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第9章 幸せになります
377. お守りとお誕生日
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ハリーとウィルは元通りになった。
それぞれに友人もいて、学園生活を楽しんでいる。勿論同じクラスだから一緒にいる事も多いみたいだよ。僕も高等部と合同の乗馬の時間も何度かあって一緒に楽しんだ。
そうこうしているうちに四の月も終わりに近づいてきた。僕はタウンハウスと学園とグリーンベリーを行ったり来たりしながらの生活にも慣れ始めて、兄様はフィンレーのお仕事のかたわらにグリーンベリーに来て色々な相談に乗ってくれたり、平民からの雇用について根回しをしてくれたり、街の視察に付き合ってくれたりしている。
視察に行っているからか、新しい領主として顔も覚えてもらえているみたい。やり始めようとしている事も問い合わせがき始めたり、要望なども少しずつだけれど上がってくるようになった。勿論要望はきちんと状況を確認してからどうしたらいいのか決めないとね。
ああ、そうそう。何でもダメダメと言っていた有力者はいつの間にかそういった話合いから弾かれるようになっていた。別に僕が何かをしたわけではなく、自然に淘汰されたっていう感じかな。人が人を見限っていく時って早いんだよね。でもその見極めというか、どこでその事に気付いて、その事を恨んだり、悲しんだりするのではなく、どうすればいいのかって自分自身が考える事が大事だと思うんだ。兄様からは逆恨みというものもあるから、その動向はしばらく追わせてもらうって言われてお任せしたよ。
今日は行ってみたいと思っていた装飾品を作る職人が多く住むというイヴンという街の視察だ。実はこの視察はすごくすごく楽しみにしていたんだ。装飾品って言っても色々なものがある。元メイソン領は細工物も有名だしね。
今日行くイヴンは実は武具も作っていて、それらに付ける飾りも扱っているんだ。
というのも兄様の去年のお誕生日に父様と一緒に兄様にミスリルの剣をプレゼントしたんだよね。その後兄様は剣の鞘を作ったんだけど、その鞘に付ける飾りがあるって聞いたんだ。小さいものだけど細い鎖を房のようにして石留めが付いていてとても人気があるんだって。
重かったり邪魔になるような物だったらいくら綺麗でも駄目だなって思ったんだけど、イヴンの街は鉱石が出る所にも近くその加工も有名なんだって聞いて見に行こうって思っていたんだ。
今日は兄様はお仕事があって一緒に視察は来られないというので、ミッチェル君とブライアン君に同行してもらっている。勿論ルーカスやジョシュア達護衛も一緒だ。そして珍しくクラウス君も同行している。武具って聞いて見てみたいって思ったみたい。
「主要な街の役所には転移陣を置いた方がいいかもしれないね」
「うん。それも考えたんだけどね。まだ未成年者が領主って言うのが面白くない人も居るみたいだから、父様からも整理が終わってからにした方がいいって言われたんだ」
「ああ、どこにもいるんだよね。頑固じじいって」
「ミッチェルったら。でもだいぶ変わってきているよ。改革を急いでやるとそれがまた面白くない理由になるからね、ゆっくり、確実に変えるべきところを決めて行くよ。そういうのは結構得意かもしれない」
僕がそう言うとミッチェル君はやれやれって顔をしながらも「それでいいんじゃない」って言った。
領の視察はもう何回も行っているけど、先に農業地域の北側と西側を視察していたんだ。勿論そちらもまだ回りきる事は出来ていないけれど、今後は鉱石が採れる所にも行ってみたいし、他の装飾関連も見にいけたらいいなって思うんだ。
とりあえず今日は鎖のついたお守りにもなる鞘飾り。素敵なのが見つかるといいな。
だって、あっという間にもう四の月が終わってしまうんだもの。そうしたら五の月で兄様のお誕生日が来ちゃう。
婚約をした年だしね、やっぱりちゃんと残る何かを贈りたい。
「そう言えば、珍しいイチゴが生ったとか」
ブライアン君がニコニコとしながら口を開いた。
「うん。もともとこちらの方で育てていたみたいなんだけどね。今年はそのイチゴで兄様のお誕生日のケーキを作ってもらおうと思っているんだよ。グリーンベリーで育てた初めてのイチゴ」
「へぇ、どんなイチゴなの?」
ミッチェル君が尋ねてきた。
「えっとね、白いイチゴ。ホントに真っ白ではないんだけど、ほんのりピンク色ですごく可愛いの。フィンレーのシェフに見せたら「ぜひ私に作らせて下さい」って言われた。だから、その日はフィンレーからシェフがやって来て作ってくれるんだって」
「フィンレーのシェフが来てわざわざケーキを作るの?」
「うん。父様に話したら笑って許可して下さった。勿論こんなイチゴですって白イチゴを見せたら、ぜひ母様にもケーキをおすそ分けしてほしいって言われたよ」
「へぇ、ちなみに試作の味見があるなら僕にも試させて?」
デザート好きのミッチェル君がそう言うので、僕は「兄様のお誕生日が終わってからになるけど、皆の分も作って学園に持っていくよ。白いイチゴを教えてくれたのはジーンだからね」
「へぇ、そうだったんだ」
「ブライアンも食べてね」
「ありがとうございます。エドワード様」
「エディでいいって言ってるのに」
「いえ、そういうわけには」
「じゃあ学園ではエディでね」
「…………ありがとうございます。」
そんなやりとりをしているうちに馬車はイヴン街に到着をした。
イヴンの街はグリーンベリーの南東にある比較的大きな街だ。
フィンレーでも王都でも、装飾品の職人って何となく石造りの家に住んでいるようなイメージだったから、明るめのレンガで風の通りがいいようになっている工房が並んでいるのは、ちょっと不思議な感じだったけど、役所とかがある街の中心も同じような色合いで統一されていて、何だか違う国に迷い込んでしまったような気さえした。
まずは視察ということで役所でこの町の役人の人達と話をして、現状とか、何かあったら知らせてほしい事、そして通達は行っている筈だけど、平民の雇用についても改めて話をした。そして、武具を作っている工房とその飾りを作っている工房に案内をしてもらった。
武具は凄く洗練された美しさがあった。無骨な感じのものではなくて、さり気なく細工が施されているものが多くて、クラウス君も驚いていたよ。そして、鞘飾りはお守りって聞いていたけれど、そんな感じがした。
ものすごく細くて繊細な鎖の房の上に綺麗に研磨をされて割れにくいように装飾を施された石が留められているものなんだけど、本当に美しいんだ。
「すごい……」
僕が息を呑むようにしてそう言うと職人さんは「ありがとうございます」ってお辞儀をしてくれた。
「お仕事中に見学をさせていただきありがとうございます。この鞘飾りを購入したいと思っていました。あの、えっと、公務とは別で…………こ、婚約者の剣の鞘飾りを探しています。アクアマリンのような青い石でこの水紋のような細工のものはありますか?」
僕が訊ねると初老の職人さんが奥から石を持ってきて見せてくれた。
「ご婚約者様にお贈りするのであれば、貴方様のお色をメインして、上下を青石で飾られた方がよろしいでしょう」
「そうなのですね」
「瞳のお色のペリドットは硬度が中くらいですので、出来ればアクアマリンと同じくらいの高度のグリーンベリル系のものをお使いになられた方がいいかもしれません。少しお色は異なりますが、お二人の色を使っていれば問題はないでしょう。二色石を使われて水紋であればこちらの細工はいかがでしょうか? 少し植物の蔦のような模様も入りますが」
「! 素敵です! ではこちらで、作品の作成日数はどれくらいかかりますか?」
「そうですね。こちらで、この石ということであれば二、三日いただければ」
「ええ! すごい。これだけの細かいものでそれだけの日数なんて。やっぱり来て良かった。あ、えっと、仕事が主体ですが……」
少し赤くなってしまった顔を見て職人さんがそっと笑ってくれた。
付ける剣の鞘と剣を実は鞘が出来た時に写真を撮らせてもらっていたので、見せたら職人さんが驚いていた。
「ミスリルの剣に付けていただけるなんて光栄です。新しい領主様と聞いて、実は不安もありましたが、精力的に動いて下さっているとこちらまで噂が広がってきています。良い領になるように、私たちも精進致します」
そう言って貰えて僕は「よろしくお願いします」と言った。
良い領に。重みのある、けれど嬉しい言葉だった。
-*-*-*-
そして兄様のお誕生日。
僕は用意をしていたケーキと一緒に出来上がってきた鞘飾りを兄様にプレゼントをした。
蔦のような模様と水が流れる様な模様が2種類の石を飾っていて、細い細い鎖の房がシャラシャラと揺れる。武運と無事を祈るお守り。
「ありがとう、エディ。大切にするね」
そう言ってミスリル剣が収められている鞘に飾られた細工物の飾りはうっとりするほど綺麗だった。
そして白いイチゴのケーキも美味しくて、なぜか「あーん」って食べさせられて、食べさせたりして、楽しそうに笑った兄様から幾度も口づけられた僕は、真っ赤なイチゴのような顔になってしまった。
そんな二人だけのお誕生日だった。
----------------
あらあら……
え? 食べさせ合うのが見たかったですか?
えへへへ、そのうちに(;^ω^)
それぞれに友人もいて、学園生活を楽しんでいる。勿論同じクラスだから一緒にいる事も多いみたいだよ。僕も高等部と合同の乗馬の時間も何度かあって一緒に楽しんだ。
そうこうしているうちに四の月も終わりに近づいてきた。僕はタウンハウスと学園とグリーンベリーを行ったり来たりしながらの生活にも慣れ始めて、兄様はフィンレーのお仕事のかたわらにグリーンベリーに来て色々な相談に乗ってくれたり、平民からの雇用について根回しをしてくれたり、街の視察に付き合ってくれたりしている。
視察に行っているからか、新しい領主として顔も覚えてもらえているみたい。やり始めようとしている事も問い合わせがき始めたり、要望なども少しずつだけれど上がってくるようになった。勿論要望はきちんと状況を確認してからどうしたらいいのか決めないとね。
ああ、そうそう。何でもダメダメと言っていた有力者はいつの間にかそういった話合いから弾かれるようになっていた。別に僕が何かをしたわけではなく、自然に淘汰されたっていう感じかな。人が人を見限っていく時って早いんだよね。でもその見極めというか、どこでその事に気付いて、その事を恨んだり、悲しんだりするのではなく、どうすればいいのかって自分自身が考える事が大事だと思うんだ。兄様からは逆恨みというものもあるから、その動向はしばらく追わせてもらうって言われてお任せしたよ。
今日は行ってみたいと思っていた装飾品を作る職人が多く住むというイヴンという街の視察だ。実はこの視察はすごくすごく楽しみにしていたんだ。装飾品って言っても色々なものがある。元メイソン領は細工物も有名だしね。
今日行くイヴンは実は武具も作っていて、それらに付ける飾りも扱っているんだ。
というのも兄様の去年のお誕生日に父様と一緒に兄様にミスリルの剣をプレゼントしたんだよね。その後兄様は剣の鞘を作ったんだけど、その鞘に付ける飾りがあるって聞いたんだ。小さいものだけど細い鎖を房のようにして石留めが付いていてとても人気があるんだって。
重かったり邪魔になるような物だったらいくら綺麗でも駄目だなって思ったんだけど、イヴンの街は鉱石が出る所にも近くその加工も有名なんだって聞いて見に行こうって思っていたんだ。
今日は兄様はお仕事があって一緒に視察は来られないというので、ミッチェル君とブライアン君に同行してもらっている。勿論ルーカスやジョシュア達護衛も一緒だ。そして珍しくクラウス君も同行している。武具って聞いて見てみたいって思ったみたい。
「主要な街の役所には転移陣を置いた方がいいかもしれないね」
「うん。それも考えたんだけどね。まだ未成年者が領主って言うのが面白くない人も居るみたいだから、父様からも整理が終わってからにした方がいいって言われたんだ」
「ああ、どこにもいるんだよね。頑固じじいって」
「ミッチェルったら。でもだいぶ変わってきているよ。改革を急いでやるとそれがまた面白くない理由になるからね、ゆっくり、確実に変えるべきところを決めて行くよ。そういうのは結構得意かもしれない」
僕がそう言うとミッチェル君はやれやれって顔をしながらも「それでいいんじゃない」って言った。
領の視察はもう何回も行っているけど、先に農業地域の北側と西側を視察していたんだ。勿論そちらもまだ回りきる事は出来ていないけれど、今後は鉱石が採れる所にも行ってみたいし、他の装飾関連も見にいけたらいいなって思うんだ。
とりあえず今日は鎖のついたお守りにもなる鞘飾り。素敵なのが見つかるといいな。
だって、あっという間にもう四の月が終わってしまうんだもの。そうしたら五の月で兄様のお誕生日が来ちゃう。
婚約をした年だしね、やっぱりちゃんと残る何かを贈りたい。
「そう言えば、珍しいイチゴが生ったとか」
ブライアン君がニコニコとしながら口を開いた。
「うん。もともとこちらの方で育てていたみたいなんだけどね。今年はそのイチゴで兄様のお誕生日のケーキを作ってもらおうと思っているんだよ。グリーンベリーで育てた初めてのイチゴ」
「へぇ、どんなイチゴなの?」
ミッチェル君が尋ねてきた。
「えっとね、白いイチゴ。ホントに真っ白ではないんだけど、ほんのりピンク色ですごく可愛いの。フィンレーのシェフに見せたら「ぜひ私に作らせて下さい」って言われた。だから、その日はフィンレーからシェフがやって来て作ってくれるんだって」
「フィンレーのシェフが来てわざわざケーキを作るの?」
「うん。父様に話したら笑って許可して下さった。勿論こんなイチゴですって白イチゴを見せたら、ぜひ母様にもケーキをおすそ分けしてほしいって言われたよ」
「へぇ、ちなみに試作の味見があるなら僕にも試させて?」
デザート好きのミッチェル君がそう言うので、僕は「兄様のお誕生日が終わってからになるけど、皆の分も作って学園に持っていくよ。白いイチゴを教えてくれたのはジーンだからね」
「へぇ、そうだったんだ」
「ブライアンも食べてね」
「ありがとうございます。エドワード様」
「エディでいいって言ってるのに」
「いえ、そういうわけには」
「じゃあ学園ではエディでね」
「…………ありがとうございます。」
そんなやりとりをしているうちに馬車はイヴン街に到着をした。
イヴンの街はグリーンベリーの南東にある比較的大きな街だ。
フィンレーでも王都でも、装飾品の職人って何となく石造りの家に住んでいるようなイメージだったから、明るめのレンガで風の通りがいいようになっている工房が並んでいるのは、ちょっと不思議な感じだったけど、役所とかがある街の中心も同じような色合いで統一されていて、何だか違う国に迷い込んでしまったような気さえした。
まずは視察ということで役所でこの町の役人の人達と話をして、現状とか、何かあったら知らせてほしい事、そして通達は行っている筈だけど、平民の雇用についても改めて話をした。そして、武具を作っている工房とその飾りを作っている工房に案内をしてもらった。
武具は凄く洗練された美しさがあった。無骨な感じのものではなくて、さり気なく細工が施されているものが多くて、クラウス君も驚いていたよ。そして、鞘飾りはお守りって聞いていたけれど、そんな感じがした。
ものすごく細くて繊細な鎖の房の上に綺麗に研磨をされて割れにくいように装飾を施された石が留められているものなんだけど、本当に美しいんだ。
「すごい……」
僕が息を呑むようにしてそう言うと職人さんは「ありがとうございます」ってお辞儀をしてくれた。
「お仕事中に見学をさせていただきありがとうございます。この鞘飾りを購入したいと思っていました。あの、えっと、公務とは別で…………こ、婚約者の剣の鞘飾りを探しています。アクアマリンのような青い石でこの水紋のような細工のものはありますか?」
僕が訊ねると初老の職人さんが奥から石を持ってきて見せてくれた。
「ご婚約者様にお贈りするのであれば、貴方様のお色をメインして、上下を青石で飾られた方がよろしいでしょう」
「そうなのですね」
「瞳のお色のペリドットは硬度が中くらいですので、出来ればアクアマリンと同じくらいの高度のグリーンベリル系のものをお使いになられた方がいいかもしれません。少しお色は異なりますが、お二人の色を使っていれば問題はないでしょう。二色石を使われて水紋であればこちらの細工はいかがでしょうか? 少し植物の蔦のような模様も入りますが」
「! 素敵です! ではこちらで、作品の作成日数はどれくらいかかりますか?」
「そうですね。こちらで、この石ということであれば二、三日いただければ」
「ええ! すごい。これだけの細かいものでそれだけの日数なんて。やっぱり来て良かった。あ、えっと、仕事が主体ですが……」
少し赤くなってしまった顔を見て職人さんがそっと笑ってくれた。
付ける剣の鞘と剣を実は鞘が出来た時に写真を撮らせてもらっていたので、見せたら職人さんが驚いていた。
「ミスリルの剣に付けていただけるなんて光栄です。新しい領主様と聞いて、実は不安もありましたが、精力的に動いて下さっているとこちらまで噂が広がってきています。良い領になるように、私たちも精進致します」
そう言って貰えて僕は「よろしくお願いします」と言った。
良い領に。重みのある、けれど嬉しい言葉だった。
-*-*-*-
そして兄様のお誕生日。
僕は用意をしていたケーキと一緒に出来上がってきた鞘飾りを兄様にプレゼントをした。
蔦のような模様と水が流れる様な模様が2種類の石を飾っていて、細い細い鎖の房がシャラシャラと揺れる。武運と無事を祈るお守り。
「ありがとう、エディ。大切にするね」
そう言ってミスリル剣が収められている鞘に飾られた細工物の飾りはうっとりするほど綺麗だった。
そして白いイチゴのケーキも美味しくて、なぜか「あーん」って食べさせられて、食べさせたりして、楽しそうに笑った兄様から幾度も口づけられた僕は、真っ赤なイチゴのような顔になってしまった。
そんな二人だけのお誕生日だった。
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あらあら……
え? 食べさせ合うのが見たかったですか?
えへへへ、そのうちに(;^ω^)
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