215 / 303
第9章 幸せになります
376. 春の嵐
しおりを挟む
三の月に入るとフィンレーにも春がやって来る。ハリーは学園が落ち着き始めると週末はフィンレーに戻って温室の手入れをし始めた。そしてウィルは、なぜかグリーンベリーに来てルーカスやクラウス君達と剣の稽古をしている。実はこの事でひと揉めあったのだ。
父様からお話があったようにグリーンベリーを継ぎたいと最初に言い出したのはハリーだった。けれどもう少し考えるように言って保留になっていた。そこへウィルがルーカスやクラウス君達と一緒に剣の稽古をしたいと父様に申し出たんだ。
クラウス君は自領からミスリル隊と呼ばれるミスリルの剣を使う先鋭の騎士達を連れてグリーンベリーに来てくれた。そしてルーカスの事をすごく尊敬をしていて、同じ騎士隊になった時に使っていただきたいってミスリル剣を贈ったんだよね。こんな高価なものはいただけないって一度は断ったみたいだけど、クラウス君に押し切られた。そしてグリーンベリーの騎士隊の隊長になってほしいと言っていたんだけど、剣を受け取る代わりに隊長はクラウス君って事になったみたい。クラウス君としては元スタンリー家の騎士団にいたルーカスより自分が上になるなんてっていう気持ちもあったみたいだけど、子爵位を持っていて後ろにモーガン伯爵家がいるクラウス君が相応しいって。そこはもうお任せしたよ。
結局グリーンベリーの自領の騎士隊はクラウス君を隊長にして、副隊長がルーカス、そしてクラウス君と一緒に来たミスリル隊がいて、フィンレーから来てくれた騎士達がいる。そこにウィルが稽古にきた。
それを知ったハリーが父様にどういう事なのかって聞きに行って、ウィルとも言い合いをした。保留ではなかったのかってね。
稽古と後継ぎの件は関係がないって言ってもハリーは怒って口を聞かなくなるし、泣き出すし、結構大変だったんだ。ウィルとしてはモーガン伯爵家のミスリル隊を直接見せてもらうわけにはいかないし、せっかくグリーンベリーにいる事になったのなら一緒に稽古をさせてもらいたいってそれだけだったみたいなんだけど、あんまりハリーが怒っているので、こちらも意地になってしまったような感じで……。
結局僕がハリーと話をする事になったんだ。
「だって! 早い者勝ちではないって、保留だって言っていたのに! だから僕はグリーンベリーに行く事を我慢していたのに!」
話し出してすぐにハリーは珍しく感情的な声を出した。
「我慢しなくてもいいんだよ。ハリーもウィルも僕の大切な弟なんだからいつでも遊びに来て? こっちの温室にもティオ達が来られるようになったし、フィンレーから移動させた砂地の小麦の実験も見てほしいって思っているよ? ハリーが後を継ぎたいって言ってくれたのは聞いているし、嬉しいとも思ったよ。でも父様のおっしゃる通り、学園で色々な事を学んで決めても遅くはないんだ」
「…………何年経っても気持ちは変わりません」
「ハリー……うん。それでもいいよ。でも我慢をする事はないっていうのは覚えておいて? 遊びに来たい時には声をかけてくれればいいし、マークに何か聞きたいというのでもいい。勿論グリーンベリーに来ている妖精たちに挨拶をしてくれるのも歓迎するよ」
「…………………」
「屋敷もハリー達が泊れる部屋だって勿論あるしね。とはいっても僕もあちらに泊る事はまだ少ないけれど」
「……はい」
「ウィルはミスリル隊を見てみたいという剣に対しての願望っていうか、憧れっていうか、そういうもので父様にお願いをしたんだと思うよ。ハリーが温室を見たいと思うならそれでもいいし、あの木がどんな風に外の風に吹かれているのかを見てみたいならそれでもいい。ああ、ミッチェル君やスティーブ君達とお話をしたいならそれでもいいんだよ。我慢をする事はないからおいで?」
ハリーは声を殺すようにしてポロポロとただ涙を流した。その切ない泣き方に僕は思わずその身体を抱き締めた。
「エディ兄様?」
「僕はハリーに沢山助けられているよ? フィンレーの温室がきちんと保たれていたのはハリーのお陰だよ。ありがとう。ちゃんと分かっているから大丈夫」
「……はい。ありがとうございます。
「うん。じゃあ、いつ遊びに来る?」
顔を覗き込んでそう言うとハリーはふわっと笑った。
「エディ兄様がお忙しくない時に」
「…………ふふふ、じゃあ週末に一緒に行こうか。その代わり温室の手入れを手伝ってもらうかもしれないよ?」
「勿論です!」
「勉強会で一緒だった友達も誘ってみよう。お祖父様の所へはなかなか行かれなくてね。ああ、そうだ。グリーンベリーではまだ一度もポーションを作った事がないから、フィンレーとの違いがあるのか試してみるのはどうかな」
「はい、よろしくお願いします」
「うん。今回だけでなくさっきも言ったように来たい時には声をかけてね。ハリー、もう一度言うよ。我慢はしなくていいから」
ハリーは泣き笑いのような表情を浮かべて「はい」と返事をした。
そうしてその週末にグリーンベリーにやってきて、久しぶりに勉強会のメンバーとミッチェル君も一緒にお茶会もした。
ウィルはクラウス君達と剣の稽古をしている。
兄様はタウンハウスでフィンレーの書類と戦っているらしい。
「こっちの温室はもう見たの?」ってトーマス君が聞いていた。
「はい。先ほどエディ兄様に案内をしていただきました。妖精たちもあちらにいた子や、初めての子もいて挨拶が出来ました」
「そう。それなら良かった。今日はこっちで初めてポーションを作るってエディから聞いているからハロルド君よろしくね」
「はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
そのやりとりを聞いて一緒にお茶を飲んでいたスティーブ君が立ち上がった。
「温室で作りますか? 材料などを揃えておきますね」
「あ、僕もお手伝いさせて下さい!」
「大丈夫ですよ。せっかくいらしたのですからゆっくりされてください」
「いえ、フィンレーでも準備は僕の仕事でした。なので一緒に手伝わせてください」
「じゃあ、ハリー、スティーブ、一緒にお願い出来るかな? 今日は魔力回復にするね」
「分かりました!」
嬉しそうに答えたハリーの横で、スティーブ君も小さく笑って頷いた。それを見たミッチェル君が小さな声で「エディって鈍いのか鋭いのか分からない時があるよね」って呟いていて、僕とトーマス君は「え?」って顔を見合わせたんだ。
-----------
可愛い枠は鈍感www
父様からお話があったようにグリーンベリーを継ぎたいと最初に言い出したのはハリーだった。けれどもう少し考えるように言って保留になっていた。そこへウィルがルーカスやクラウス君達と一緒に剣の稽古をしたいと父様に申し出たんだ。
クラウス君は自領からミスリル隊と呼ばれるミスリルの剣を使う先鋭の騎士達を連れてグリーンベリーに来てくれた。そしてルーカスの事をすごく尊敬をしていて、同じ騎士隊になった時に使っていただきたいってミスリル剣を贈ったんだよね。こんな高価なものはいただけないって一度は断ったみたいだけど、クラウス君に押し切られた。そしてグリーンベリーの騎士隊の隊長になってほしいと言っていたんだけど、剣を受け取る代わりに隊長はクラウス君って事になったみたい。クラウス君としては元スタンリー家の騎士団にいたルーカスより自分が上になるなんてっていう気持ちもあったみたいだけど、子爵位を持っていて後ろにモーガン伯爵家がいるクラウス君が相応しいって。そこはもうお任せしたよ。
結局グリーンベリーの自領の騎士隊はクラウス君を隊長にして、副隊長がルーカス、そしてクラウス君と一緒に来たミスリル隊がいて、フィンレーから来てくれた騎士達がいる。そこにウィルが稽古にきた。
それを知ったハリーが父様にどういう事なのかって聞きに行って、ウィルとも言い合いをした。保留ではなかったのかってね。
稽古と後継ぎの件は関係がないって言ってもハリーは怒って口を聞かなくなるし、泣き出すし、結構大変だったんだ。ウィルとしてはモーガン伯爵家のミスリル隊を直接見せてもらうわけにはいかないし、せっかくグリーンベリーにいる事になったのなら一緒に稽古をさせてもらいたいってそれだけだったみたいなんだけど、あんまりハリーが怒っているので、こちらも意地になってしまったような感じで……。
結局僕がハリーと話をする事になったんだ。
「だって! 早い者勝ちではないって、保留だって言っていたのに! だから僕はグリーンベリーに行く事を我慢していたのに!」
話し出してすぐにハリーは珍しく感情的な声を出した。
「我慢しなくてもいいんだよ。ハリーもウィルも僕の大切な弟なんだからいつでも遊びに来て? こっちの温室にもティオ達が来られるようになったし、フィンレーから移動させた砂地の小麦の実験も見てほしいって思っているよ? ハリーが後を継ぎたいって言ってくれたのは聞いているし、嬉しいとも思ったよ。でも父様のおっしゃる通り、学園で色々な事を学んで決めても遅くはないんだ」
「…………何年経っても気持ちは変わりません」
「ハリー……うん。それでもいいよ。でも我慢をする事はないっていうのは覚えておいて? 遊びに来たい時には声をかけてくれればいいし、マークに何か聞きたいというのでもいい。勿論グリーンベリーに来ている妖精たちに挨拶をしてくれるのも歓迎するよ」
「…………………」
「屋敷もハリー達が泊れる部屋だって勿論あるしね。とはいっても僕もあちらに泊る事はまだ少ないけれど」
「……はい」
「ウィルはミスリル隊を見てみたいという剣に対しての願望っていうか、憧れっていうか、そういうもので父様にお願いをしたんだと思うよ。ハリーが温室を見たいと思うならそれでもいいし、あの木がどんな風に外の風に吹かれているのかを見てみたいならそれでもいい。ああ、ミッチェル君やスティーブ君達とお話をしたいならそれでもいいんだよ。我慢をする事はないからおいで?」
ハリーは声を殺すようにしてポロポロとただ涙を流した。その切ない泣き方に僕は思わずその身体を抱き締めた。
「エディ兄様?」
「僕はハリーに沢山助けられているよ? フィンレーの温室がきちんと保たれていたのはハリーのお陰だよ。ありがとう。ちゃんと分かっているから大丈夫」
「……はい。ありがとうございます。
「うん。じゃあ、いつ遊びに来る?」
顔を覗き込んでそう言うとハリーはふわっと笑った。
「エディ兄様がお忙しくない時に」
「…………ふふふ、じゃあ週末に一緒に行こうか。その代わり温室の手入れを手伝ってもらうかもしれないよ?」
「勿論です!」
「勉強会で一緒だった友達も誘ってみよう。お祖父様の所へはなかなか行かれなくてね。ああ、そうだ。グリーンベリーではまだ一度もポーションを作った事がないから、フィンレーとの違いがあるのか試してみるのはどうかな」
「はい、よろしくお願いします」
「うん。今回だけでなくさっきも言ったように来たい時には声をかけてね。ハリー、もう一度言うよ。我慢はしなくていいから」
ハリーは泣き笑いのような表情を浮かべて「はい」と返事をした。
そうしてその週末にグリーンベリーにやってきて、久しぶりに勉強会のメンバーとミッチェル君も一緒にお茶会もした。
ウィルはクラウス君達と剣の稽古をしている。
兄様はタウンハウスでフィンレーの書類と戦っているらしい。
「こっちの温室はもう見たの?」ってトーマス君が聞いていた。
「はい。先ほどエディ兄様に案内をしていただきました。妖精たちもあちらにいた子や、初めての子もいて挨拶が出来ました」
「そう。それなら良かった。今日はこっちで初めてポーションを作るってエディから聞いているからハロルド君よろしくね」
「はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
そのやりとりを聞いて一緒にお茶を飲んでいたスティーブ君が立ち上がった。
「温室で作りますか? 材料などを揃えておきますね」
「あ、僕もお手伝いさせて下さい!」
「大丈夫ですよ。せっかくいらしたのですからゆっくりされてください」
「いえ、フィンレーでも準備は僕の仕事でした。なので一緒に手伝わせてください」
「じゃあ、ハリー、スティーブ、一緒にお願い出来るかな? 今日は魔力回復にするね」
「分かりました!」
嬉しそうに答えたハリーの横で、スティーブ君も小さく笑って頷いた。それを見たミッチェル君が小さな声で「エディって鈍いのか鋭いのか分からない時があるよね」って呟いていて、僕とトーマス君は「え?」って顔を見合わせたんだ。
-----------
可愛い枠は鈍感www
534
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。