魔法学校のしがない学生の俺が魔法部隊のエースになった件

ひなた紫織

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第10話 ボルケイノエリアのドラゴン退治

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「ここがサウスランド……!」
「特にここはボルケイノエリアと呼ばれているから温泉観光地のようだな」

俺はアイン・ビロクシス。いまはラドニール魔法部隊のメンバーでサウスランドのボルケイノエリアに出張中だ。

サウスランドとは俺たちの本拠地ラドニールがあるランスブルク共和国とは別の国、サウスランド連邦のことだ。ここに世界的に有名な錬金術師がいるとのことで、アポイントを取ってスカウトに来たのだ。

「せっかくの機会だ。仕事だけでなく観光も楽しむといい」
「……カナウス様、その服はなんですか」
「ボルケイノエリアの土産物だ。以前ルナと訪れた時に購入したのだよ」

カナウス様は、ラドニールの守護神で、教科書で出てくるレベルの超有名な神様だ。ルナ様はカナウス様の妻にあたる。

……と、そんなことよりも。カナウス様が着ている土産物は珍妙な柄のポロシャツだ。おそらくボルケイノエリアの名物なんであろう魚だのゆで卵だののゆる~いイラストがこれでもかとひしめきあってプリントされている。正直いってクソダサい。

約束の時間まで余裕があったので、みんなで足湯を楽しんだり食事をしたりして時間をつぶした。もちろん、天空界で着いてきたシノリディアンことツリーアニマルも一緒だ。

「ツリーはゆで卵食べられるか?」
「うん、大丈夫!ツリーはなんでも食べられるからね!」
「わかった。ちょっと待ってろ、小さくちぎってやるからな」
「アイン~、はやくはやく~」
「アインもすっかりツリーと仲良くなったな」
「ケビンさん。そうなんですよ、懐いてくれて嬉しい限りです」
「気のせいかな、ツリーの見た目がちょっと変わってない?」
「そうなんですよメアリーさん!なんか目鼻立ちがしっかりしてきてません?はじめて会った時はへちゃむくれてたのに」
「やっぱりそうかー。アインくんの日々のお世話のおかげなんじゃない?」
「そうだよー、アインについてきてよかったー!」
「あのう、楽しんでるとこ悪いが待ち合わせまでそんなに時間がないから、食べるなら急げよ」
「あっ、はい!」

ジェイソンさんに急かされつつもツリーにゆで卵を食べさせ、ついに噂の錬金術師との対面だ。

メアリーさんは錬金術が好きなので、すごくわくわくしているのが少し見ただけでもよく分かる。目の輝きが違う。

待ち合わせ場所は先方が指定した研究所だ。研究所を訪れると、警備の人が対応してくれて、手配をしてくれた。

研究所の中から現れたのは、柔らかそうな長い金髪を三つ編みにした、緑色の瞳の中性的な見た目の人だ。そして背が高い。ケビンさんくらいある。

「ああ、あなたたちがラドニール魔法部隊の?」
「はい。お忙しいところありがとうございます」
「いえいえ、お声がけいただきありがとうございます。そちらから来てくださるというからお言葉に甘えちゃったんですが、ぜひ入隊させてください」
「いいんですか!」
「もちろん。ただ……」
「ただ……?」

新しく仲間になった錬金術師ことエリスさんの話をよくよく聞くと、ボルケイノエリアの山に火を吹くドラゴンが現れたとのことだ。

要するに害獣退治をやってほしいということで、ついでなのでエリスさんも一緒にやってくれるらしい。

「大変なんですよ、ドラゴンのせいで温泉の管理もままならない状態なんです。いつの間に来たんでしょう」
「カナウス様、ドラゴンが火山に現れるのってよくあることなんですか?」
「もともと住み着いているドラゴンだったらいてもいいだろうが、突然現れて住民に危害を与えるような存在は珍しいな」
「ふーん」
「アイン、のほほんとしてるけどお前ドラゴン倒したことないだろ。大丈夫なのか?」
「何言ってるんですかケビンさん!俺だってこういう時のために特訓を積んできたんですよ!」
「お、おう。頼もしくなったな」
「とはいえ火を吹くドラゴンなので、専用の装備は必要かと思います。ちょうど6人程度なら私で錬成できますよ」
「ほう。それは頼もしい!」

エリスさんの指示に従って、俺たちは隊服をエリスさんに預け、しばらく研究所に待機することになった。

やはり錬金術が好きなだけあって、メアリーさんはそわそわしながら研究所のポスターや書物を読んでいる。

俺はというと、ニルドラ先生と一緒に魔装剣に魔法を仕込んでいる。ドラゴンは炎属性なので、炎魔法は効かない。魔装剣に仕込んだ氷魔法や水魔法が今回の俺のメインウェポンだ。

しばらくすると、エリスさんが1着ずつ炎耐性をつけた隊服を返してくれた。

「ありがとうございます!これでドラゴンの火の息も多少は耐えますか」
「ええ。念の為、本人にも守護魔法は必要ですが、その程度なら現地で私も多少術が使えますよ」
「エリスさん、補助魔法も使えるんですね!助かります」

メアリーさんのテンションがいつもより高い。こころなしか目の輝きがいつもの3割増しだ。

「メアリー、エリスさんに頼らずともお前の魔力なら全員分の守護魔法は余裕だろ」
「わかってないなぁジェイソン。回復や補助ができる人が増えるのって大事だよ。いままで私ひとりに頼ってた方がおかしいんだよ」

……と言いつつ、全部自分だけでやるのが面倒なだけなんだけどね、とメアリーさんは笑っていたが、エリスさんが優しくフォローに回る。

「後方支援が得意な魔道士が増えれば戦略にも幅が出ますから、ぜひ都合の良いように使ってくださいね、ジェイソン隊長」

エリスさんは長いまつ毛にふちどられた目を細めてにっこりと微笑んだ。

錬金術を扱う者同士、メアリーさんとエリスさんは波長が合うのかもしれないな。

次の日、俺たちは火山を登りいよいよドラゴン退治に挑んだ。道中、ドラゴンの炎に感化された炎属性の魔物に襲われたり、山火事を鎮めたり、ドラゴンにたどり着くまでにひと仕事もふた仕事もある。

山頂付近のドラゴンの出没地にたどり着くころには全員へとへとになっていた。

しかし、そこにいたのはドラゴンではなく、見慣れぬ軍服に身を包んだ大男だった。

……ドラゴンって、人の形に変身できたっけ?

そう聞くとメアリーさんはただでさえ丸い目をさらにまんまるくして答えてくれた。

「ドラゴンの正体が変身術を使う人間ならありえるけど、そんな人間がここまで魔物を呼び寄せたり山火事起こしたりするかなぁ!?変身術するコストに見合わなすぎじゃない??」
「さもなくば、使役してるかだな」

ジェイソンさんはさすが冷静だ。

ニルドラ先生が前衛に出て、様子をうかがう。

「近くにドラゴンの気配はないな」
「威嚇ついでに守護魔法をかけましょうか」

エリスさんはそう言うが早いか、ポケットから薬草らしき束を出し、呪文を唱え、薬草に魔力をまとわせて、それを地面に叩きつけた。

その瞬間、乾いた破裂音とともに薬草がはじけ、俺たちに守護魔法がかかったのがわかった。これが、現地錬金術というやつだろうか。

音に気づいた男がこちらを睨みつけている。

「カナウスの手下か」
「いかにも私がカナウス本人だが……お前は、ハインリヒの配下なのか?」

カナウス様が男の問いかけに応じる。男はカナウス様の返事を聞いてぽりぽりと頭をかいてぶつくさ言っている。

「本人かぁ、思ってたより状況が悪いな」
「男よ、この私の問いには答えぬつもりか?」
「明言しなくとも察しはついてるんでしょ。呼んじゃったドラゴンはもうしょうがないから、駆除しといて」

男は言い捨てると転移術か何かでいなくなってしまった。エリスさんはなにか言いたげにしているが、もう男はいない。

というか、個人レベルで転移術使えるのすごいな。失敗するとバラバラ死体になりかねないので転移術免許の取得が非常に大変で、普通はテレポート駅を使うのだ。ちなみに、転移術免許は国際免許だ。

「呼ぶって……!どおりで普通いない魔物がわいてると思ったら!!」
「きた、ドラゴン!」
「皆、構えろ!」

男が転移術でいなくなったあとに、頭上からドラゴンが降り立った。高さにして3、4メートルくらいありそうな、大きな部類のドラゴンだ。

「あー、もう最悪!なにが悲しくてひとさまの不始末を片付けなきゃなんないんだよっ」
「アイン、いくぞ!」
「はいっ!」

俺とニルドラ先生で魔装剣から氷魔法を放ち、冷気でドラゴンをひるませる。ドラゴンは炎を吐いたり前足で払ったりして攻撃してきて普通に危ないが、エリスさんの守護魔法で多少ダメージは抑えられている。なんとかドラゴンをひるませたスキに、ジェイソンさんがドラゴンの動きを鈍らせる魔法を使い、ケビンさんが急所を狙う。

「ダメだ、当たってねえ!」

ケビンさんの最初の一撃はだめだったようだ。ケビンさんの着地点にはメアリーさんとエリスさんが待機しており、ケビンさんを受け止める。

メアリーさんは魔法陣ノートを開いて魔法陣を撫で、指先を鋭くドラゴンに差し向けた。突属性の物理魔法攻撃だ。見事ドラゴンの片目に命中し、さらにドラゴンの角が片方ふっとんだ。

……え、強すぎない?

俺とニルドラ先生はドラゴンが飛び立たないよう翼を凍らせ、ジェイソンさんが準備していた次の悪魔魔法がドラゴンにかかる。

「ケビン、次で決めろ!想定通り、この魔法はそんなにもたなそうだ!」
「まかせろ!」

ジェイソンさんがふんばっていられる間、ドラゴンの動きは完全に停止する。ケビンさんはドラゴンの急所に槍を突き立て、なんとかドラゴンの駆除に成功した。

「すごい、本当に退治できるんですね!」

エリスさんがいたく感動している。正直、俺も驚いている。

一方、ドラゴンは魔力が強いので、死んだ瞬間に体内の魔力による肉体の分解が進行する。

「で、隊長。なんか持って帰るのか?それとも手ぶら?」
「メアリーが吹き飛ばした角だけもらっとくか。駆除証明になればいいけど」
「じゃあ俺は記念なんで鱗を1枚」

ジェイソンさんとケビンさんは戦利品を見繕っていた。放っておくと30分くらいで跡形もなくなってしまうので、欲しいものがあるときはなるべく早く保存用の魔法をかけて魔力を抜き、回収しなければならないのだ。

ドラゴンの駆除証明には角や爪、鱗を持ち帰ることが多い。2人がドラゴンをなんとかしている間、俺たちは帰り支度を進めた。

無事ボルケイノエリアの街まで戻ったあと、エリスさんはジェイソンさんとカナウス様に何度もお礼を言っていた。

「本当にありがとうございました。チームプレーの連携がよくとれているのですね」
「とはいえ、彼らはついこの間までガチャガチャの組み合わせだったのだぞ。私の話を聞いてよくここまで改善できるものだな」
「……お褒めいただき光栄です、カナウス様」
「近いうちに温泉もいつも通りに営業できると思います。ぜひ楽しんでからラドニールに帰ってくださいね……ほら、私もそちらに行く準備がありますし」
「はは、それでは、そうしましょうか。なあ、ケビン」
「え?」

ジェイソンさんが声をかけたケビンさんはというと、俺、ニルドラ先生、メアリーさんと謎の大男の話をしていたのだ。

「それもそうだがジェイソン、あの変な兄ちゃんの件はどうするんだ?身元がわからんが放置するのもヤバそうだろ」
「取り急ぎ本部のツクレシーさんに連絡は入れた。今後こういう話が増えるなら対策を考えないとな」
「そう、それで、ラドニール平原の件も関わってたら嫌だねって話をしてたの。アインくんから聞いたんだけど、あの時平原に私たち以外の人間の気配を感じたんだって」
「ラドニールに戻ったら、俺の使い魔を借り戻して状況を聞かないとな」

そんな話をしていたら、ニルドラ先生が空気を変えて「とりあえず、頑張ったご褒美だと思ってもう少し観光していこう!」と言うので、夜も遅いことだしと、俺たちは宿に戻っていったのだった。

つづく
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