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第一章 転生
4 何があったのでしょうか
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目が覚めたら自分の部屋だった。
というのであれば、夢を見ていたんだなって思えた。
見知らぬところで、そこが明らかに病室だったら、何かの事故に巻き込まれたのかもしれないって考えた。
でも、これはどう考えたらいいんだろう。
俺は目の前に広がっている風景に呆然としていた。
「も……森……森だよね、山の中? えええ?」
確かにキャンプだのサバイバルだのそんな本は買った覚えはあるけれど、意識がないうちにキャンプ場に来ているというのはちょっとありえない。
「駅前のリサイクルチェーン店に寄って特売の本とライトノベルの続きを買った。うん。買った」
その証拠に抱えるようにしていたデイパックの中にはそれらが入っていた。という事は家で寝ぼけておかしな夢を見ているわけではない。試しにつねったほっぺたは痛いし、地べたの土も、そばに生えている雑草も、なんならにょきにょき生えてる大木もリアルすぎる。だってどう触っても本物なんだよ。
「まさか街中で拉致されて山中に棄てられたとか……」
いやいやいやいや何のために? 攫ったなら殺すとか、売るとか、何かするでしょ。いきなり山中に投げ出す事はないよね。しかも持っていたバッグも、スマホも、あんまり中身は入ってはいないけど財布だってあるんだよ。
まぁ、スマホは圏外だけど。
「どういう事?」
もう一度だけ、今度は両方のほっぺたを引っ張ってやっぱり痛いと確認をしてから、俺はゆっくりと立ち上がった。一応モバイルバッテリーは入れっぱなしだけど、いつまで充電が持つか分からないから時間だけを確認する。
「え? は、八時?」
ちょっと待って、という事は俺はあの道端というか森の中で一晩無防備に寝ていたってことか?
「ま、マジか……」
大学が昼までで、帰宅した途端お祈りメールがきて、あれこれ考えていたら環が来て、ご飯食べて、話をして、駅まで送っていったのが確か十五時は軽く過ぎていた筈だ。
その後にリサイクルショップに寄ったから、十六時過ぎくらいから記憶がなくて今が八時だとしたら、やっぱりここで寝ていたんだよな?
俺はもう一度地面を見て、うんざりとした表情を浮かべた。危機管理能力のなさにちょっと呆れるよ。だけど……
「熊とかいなくて良かった。四月の終わりだからそんなにお腹は減っていないかな。子供生まれるのはいつだっけ? 冬眠中? それにしても初野宿かぁ。ううう、虫とかに這われていたら気持ち悪いぃぃぃ」
とにかく意識がない時に夜を越していて、何もなかったならラッキーだと思おう。状況を考えたら全然ラッキーではないけれど、これから日が暮れて夜を越すよりは、気を失っている間に朝になっていましたの方がマシだ。そう思うしかない。
ここがどこなのかは全く分からないけれど、某テレビ番組の第一村民みたいな人がいるかもしれない。いくら何でも国外に連れ出されているような事はないだろう。
「あ、ペットボトル入れっぱなしだった」
すっかりぬるくなっているけれど、半分以上残っていたポカリ系のペットボトル。それを取り出した途端違和感があった。
「うん?」
なんとなく、そう、なんとなくだけど、ペットボトルが大きいような気がするんだ。それにさっき見たスマホも何となく大きいというか手に余る感じがした。
「……なんだ?」
考え始めると違和感はそれだけではなかった。背負ったデイパックが明らかに大きいのだ。
「……寝ているうちに持ち物がでかくなった? いやいやいやいや」
だけどペットボトルも、スマホも、デイパックも確かに大きい気がして、よくよく見ると俺の足が小さくなっている気がする。
「……うん?」
履いている靴は見慣れたものだけど、これ、サイズ小さくないか? え? 服は見覚えがあるっていうか着ていたものだけど、なんか、なんか……
俺は慌ててスマホを取り出した。充電だとかなんて言っていられない。
カメラを起動して、自撮りのようにして……
「はあぁぁぁっ!?」
画面に映っていたのは見覚えのある顔だった。いや、俺を写しているんだから見覚えがあるのは当たり前なんだけど。
「ち、中学生くらいか? え? なんで?」
頭の中に薬を飲まされて子供になってしまった有名なアニメが浮かんだ。でも現実ではそんな事はありえない。
「スマホ……壊れたのかなぁ……」
泣き出したいような気持ちになりながら、俺はスマホをしまって大きくなってしまった、もとい大きく感じるようになってしまったデイパックを背負い、一口水分補給をしてから、太陽が見えている方に向かって歩き出した。
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お約束の森の中♪
というのであれば、夢を見ていたんだなって思えた。
見知らぬところで、そこが明らかに病室だったら、何かの事故に巻き込まれたのかもしれないって考えた。
でも、これはどう考えたらいいんだろう。
俺は目の前に広がっている風景に呆然としていた。
「も……森……森だよね、山の中? えええ?」
確かにキャンプだのサバイバルだのそんな本は買った覚えはあるけれど、意識がないうちにキャンプ場に来ているというのはちょっとありえない。
「駅前のリサイクルチェーン店に寄って特売の本とライトノベルの続きを買った。うん。買った」
その証拠に抱えるようにしていたデイパックの中にはそれらが入っていた。という事は家で寝ぼけておかしな夢を見ているわけではない。試しにつねったほっぺたは痛いし、地べたの土も、そばに生えている雑草も、なんならにょきにょき生えてる大木もリアルすぎる。だってどう触っても本物なんだよ。
「まさか街中で拉致されて山中に棄てられたとか……」
いやいやいやいや何のために? 攫ったなら殺すとか、売るとか、何かするでしょ。いきなり山中に投げ出す事はないよね。しかも持っていたバッグも、スマホも、あんまり中身は入ってはいないけど財布だってあるんだよ。
まぁ、スマホは圏外だけど。
「どういう事?」
もう一度だけ、今度は両方のほっぺたを引っ張ってやっぱり痛いと確認をしてから、俺はゆっくりと立ち上がった。一応モバイルバッテリーは入れっぱなしだけど、いつまで充電が持つか分からないから時間だけを確認する。
「え? は、八時?」
ちょっと待って、という事は俺はあの道端というか森の中で一晩無防備に寝ていたってことか?
「ま、マジか……」
大学が昼までで、帰宅した途端お祈りメールがきて、あれこれ考えていたら環が来て、ご飯食べて、話をして、駅まで送っていったのが確か十五時は軽く過ぎていた筈だ。
その後にリサイクルショップに寄ったから、十六時過ぎくらいから記憶がなくて今が八時だとしたら、やっぱりここで寝ていたんだよな?
俺はもう一度地面を見て、うんざりとした表情を浮かべた。危機管理能力のなさにちょっと呆れるよ。だけど……
「熊とかいなくて良かった。四月の終わりだからそんなにお腹は減っていないかな。子供生まれるのはいつだっけ? 冬眠中? それにしても初野宿かぁ。ううう、虫とかに這われていたら気持ち悪いぃぃぃ」
とにかく意識がない時に夜を越していて、何もなかったならラッキーだと思おう。状況を考えたら全然ラッキーではないけれど、これから日が暮れて夜を越すよりは、気を失っている間に朝になっていましたの方がマシだ。そう思うしかない。
ここがどこなのかは全く分からないけれど、某テレビ番組の第一村民みたいな人がいるかもしれない。いくら何でも国外に連れ出されているような事はないだろう。
「あ、ペットボトル入れっぱなしだった」
すっかりぬるくなっているけれど、半分以上残っていたポカリ系のペットボトル。それを取り出した途端違和感があった。
「うん?」
なんとなく、そう、なんとなくだけど、ペットボトルが大きいような気がするんだ。それにさっき見たスマホも何となく大きいというか手に余る感じがした。
「……なんだ?」
考え始めると違和感はそれだけではなかった。背負ったデイパックが明らかに大きいのだ。
「……寝ているうちに持ち物がでかくなった? いやいやいやいや」
だけどペットボトルも、スマホも、デイパックも確かに大きい気がして、よくよく見ると俺の足が小さくなっている気がする。
「……うん?」
履いている靴は見慣れたものだけど、これ、サイズ小さくないか? え? 服は見覚えがあるっていうか着ていたものだけど、なんか、なんか……
俺は慌ててスマホを取り出した。充電だとかなんて言っていられない。
カメラを起動して、自撮りのようにして……
「はあぁぁぁっ!?」
画面に映っていたのは見覚えのある顔だった。いや、俺を写しているんだから見覚えがあるのは当たり前なんだけど。
「ち、中学生くらいか? え? なんで?」
頭の中に薬を飲まされて子供になってしまった有名なアニメが浮かんだ。でも現実ではそんな事はありえない。
「スマホ……壊れたのかなぁ……」
泣き出したいような気持ちになりながら、俺はスマホをしまって大きくなってしまった、もとい大きく感じるようになってしまったデイパックを背負い、一口水分補給をしてから、太陽が見えている方に向かって歩き出した。
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お約束の森の中♪
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