120 / 238
第9章 幸せになります
346. やっぱりパーティだよね
空間と空間を繋げた道が消えた事の報告はお祖父様とハワード先生がして下さる事になった。スティーブ君はそのままタウンハウスに戻るというので、僕はフィンレーに行って温室の手入れをしながら妖精たちが来ていればお礼をしたいと思った。
兄様は残っているお仕事があるのでお城の方に行くって言ったんだけど、僕が蜂蜜を買い足しに行くって言ったらそのお買い物は一緒に行きたいって。ふふふ、兄様とお買い物嬉しいな。
転移で来てしまったので、一度タウンハウスに転移で戻ってから馬車で出かけた。出かけるついでに平民街の方も通ってもらおう。もうほとんど元通りになったって聞いているけれど、見ておきたいって思ったんだ。それに居合わせた土魔法の使い手がどんな地下の避難場所を作ったのかも見せてもらえるなら見たいなって思った。
王都の街の中にそんなに魔物が湧き出すような事はないけれど、それでもいざとなったらっていう所があった方が安心できると思うし、作れるものなら、いくつか作ってもらえないか父様にも相談をしたい。
そんな事を思いながらまずは蜂蜜のお店に。
アカシアと百花は皆とレンゲは気に入っている子が多いから補充しておこう。それからリンゴの花の蜂蜜と、クローバーの蜂蜜も、あ、オレンジも。
「ふふふ、沢山買ってしまいました。ジャムのお店にも行きたいです。兄様は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。エディと一緒に買い物が出来るのは楽しいよ」
「はい、僕も兄様と一緒のお買い物が出来るのは楽しいし嬉しいです。何だか冬祭りの出店を思い出します」
「ああ、そうだね。あれは楽しかったね」
「はい、また行きたいです」
「ふふふ、じゃあ、今年は父上に頼んでみよう」
「きっとハリー達も行きたいって言いますよ」
「ああ、じゃあ皆で行けばいい。そうすれば屋台の料理のシェアも出来る」
そんな話をしているうちにジャムを扱うお店に着いて、僕はまた沢山買い物をしてしまった。
それから平民街を通って、ほんの少しだけ避難場所を見せてもらって、そこに隠れていた人のお話しも聞く事が出来た。
「では兄様、僕はこれからフィンレーの方へ行ってきます。夕食はあちらで済ませてくる予定です」
「ああ、分かった。気を付けて。妖精たちにもありがとうと伝えてほしい」
「はい、兄様がジャムを沢山買って下さったと伝えておきます」
僕がそう言うと兄様は笑って馬車を降りた。
「エディ兄様!」
フィンレーに着くとハリーが走ってやってきた。
「ハリー慌てないで、転んだら大変だよ」
「大丈夫です! 木の目印を植えた後にこちらにいらっしゃるってお知らせがあったから待っていたんです。もう妖精たちは温室の方に来ているんですよ」
「そうなんだ。ふふふ、今日は沢山蜂蜜とジャムを買ってきたんだよ」
僕の言葉を聞いて、ハリーは「みんな喜びます」と笑った。
『えでぃ! おうさま、やくそくまもった!』
温室の中に入った途端、ティオの声が響いた。もうそこからはわちゃわちゃだった。リロイもセームルも飛びついてきて、お皿を並べている間に、何も入れていないお皿が転がっていくような状態だ。ピッチャーは宙を舞っている。ハリーは手伝いをしながら笑い出してしまっていた。僕には3人しか姿は見えないけれど、何となく温室の中がキラキラしているのは分かった。
きっと妖精王がちゃんと約束を守ってお礼をしたっていうのが、皆もう分かっているんだよね。
「待って、待って、すぐに蜂蜜を入れるよ! 並べたお皿を持って行かないで」
「蜂蜜もジャムも沢山あるからね。エディ兄様とアル兄様が買ってきてくださったんだよ」
ティオとリロイとセームルが僕の側で蜂蜜の小皿を抱えながら笑っている。
ああ、良かった。こんな風に皆とお祝が出来て良かった。
『えでぃ、だいすき~‼』
「ふふふ、僕もティオが大好き!」
その日もう二人僕と契約をしてくれた子が増えた。
小さくて紫色の髪のラム。リロイ達よりももう少しだけ大きくて黒髪が綺麗なジット。
妖精たちとのパーティは綺麗な夕焼けの時間まで続いた。
そしてハリーはニコニコ笑いながら「やっぱりエディ兄様はすごいです」って言っていた。
-----------------
ごごごごごめんなさい。短い。
兄様は残っているお仕事があるのでお城の方に行くって言ったんだけど、僕が蜂蜜を買い足しに行くって言ったらそのお買い物は一緒に行きたいって。ふふふ、兄様とお買い物嬉しいな。
転移で来てしまったので、一度タウンハウスに転移で戻ってから馬車で出かけた。出かけるついでに平民街の方も通ってもらおう。もうほとんど元通りになったって聞いているけれど、見ておきたいって思ったんだ。それに居合わせた土魔法の使い手がどんな地下の避難場所を作ったのかも見せてもらえるなら見たいなって思った。
王都の街の中にそんなに魔物が湧き出すような事はないけれど、それでもいざとなったらっていう所があった方が安心できると思うし、作れるものなら、いくつか作ってもらえないか父様にも相談をしたい。
そんな事を思いながらまずは蜂蜜のお店に。
アカシアと百花は皆とレンゲは気に入っている子が多いから補充しておこう。それからリンゴの花の蜂蜜と、クローバーの蜂蜜も、あ、オレンジも。
「ふふふ、沢山買ってしまいました。ジャムのお店にも行きたいです。兄様は大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。エディと一緒に買い物が出来るのは楽しいよ」
「はい、僕も兄様と一緒のお買い物が出来るのは楽しいし嬉しいです。何だか冬祭りの出店を思い出します」
「ああ、そうだね。あれは楽しかったね」
「はい、また行きたいです」
「ふふふ、じゃあ、今年は父上に頼んでみよう」
「きっとハリー達も行きたいって言いますよ」
「ああ、じゃあ皆で行けばいい。そうすれば屋台の料理のシェアも出来る」
そんな話をしているうちにジャムを扱うお店に着いて、僕はまた沢山買い物をしてしまった。
それから平民街を通って、ほんの少しだけ避難場所を見せてもらって、そこに隠れていた人のお話しも聞く事が出来た。
「では兄様、僕はこれからフィンレーの方へ行ってきます。夕食はあちらで済ませてくる予定です」
「ああ、分かった。気を付けて。妖精たちにもありがとうと伝えてほしい」
「はい、兄様がジャムを沢山買って下さったと伝えておきます」
僕がそう言うと兄様は笑って馬車を降りた。
「エディ兄様!」
フィンレーに着くとハリーが走ってやってきた。
「ハリー慌てないで、転んだら大変だよ」
「大丈夫です! 木の目印を植えた後にこちらにいらっしゃるってお知らせがあったから待っていたんです。もう妖精たちは温室の方に来ているんですよ」
「そうなんだ。ふふふ、今日は沢山蜂蜜とジャムを買ってきたんだよ」
僕の言葉を聞いて、ハリーは「みんな喜びます」と笑った。
『えでぃ! おうさま、やくそくまもった!』
温室の中に入った途端、ティオの声が響いた。もうそこからはわちゃわちゃだった。リロイもセームルも飛びついてきて、お皿を並べている間に、何も入れていないお皿が転がっていくような状態だ。ピッチャーは宙を舞っている。ハリーは手伝いをしながら笑い出してしまっていた。僕には3人しか姿は見えないけれど、何となく温室の中がキラキラしているのは分かった。
きっと妖精王がちゃんと約束を守ってお礼をしたっていうのが、皆もう分かっているんだよね。
「待って、待って、すぐに蜂蜜を入れるよ! 並べたお皿を持って行かないで」
「蜂蜜もジャムも沢山あるからね。エディ兄様とアル兄様が買ってきてくださったんだよ」
ティオとリロイとセームルが僕の側で蜂蜜の小皿を抱えながら笑っている。
ああ、良かった。こんな風に皆とお祝が出来て良かった。
『えでぃ、だいすき~‼』
「ふふふ、僕もティオが大好き!」
その日もう二人僕と契約をしてくれた子が増えた。
小さくて紫色の髪のラム。リロイ達よりももう少しだけ大きくて黒髪が綺麗なジット。
妖精たちとのパーティは綺麗な夕焼けの時間まで続いた。
そしてハリーはニコニコ笑いながら「やっぱりエディ兄様はすごいです」って言っていた。
-----------------
ごごごごごめんなさい。短い。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた
雪兎
BL
あらすじ
全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。
相手は学年でも有名な優等生α。
成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに——
めちゃくちゃ塩対応。
挨拶しても「……ああ」。
話しかけても「別に」。
距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。
(俺、そんなに嫌われてる……?)
同室なのに会話は最低限。
むしろ避けられている気さえある。
けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、
その塩対応αだった。
しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。
「……他のαに近づくな」
「お前は俺の……」
そこで言葉を飲み込む彼。
それ以来、少しずつ態度が変わり始める。
距離は相変わらず近くない。
口数も少ない。
だけど――
他のαが近づくと、さりげなく間に入る。
発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。
そして時々、独占欲を隠しきれない視線。
実は彼はずっと前から知っていた。
俺が、
自分の運命の番かもしれないΩだということを。
だからこそ距離を取っていた。
触れたら、もう止まれなくなるから。
だけど同室生活の中で、
少しずつ、確実に距離は変わっていく。
塩対応の裏に隠されていたのは――
重すぎるほどの独占欲だった。
【完結】マジで婚約破棄される5秒前〜婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ悪役令息は一体どうしろと?〜
明太子
BL
公爵令息ジェーン・アンテノールは初恋の人である婚約者のウィリアム王太子から冷遇されている。
その理由は彼が侯爵令息のリア・グラマシーと恋仲であるため。
ジェーンは婚約者の心が離れていることを寂しく思いながらも卒業パーティーに出席する。
しかし、その場で彼はひょんなことから自身がリアを主人公とした物語(BLゲーム)の悪役だと気付く。
そしてこの後すぐにウィリアムから婚約破棄されることも。
婚約破棄まであと5秒しかありませんが、じゃあ一体どうしろと?
シナリオから外れたジェーンの行動は登場人物たちに思わぬ影響を与えていくことに。
※小説家になろうにも掲載しております。
悪役令息(Ω)に転生した俺、破滅回避のためΩ隠してαを装ってたら、冷徹α第一王子に婚約者にされて溺愛されてます!?
水凪しおん
BL
前世の記憶を持つ俺、リオネルは、BL小説の悪役令息に転生していた。
断罪される運命を回避するため、本来希少なΩである性を隠し、出来損ないのαとして目立たず生きてきた。
しかし、突然、原作のヒーローである冷徹な第一王子アシュレイの婚約者にされてしまう。
これは破滅フラグに違いないと絶望する俺だが、アシュレイの態度は原作とどこか違っていて……?
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる
ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。
この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。
ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。