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博打
しおりを挟む“バシュッ”
ユフィの弓が鳴りモンスターに矢が生える。
「いい感じじゃないか」
「いや、ここ難易度おかしいって」
アスカロンでキメラを叩き斬る。
「そうか?」
「なんで普通にキメラやらワイバーンがでてくるの!俺の矢がもう尽きてきてるんだけど!」
「んじゃ今日はここら辺でいいか」
「らじゃ!さっさと帰るぞ」
まだ二十三階層までしか来てないんだけどな。二十階層まで戻って転移陣で外に出る。
「なんなのあれ!上級超えてるだろ」
「まぁ超えてるだろうな」
特級でもいいくらいだ。
「矢が尽きるなんてありえないからな?結構持ってきてたし」
「コタローダンジョンはこんな感じだって」
こんどはほかの上級ダンジョンにしよう。
「さて、王都に来たから女将さん達に会っていかないとな」
「おー、コタローの友達か?」
「まあ、お世話になった人達だ」
ユピーもげんきにしてるといいが。
宿に到着するなり、また追い出されてる客が喚いていた。
「絶対こうかいさせてやるからな!」
「もう一発くらわせてやろうか!」
「ひいぃぃ!」
バタバタと逃げて行く男。
すると女将と目が合った。
「よぉ!久しぶりっす」
「あら、コタローじゃないか!いつ王都にきたんだい?」
「さっきですよ」
「兄ちゃん!」
ユピーが走り込んで抱きついてくる。
頭を撫でていると不機嫌そうなユフィが横にいた。
「女たらし」
「これはユピー、俺の妹みたいなもんだ」
「だれ?仲間の人?」
「俺はコタローの彼女だ」
女将に連れられて中に入る。
中ではトランプで遊ぶ大人達。なんでも賭けトランプらしい。
「へぇ、コタローに彼女ねぇ。ユピーは負けちまったねぇ」
「一夫多妻だからまだ大丈夫!」
「こらユピー!そんな言葉誰に教わったんだ」
えらいことを教える輩がいたもんだ。
「レオランおじちゃんだよ」
「あの野郎!」
「それよりどうしたんだい?いきなり来て」
「ん?王都に来たついでに寄ってみただけだ」
それにしてもユピーは少しみない間に女の子らしくなっておっちゃんは嬉しいぞ。
「あんたがいなくなってからトランプ賭博が流行ってねぇ、それでさっきのやつみたいなのが増えちまった」
「しまったなぁ、流行らせなきゃよかった」
「いまさらだよ。娯楽はすくないからねぇ」
「だー負けた負けた!やってられるかってんだ!」
「代金は置いていけよー!」
負けた男は代金を置いてさっさと出て行ってしまった。
「あいつがここらへんで勝ち続けたるやつさ」
「おい兄ちゃん!勝負しねぇか?」
「んじゃいっちょやるか」
「そうこなくっちゃな!」
俺は席に着くと周りの人を遠ざける。
「あとは新しいトランプでしよう」
新しいトランプをアイテムボックスから取り出すと男の顔が歪む。
「お?なんか仕掛けでもしてたのか?」
「そ、そんなわけないだろ?やったやるよ」
「すいませんでした」
「さっさと払うもん払って失せろ!」
「はいぃ!」
大金を置いて逃げて行く男達。
「なんだい。なんかしてたのかい?」
「トランプも使い古せばなんのカードかわかるもんだよ?さっきのやつは全部記憶してたんだろうな」
「はぁ、そう言うことかい」
「新しいトランプを置いて行くよ」
アイテムボックスからトランプを出して行く。
「ここで売ってもいいし、ここでつかってくれてもいい」
「本当にありがとね」
女将さんは笑顔でトランプをしまって行く。
今日は泊まっていってもいいかもな。久しぶりにレオラン達にも会いたいし。
「女将、部屋は空いてるか?」
「ダブルでいいのかい?」
笑顔で聞いてくる女将。
「だめだ。ツインで頼む」
ダブルでなんてまだ、ち、チューもしてないってのに!
「なんだいまだなのかい。ツインね、空いてるよ」
ほっと一息つくと何故かユフィとユピーが仲良くなっていた。
「お前ら仲良くなったのか?」
「「ひみつー」」
けっ、はやくレオラン達帰ってこないかな?
宿の部屋でまったりしていると外が騒がしくなった。レオラン達が帰ってきたのかと外に出ると、叩き出された男が刃物を持って女将さんと対峙していた。
「俺はもうスッカラカンだ!それもこれもこんなとこで、博打なんかしてる宿が悪い!」
「そりゃ私達のせいじゃないだろう!」
俺はそっと後ろに周り男を昏倒させる。
「あ、ありがとうよ、さすがにびっくりしたよ」
女将はなんとか立っているが足が震えてる。
「こいつは憲兵に連れて行くよ」
抱えて門まで走り憲兵によろしく頼む。
「コタロー!」
懐かしい声がしてそちらを見ると、
「レオラン」
「どうしたんだ?」
「女将のとこで暴れたやつを突き出してただけだ」
まだ意識の戻ってない男を指差す。
「あぁ、トランプのやつか。いつも負けてて可哀想に思ってたんだよ」
「こいつらいつもやってたのかよ」
負け続けてんならやめりゃいいのに。
「お、今日は大物狩ってきたのか?」
「おう!キングボアだ。結構手こずったぜ」
後ろからメルが顔を出す。
「重いんだから早く行こうよ」
「俺も手伝うよ」
キングボアを持ち上げると、メルが抜ける。
「あぁー重かった。コタローよろしくね!」
いつもの調子だ。
「ただいまー!」
「あら、遅かったねってレオラン達も一緒かい!」
「あぁ。偶然会ってな!さぁーて、今日も飲むぞー!ってだれだ?」
ユフィを見つけてレオラン達に紹介する。
「けっ!彼女が出来たからって見せつけに来たのかよ!」
「僻むんじゃないよ!さぁ食べとくれ」
女将の料理をたらふく食べた後、レオランと話をする。
「貧民街はどうなった?」
「綺麗なもんさ。いままで膨れてきていた人間達が我先に住んじまった。もう空き家はないんじゃないか」
「そうか、あんなことがあったのにな」
「あぁ、上の考えが透けて見えるぜ」
貧民街を一掃して新しい土地に変える。本当は王がこれを指示したんじゃないかと思ってしまう。
「なに辛気臭いはなしをしてんだよ!こっちに混ざれ!」
ガストが女どもの話についていけなかったらしい。
「おう!今日は飲むぞー!」
「「「「おう!」」」」
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