「言ってくれれば参加させた」と、苦笑いした。
耀平に期待する人間は、耀平が思うよりも多い。しかし、この場で耀平を励ませる者は、たった二人。それでも、「いる」と「いない」とでは大違い。
耀平の顔には満面の笑みが浮かんでいた。
「有難う」
耀平は整備班の二人に向かって頭を下げた。すると、二人は「「いえいえ、そんな」」と全力で恐縮した。その反応は、耀平の笑顔を苦笑に変えた。
しかし、耀平が頭を上げた瞬間、その顔から笑みが消えた。
耀平の口許はキリリと引き締まっていた。それが僅かに開いて、ほんの少し硬い声が漏れた。
「一寸早いけど、行ってくる」
時刻は午前八時半になろうとしていた。
試合開始時刻は午前十時。試合会場までの所要時間は、ツクモスの脚なら三十分も掛からない。耀平は現場で一時間以上待つ羽目になる。その可能性は、充も雫も直感していた。しかし、二人は止めない。直ぐ様姿勢を正して、
「「ご武運を」」
耀平に向かって敬礼した。その行為は、耀平の背中を強力に押していた。
耀平は、直ぐ様ムラマサの許に走った。そのままムラマサの右脚に取り付いて、よじ登った。ムラマサの腹部辺りまで上ったところで、一旦停止した。
ピカピカに磨かれた腹部装甲に、耀平の顔が映った。その瞬間、耀平が声を上げた。
「ムラマサ――宜しくお願いします」
耀平はムラマサの腹部に向かって頭を下げた。すると、ムラマサの腹部にポッカリと「穴」が開いた。
直径一メートルの大穴だ。それが目に入った瞬間、耀平は躊躇うこと無く穴の中に飛び込んだ。
耀平の視界に黒い革張りの操縦席と、複数個の操縦装置が映った。それを直感するや否や、耀平は操縦席に腰を下ろし掛けた。
しかし、そこには先客がいた。
身長十五センチメートルの青いワンピース姿の少女。その「小妖精」というべき存在が、腕を組んで仁王立ちしていた。
小妖精の正体は、耀蔵の人格を模写したサポートコンピュータである。小妖精の体は、サポコンが作り出したホログラムだ。その本体である黒い円盤は、既に操縦席に組み込まれている。
耀平の体がムラマサのコックピットに収まったところで、耀蔵(AI)の可憐な口が開いた。
「耀平。行くのだな?」
「うん。行く」
耀平が即答すると、小妖精(耀蔵)はピョーンと蚤のように跳躍して、耀平の左肩に腰掛けた。すると、耀平は小妖精(耀蔵)と入れ替わって操縦席に腰掛けた。
その瞬間、ムラマサの腹に空いた穴が塞がった。
刹那の闇。それを超えると、耀平の視界に外の光景が映った。そこには、敬礼したまま固まる二人の男女の姿が有った。それを直感した瞬間、耀平は脳内で念じた。
ムラマサ――返礼。
ムラマサは即応した。兜の庇の辺りに右手を掲げて、足元の二人に向かって敬礼した。すると、充達の表情が強張った。その反応は耀平の視界にシッカリ映っていた。
「行ってきます」
耀平は、再び出掛けの挨拶をした。その声は、ムラマサの頭部スピーカーを通して「外」の充達に伝わっていた。
「「行ってらっしゃいませ」」
充達は、声を揃えて見送りの挨拶を返した。その声は、ムラマサの頭部センサーを通して、コックピット内の耀平に伝わっていた。
俺には味方がいる。
耀平はニッコリ微笑んだ。その笑みを湛えながら、右足で足元のペダルを踏み込んだ。その操作に、ムラマサは即応した。
ムラマサは三歩前進した。そこで一旦停止。続け様に、その場でクルリと左手側に半回転。再び足を踏み出して、地下世界の果てを駆けた。
走って、走って――暫く進んだところでピタリと止まった。
ムラマサの右手側に大道が伸びている。それは、ツクモス格納庫のメインストリートだ。
現在地は、中央(現況では『北端』)エレベーターとは正反対の果て、格納庫南端である。
ムラマサは、再び踵を返した。エレベーターに尻を向け、南壁に顔を向けた。すると、ムラマサ、及び耀平の視界に、巨大な四角い穴が映った。
十メートル四方の大穴。中は真っ暗で、何も確認できない。耀平の視界にも、そのように映っていた。
しかし、耀平は躊躇うこと無く前進のペダルを踏み込んだ。その操作に、ムラマサは即応した。
ムラマサは腿を振り上げながら、暗黒の洞の中に突っ込んだ。
時刻は午前八時を少し回ったところ。普段の耀平ならば、食堂街辺りで食事を摂っている時間だろうか。
しかし、今日は違う。
耀平の姿は学園塔最下層、ツクモス格納庫の中に有った。
耀平は広大な地下世界の片隅で、ジッと立ち尽くしている。その身にまとった衣装は、ツクモス学園の制服ではなかった。
耀平は黒のパイロットスーツ姿になっていた。その奇異な格好を晒しながら、正面にいる黒い物体を見上げていた。
黒い物体は、奇妙な鎧武者だった。
右手にアサルトライフルを持ち、左手に大口径ライフルを持っている。武者らしい武器と言えば、腰部後背で真横に差した打刀。そのような格好をした鎧武者は、この世界には一種類しかいない。
NTM01ムラマサ。耀平の曾祖父、名取耀蔵が開発した最初の軍用ツクモス。
最旧式であるが故に、この世界の中心には立てない存在。それどころか、何れ居場所を失う運命に有る。その際、耀平の望みも潰える。
耀平が操縦できる軍用ツクモスは、ムラマサだけだ。この世界の中で、耀平の居場所はムラマサの傍以外に無い。
ムラマサがいなくなれば、耀平もこの世界に来る意味を失う。どちらも消えゆく運命だ。そのはずだった。
ところが、運命は覆る――かもしれない。その機会が、今日この日に巡ってきた。
ツクモス学園中等部最強決定戦。その第一回戦が今日から始まる。
第一回戦の期間は四日。その中で、耀平の出番は今日だ。それも、午後十時から始まる第一試合に組み込まれていた。その事実に付いて考えると、耀平の顔に微妙な苦笑が浮かんだ。
いの一番って、運が良いのか悪いのか。
最初の試合。そこには必然的に衆目が集まる。その試合に第一世代型が出るとなれば、好奇心を掻き立てる者も少なくない。
尤も、第一世代型の勝利を予想する者は殆どいない。
「ま、あの『天才』の圧勝だろう」
天才。その異名に相応しい人間は、今大会には三人いる。
劉雨淋、フィン・マックール。そして、本大会唯一の一年生『ディルムッド・オディナ』。
今日の耀平の対戦相手はディルムッド・オディナだった。当然、彼の愛機は第三世代型だ。
NTML03クラウソラス。現時点に於ける軽量級最高傑作機。
ツクモスの性能差は、二人の憑依率と同じか、それ以上の開きがある。その事実を鑑みると、耀平の敗北は必至。
しかしながら、耀平本人は負けるつもりなど毛頭無い。その想いが、耀平の口からポロリと零れ出た。
「絶対に――勝つ」
耀平は、ムラマサを見詰めながら、独り言を呟いた。すると、耀平のものではない声が上がった。
「絶対に勝ちます」
高音の女性の声。それに続いて、低音の男性の声が上がった。
「耀平先輩なら、必ず勝ちます」
耀平の至近で上がった男女の声。それを聞いて、耀平の視線がムラマサの足下に移動した。
ムラマサの右足の傍に、作業着姿の男子中学生が立っていた。
ムラマサの左足の傍に、作業着姿の女子中学生が立っていた。
春雨充と夕立雫。耀平の整備班に立候補した二人。
結局、耀平の整備班は充と雫の二人だけだ。そもそも、耀平自身に整備班を募集する気が無かった。
因みに、他の中量級の生徒は「言ってくれれば参加した」と、意欲満々だった。その事実を知った際、耀平は「言ってくれれば参加させた」と、苦笑いした。
耀平に期待する人間は、耀平が思うよりも多い。しかし、この場で耀平を励ませる者は、たった二人。それでも、「いる」と「いない」とでは大違い。
耀平の顔には満面の笑みが浮かんでいた。
「有難う」
耀平は整備班の二人に向かって頭を下げた。すると、二人は「「いえいえ、そんな」」と全力で恐縮した。その反応は、耀平の笑顔を苦笑に変えた。
しかし、耀平が頭を上げた瞬間、その顔から笑みが消えた。
耀平の口許はキリリと引き締まっていた。それが僅かに開いて、ほんの少し硬い声が漏れた。
「一寸早いけど、行ってくる」
時刻は午前八時半になろうとしていた。
試合開始時刻は午前十時。試合会場までの所要時間は、ツクモスの脚なら三十分も掛からない。耀平は現場で一時間以上待つ羽目になる。その可能性は、充も雫も直感していた。しかし、二人は止めない。直ぐ様姿勢を正して、
「「ご武運を」」
耀平に向かって敬礼した。その行為は、耀平の背中を強力に押していた。
耀平は、直ぐ様ムラマサの許に走った。そのままムラマサの右脚に取り付いて、よじ登った。ムラマサの腹部辺りまで上ったところで、一旦停止した。
ピカピカに磨かれた腹部装甲に、耀平の顔が映った。その瞬間、耀平が声を上げた。
「ムラマサ――宜しくお願いします」
耀平はムラマサの腹部に向かって頭を下げた。すると、ムラマサの腹部にポッカリと「穴」が開いた。
直径一メートルの大穴だ。それが目に入った瞬間、耀平は躊躇うこと無く穴の中に飛び込んだ。
耀平の視界に黒い革張りの操縦席と、複数個の操縦装置が映った。それを直感するや否や、耀平は操縦席に腰を下ろし掛けた。
しかし、そこには先客がいた。
身長十五センチメートルの青いワンピース姿の少女。その「小妖精」というべき存在が、腕を組んで仁王立ちしていた。
小妖精の正体は、耀蔵の人格を模写したサポートコンピュータである。小妖精の体は、サポコンが作り出したホログラムだ。その本体である黒い円盤は、既に操縦席に組み込まれている。
耀平の体がムラマサのコックピットに収まったところで、耀蔵(AI)の可憐な口が開いた。
「耀平。行くのだな?」
「うん。行く」
耀平が即答すると、小妖精(耀蔵)はピョーンと蚤のように跳躍して、耀平の左肩に腰掛けた。すると、耀平は小妖精(耀蔵)と入れ替わって操縦席に腰掛けた。
その瞬間、ムラマサの腹に空いた穴が塞がった。
刹那の闇。それを超えると、耀平の視界に外の光景が映った。そこには、敬礼したまま固まる二人の男女の姿が有った。それを直感した瞬間、耀平は脳内で念じた。
ムラマサ――返礼。
ムラマサは即応した。兜の庇の辺りに右手を掲げて、足元の二人に向かって敬礼した。すると、充達の表情が強張った。その反応は耀平の視界にシッカリ映っていた。
「行ってきます」
耀平は、再び出掛けの挨拶をした。その声は、ムラマサの頭部スピーカーを通して「外」の充達に伝わっていた。
「「行ってらっしゃいませ」」
充達は、声を揃えて見送りの挨拶を返した。その声は、ムラマサの頭部センサーを通して、コックピット内の耀平に伝わっていた。
俺には味方がいる。
耀平はニッコリ微笑んだ。その笑みを湛えながら、右足で足元のペダルを踏み込んだ。その操作に、ムラマサは即応した。
ムラマサは三歩前進した。そこで一旦停止。続け様に、その場でクルリと左手側に半回転。再び足を踏み出して、地下世界の果てを駆けた。
走って、走って――暫く進んだところでピタリと止まった。
ムラマサの右手側に大道が伸びている。それは、ツクモス格納庫のメインストリートだ。
現在地は、中央(現況では『北端』)エレベーターとは正反対の果て、格納庫南端である。
ムラマサは、再び踵を返した。エレベーターに尻を向け、南壁に顔を向けた。すると、ムラマサ、及び耀平の視界に、巨大な四角い穴が映った。
十メートル四方の大穴。中は真っ暗で、何も確認できない。耀平の視界にも、そのように映っていた。
しかし、耀平は躊躇うこと無く前進のペダルを踏み込んだ。その操作に、ムラマサは即応した。
ムラマサは腿を振り上げながら、暗黒の洞の中に突っ込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる