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第9章 幸せになります
380. 最強なのは……
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八の月になって、僕と兄様はルシルと会っていた。結局僕たちもルシルもなんだかんだと忙しくて、ビデオカメラの事を相談するような時間が取れなかったんだ。
でも学園がサマーバカンスでお休みなっているから、今のうちならってルシルがグリーンベリーに来てくれた。
「お招きありがとうございます」
「こちらこそ来てくれてありがとう。どう? リュミエールは軌道に乗ってきた感じかな」
「う~ん。表立って困った事はなくなってきたけれど、まだ課題は色々あるかな。元の領民も戻ってきていない人も多いしね。雇用の問題もあるし、使えなくなってしまった土地とかもね。でもロイス様が結構様子を見に来てアドバイスをして下さったり、ロイス様のご友人が官吏として務めて下さる事になって。侯爵家のご子息なのに申し訳ないと申し上げたんだけど、侯爵家と言っても嫡子ではないし王城で務めるよりこちらの方がいいと。とても助かっているよ」
「そうなんだ。良い方に来ていただけて良かったね」
「うん。本当に」
そう言ってルシルは一つ息をついた。
「ルシル? 何だか疲れているみたいだよ。ごめんね無理を言って」
「え? ううん。そんな事ないよ。気を遣わせてごめんね。グリーンベリーはすごく落ち着く。以前一度だけメイトス子爵にこちらに呼んでいただいた事があるんだけど、何だかお屋敷も全然違うよ。全部建て替えたの? 大変だったよね」
「え、あ、うん。元のお屋敷にお祖父様達がちょっと手を入れてくださってね」
「あ、うん。そ、そうなんだね。ふふふ、お屋敷もそうだけど、きっとこれからエディらしい領になっていくね。楽しみ」
「ありがとう」
それから作った魔道具のビデオカメラを見せた。ルシルの『記憶』の中にあるビデオカメラと兄様の『記憶』の中にあるビデオカメラの事をそれぞれに話して、改良した方がいい所とか、映像を再生させる時に何が一番扱いやすくて見やすいかっていう話をした。
なんとなく電気とか電池とかっていう言葉は聞いた事があるような気もしたけれど、僕にはもう今の事しか分からない感じだから、どうなると使いやすいとかこんな事が出来るといいなって言うのを時々話してみたんだ。
「なんだか久しぶりにこんな話をして面白かった。あっちの世界で出来た事とかこちらの世界でしか出来ない事とかあるからね。でもやっぱり魔法ってすごいね」
そう言ってルシルが笑ったから僕も「そうだね」って笑った。うん。魔法ってすごいと思う。
「とりあえずは扱いやすい操作方法と大きさかな。それと魔力を溜めて置ける魔石が使えると録画できる映像も多くなるって感じかな。映し出す所は家族で楽しむならそんなに大きな再生画面は必要ないからね。こだわりたいなら映像がどれくらい綺麗に撮れるか、そして映るかって言う画質の問題になるけど、今のままでも十分綺麗だと思う。まぁ、そちらに関しては挑戦って感じなのかなって思います。でも魔道具も楽しいね」
「うん。魔法で事足りてしまうものもあれば、こういう風に普通の魔法では出来ない事が出来るようになる事もある。皆が扱えるようになったらいいな。ここからまた広がってくるものもあるかもしれないしね」
そんな事を話しているとマリーがお茶とお菓子を持ってきた。
「ああ、もうお茶の時間か。結構ゆっくり話をしてしまったね」
「夢中になってしまいました。ルシルは大丈夫?」
「うん。今日はリュミエールの仕事はお休み。ハインリヒ様がきちんとしてくれているよ」
「…………リュミエールに来たのはロイスの友人と言っていたが、ハインツだったのか」
「はい」
「兄様はご存じなのですか?」
「ああ、あの行方不明の事件に巻き込まれていた方だ。王城で文官を目指していたと聞いていたが、そうか。頭が良くとても穏やかな性格の方だと聞いている」
「はい。本当にそうですね」
「…………ああ、それで今度はそちらを心配し始めたという事か」
兄様の言葉にルシルは目を見開いてから、困ったような表情を浮かべた。
「さすが、アルフレッド様。そうですね。心配されているようです」
「ダニエルからそれとなく耳に入ったんだ」
そこで僕はようやくそれがシルヴァン様のお話だって思った。
「え、えっと、その後は……」
「うん、今は領の事に専念したいからって言ったよ。でもそれでもいいって。気持ちは変わらない自信があるって」
「えぇ……」
「信じられないでしょう? こんなのって。でもきちんと言わなかったからって色々ね、お話をしたよ。ロイス様の事を気にされたり、ハインツ様の事を気にされたり、ちょっと笑ってしまった」
「えっと、シルヴァン様は、御自身の領の事はどうなっているのかな?」
思わずそう聞いてしまったらルシルと兄様がものすごく困ったような、何かを我慢しているような顔をした。あれ? 聞いたらいけなかったのかな?
「えっと、ずっと来ているわけではないから」
「あ、そうだよね。新しい領って忙しいものね。そんな中でルシルの所に通って来るなんて、シルヴァン様は本当にルシルの事が大好きなんだね」
僕がそう言った次の瞬間、ルシルの顔が真っ赤になった。
「……アルフレッド様、エディってやっぱりすごいと思います。色々と凄いです。破壊力……」
「え! 僕は何も壊したりしないよ! ねぇ兄様」
「ああ、そうだね。壊したりはしないね」
兄様が笑って答えてくれたので僕も笑って頷いた。
「あ、ルシル、時間が大丈夫なら、この後温室に来てほしいんだけど」
「うん。分かった……って、こっちにも温室があるの?」
「うん。お祖父様が作って下さったんだ」
「……エディも凄いけど、やっぱり最強なのはカルロス様かも」
そう言って笑いながらケーキを食べたルシルを見ながら、僕もお祖父様は最強だって思った。
------------
ちょっと長くなってしまったので一旦切ります。
お祖父様最強説
でも学園がサマーバカンスでお休みなっているから、今のうちならってルシルがグリーンベリーに来てくれた。
「お招きありがとうございます」
「こちらこそ来てくれてありがとう。どう? リュミエールは軌道に乗ってきた感じかな」
「う~ん。表立って困った事はなくなってきたけれど、まだ課題は色々あるかな。元の領民も戻ってきていない人も多いしね。雇用の問題もあるし、使えなくなってしまった土地とかもね。でもロイス様が結構様子を見に来てアドバイスをして下さったり、ロイス様のご友人が官吏として務めて下さる事になって。侯爵家のご子息なのに申し訳ないと申し上げたんだけど、侯爵家と言っても嫡子ではないし王城で務めるよりこちらの方がいいと。とても助かっているよ」
「そうなんだ。良い方に来ていただけて良かったね」
「うん。本当に」
そう言ってルシルは一つ息をついた。
「ルシル? 何だか疲れているみたいだよ。ごめんね無理を言って」
「え? ううん。そんな事ないよ。気を遣わせてごめんね。グリーンベリーはすごく落ち着く。以前一度だけメイトス子爵にこちらに呼んでいただいた事があるんだけど、何だかお屋敷も全然違うよ。全部建て替えたの? 大変だったよね」
「え、あ、うん。元のお屋敷にお祖父様達がちょっと手を入れてくださってね」
「あ、うん。そ、そうなんだね。ふふふ、お屋敷もそうだけど、きっとこれからエディらしい領になっていくね。楽しみ」
「ありがとう」
それから作った魔道具のビデオカメラを見せた。ルシルの『記憶』の中にあるビデオカメラと兄様の『記憶』の中にあるビデオカメラの事をそれぞれに話して、改良した方がいい所とか、映像を再生させる時に何が一番扱いやすくて見やすいかっていう話をした。
なんとなく電気とか電池とかっていう言葉は聞いた事があるような気もしたけれど、僕にはもう今の事しか分からない感じだから、どうなると使いやすいとかこんな事が出来るといいなって言うのを時々話してみたんだ。
「なんだか久しぶりにこんな話をして面白かった。あっちの世界で出来た事とかこちらの世界でしか出来ない事とかあるからね。でもやっぱり魔法ってすごいね」
そう言ってルシルが笑ったから僕も「そうだね」って笑った。うん。魔法ってすごいと思う。
「とりあえずは扱いやすい操作方法と大きさかな。それと魔力を溜めて置ける魔石が使えると録画できる映像も多くなるって感じかな。映し出す所は家族で楽しむならそんなに大きな再生画面は必要ないからね。こだわりたいなら映像がどれくらい綺麗に撮れるか、そして映るかって言う画質の問題になるけど、今のままでも十分綺麗だと思う。まぁ、そちらに関しては挑戦って感じなのかなって思います。でも魔道具も楽しいね」
「うん。魔法で事足りてしまうものもあれば、こういう風に普通の魔法では出来ない事が出来るようになる事もある。皆が扱えるようになったらいいな。ここからまた広がってくるものもあるかもしれないしね」
そんな事を話しているとマリーがお茶とお菓子を持ってきた。
「ああ、もうお茶の時間か。結構ゆっくり話をしてしまったね」
「夢中になってしまいました。ルシルは大丈夫?」
「うん。今日はリュミエールの仕事はお休み。ハインリヒ様がきちんとしてくれているよ」
「…………リュミエールに来たのはロイスの友人と言っていたが、ハインツだったのか」
「はい」
「兄様はご存じなのですか?」
「ああ、あの行方不明の事件に巻き込まれていた方だ。王城で文官を目指していたと聞いていたが、そうか。頭が良くとても穏やかな性格の方だと聞いている」
「はい。本当にそうですね」
「…………ああ、それで今度はそちらを心配し始めたという事か」
兄様の言葉にルシルは目を見開いてから、困ったような表情を浮かべた。
「さすが、アルフレッド様。そうですね。心配されているようです」
「ダニエルからそれとなく耳に入ったんだ」
そこで僕はようやくそれがシルヴァン様のお話だって思った。
「え、えっと、その後は……」
「うん、今は領の事に専念したいからって言ったよ。でもそれでもいいって。気持ちは変わらない自信があるって」
「えぇ……」
「信じられないでしょう? こんなのって。でもきちんと言わなかったからって色々ね、お話をしたよ。ロイス様の事を気にされたり、ハインツ様の事を気にされたり、ちょっと笑ってしまった」
「えっと、シルヴァン様は、御自身の領の事はどうなっているのかな?」
思わずそう聞いてしまったらルシルと兄様がものすごく困ったような、何かを我慢しているような顔をした。あれ? 聞いたらいけなかったのかな?
「えっと、ずっと来ているわけではないから」
「あ、そうだよね。新しい領って忙しいものね。そんな中でルシルの所に通って来るなんて、シルヴァン様は本当にルシルの事が大好きなんだね」
僕がそう言った次の瞬間、ルシルの顔が真っ赤になった。
「……アルフレッド様、エディってやっぱりすごいと思います。色々と凄いです。破壊力……」
「え! 僕は何も壊したりしないよ! ねぇ兄様」
「ああ、そうだね。壊したりはしないね」
兄様が笑って答えてくれたので僕も笑って頷いた。
「あ、ルシル、時間が大丈夫なら、この後温室に来てほしいんだけど」
「うん。分かった……って、こっちにも温室があるの?」
「うん。お祖父様が作って下さったんだ」
「……エディも凄いけど、やっぱり最強なのはカルロス様かも」
そう言って笑いながらケーキを食べたルシルを見ながら、僕もお祖父様は最強だって思った。
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ちょっと長くなってしまったので一旦切ります。
お祖父様最強説
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