王霞珠玉

盾乃あに

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第1章 異世界乱舞

オールドオークの追っ手

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今日は訓練の日、俺はBクラスに向かいまずは軽い型の稽古、そして流れるように型を組み合わせて行って実戦、こんなに小さいのに大きく見えるし、なかなか自分の思うように型がはまらない。
「相手を型にはめるんじゃなくてハマるようにすれば良い」
ブロスは無口だがたまに言葉を喋る、ハマるようにする、そうなるように動かせってことか?やってみると分かりそうだがブロス相手では動かせ無い。

「まー、やってることは概ねあっとる」
それだけ言って今日の訓練は終わりか、
「ありがとうございました」
と礼を言い霞月との待ち合わせ場所に向かう
ギルドに併設されている飲み屋だ。

ここの飯は美味いし多い!食べ盛りの俺たちにはもってこいの食堂だ。
「キング!ここ!」
すでに座って食べてる霞月の前に座り同じ物を頼む。

二人とも食事が終わると昼からの時間を無駄にしたく無いのか俺はマップと生体探知の訓練の為、霞月は風魔法と同じくマップ、生体探知の訓練のためにオークの依頼を受ける、十単位で行動しているオークは基本の五体討伐を簡単にクリアできるため一回の戦闘で終わる。
解体もバカツキにやらせたいが今はやってる暇がない!

やはりレベルの差で探知は霞月が早いが俺の為に指指して方向だけ教えてくれる、探知するとやはり十体、オークのみで今度は霞月の練習風の刃を思うように動かして首を落として行く。

ミスると解体しずらいので勘弁して欲しいが今日は一体だけか、解体が終わる頃、また別の反応が、これも十体だが一つ異質なものが
「キング逃げるよ!」
「おう!」
俺らは森を駆け抜けて街道にでる、マップに反応はないが、霞月のほうには追ってきてるようで止まらない、草原の方まで走りなんとか撒いたようだ。

「かなりしつこかったよ、十体じゃなくて一体だけね!」
腰を下ろして足を揉んでいる霞月が言い、
「一体だけなら何とか出来たかったのか?」
と俺も横に腰を下ろし聞くと、
「たぶんジェネラルクラスだと思う、下手するとその上、訓練後の俺たちでは相手にならないよ」

そんな化け物相手にしたくないなと思うとマップに反応が!霞月も気づいて態勢を整える
出てきたのは傷だらけのオーク、キングでは無さそうだが強い!鳥肌が立つのが分かる!
「おいおい、撒けてないじゃないかよ!」
「たぶん鼻がいいんじゃないかな?」
マップを確認するとこいつ一匹のようだ、
ここが使い所か、霞月も思っているようだ。

「僕から行くよ!霞舞!」
斬撃音が聞こえる霧の中で俺は王乱の準備をしていた
「キング!」「王乱!」
霞月は外に飛び出し俺は王乱を放つ霧が晴れオークは辛うじて立ってはいるがもう動けないだろう。

持っている剣を落として膝をつくとそのまま倒れた。
俺たちもギリギリだがここで動かないのは男じゃない!
「僕らの方が強かっただけだ!お前も強かった!」ザンッ!と霞月が首を刎ねる。

俺は解体をして町へと帰るがヘトヘトだ。

ギルドに着いて買取に出すと「ちょっとだけ待ってくれ」といいいつものおっさんが飛び出して行った。

戻ってくると副ギルドマスターも一緒で確認している。

「これは君達が?」
「それ以外だれが居るんだよ、疲れてるんだから早くしてくれ!」

「悪い!これはオールドオークジェネラルでオークジェネラルより強い歴戦の覇者だ」

「どーりで強い訳だよ、僕等もギリギリ勝てただけだから」
「魔石が無いようだが?」
「今までのは全部俺が持ってる、なにかに使えるんだろう?」

「そ、そうか、今日の依頼と買取は頼むな」
とおっさんに言うと、

「明日でいいから魔石を見せてもらえないか?」
「見るだけならな!明日くる」
「わかった、ありがとう」

副ギルドマスターは戻っていき、
買取は進みオールドオークジェネラルは銀貨15枚にもなった。

ランクもCに上がりカードの材質が鉱石で出来ているようになった。

まぁ、いい些細なことだ、二人とも疲れてフラフラだ、家に帰ると飯も食わずに横になる。

「今日のはきつかった・・・」
「僕も同感だよ」
「まだまだだな」
「うん、まだまだだね」
二人とも今日はそのまま寝てしまった。
 
次の日の朝、また同じことを繰り返してる俺たち二人、だが違うのは少しだけ動くことだ、慣れさせるためにちょっとづつ動き一時間かからず動けるようになった。

「これどうにかならないかな?」

「起きないと分からないから知らん、回復魔法も効かないからな」

女達は仕事に行っているので、俺ら二人で飯を食いながら喋っている
量はいつもより多く食っている、何故か腹が減るのだ。

昼過ぎにギルドに向かい、受付で副ギルドマスターのルドルフに会いにきたと言うと二階に案内される、俺はソファーに座って身体を預ける、霞月も疲れているのか今日は深く座って背を預けている。

「疲れているところ済まない、早速だがオールドオークジェネラルの魔石を見せてもらえないか?」
ルドルフは逆のソファーに浅く座ると直ぐに本題に入る。

俺はバックから俺の拳ほどデカイ魔石を取り出し渡すと、ルドルフはハンカチで掴み眺める。
「君達はこれがどれくらいの価値があるか分かるか?」

そんな事言われてもまだ調べてもいない。
「知らん、もっと後で調べようと思ってたとこだ」
ルドルフは溜息をつくとテーブルの上にハンカチごと魔石を優しく置いて。

「魔石とはそのモンスターの生命力そのものだ、強ければそれだけ大きく強い魔力を宿してる、そこから得られる魔力は魔石の大きさや純度に比例してして高くなる」

「と言うことは魔石から魔力を抽出して何らかのエネルギーに変えているってことですか?」
霞月はなんか言っているがよく分からん
「そう言う事だ、一番使用しているのが結界だな、この町にも結界を張っているからモンスターがやってこない」

ほー、村には無かったのか?
「その結界に使用する魔石、は純度や大きさが一定以上無ければ使用出来ないと?」
バカツキの癖に話についていけてるな

「君は頭の回転が速いようだね、この町程度ならこんな純度の高く大きい魔石でなくても結界は張れる、あと魔石の使用は色々な魔道具に使われていてそこにあるランプも魔道具だ」
ほうほう、電気?電池か、そんなとこか、
「これは僕の予想ですが、この国ではなくて他の国は有りますか?」

「ほんとに君は凄いね、その通り戦争にも魔道具は使われている、流石にこれ程の魔石を使用するような大きな戦争はないがね」
何処も一緒か、国ってのは下らない。

「この魔石は君達が持っていたまえ、他に小さな魔石があれば買い取りたいのだが」
俺はバックに魔石を戻して他のオーク、リーダー、ジェネラルを出した。

「これはジェネラルのか?これも持っておきなさい、そのほかは買い取らせて貰っていいかな?」
霞月がこちらを見るから頷くと、
「はい、よろしくお願いします」

するとルドルフは鑑定士を呼び魔石に値段をつけていく。

オークの魔石は全部で112個あって純度毎に値段が違うがそこまで差は無い、一個大体50銅貨で銀貨6枚と銅貨12枚、純度の高いのが何個かあったようだ、リーダーは一個で銀貨10枚と結構な値段だ、オークの進化個体らしく数が少ない分と純度の高さでこの値段らしい、結果銀貨16枚と銅貨12枚を受け取り、買い取りは終了した。

「君達に言っておくことはそのジェネラル以上の魔石は金になる!狙われないように見せないようにしなさい」
ルドルフはマップでも敵意は感じられないが信用は出来るだけしない、忠告としてだけ受け取っておこう。

「あぁ、今後お前にも見せないようにするよ!」
「な!・・・まぁそれくらい注意しておけば大丈夫だろ」
ほー、少しは信用できるかもな。
「ありがとさんな!ちゃんと忠告は心に留めとくよ!」

ルドルフは笑って、
「冒険者たるものいついかなる時も信用するべからず!だからな!お前らは強い!集ってくるハエどもがいるかも知れないからな?気をつけろよ!」

バカツキも頭はキレるから心配はしていないが、こっちきて女達以外に心配してくれる奴が出来るとはな、

「あ、ルドルフさん、腕の良い鍛冶屋を紹介して貰えませんか?キングのもだいぶガタが来てるので」
メンテはちゃんとしているが王乱やらオールドオークでけっこう傷んでるからな、
「それなら紹介状を渡すから行ってみるといい、口は悪いが腕はいいから!」
紹介状を書いて霞月に渡すと、
「君達には期待してるからオーク狩り頑張ってくれよ!」
「まかせとけ!」
「失礼しました」
二人が出て行くとルドルフは安心した顔をして、肩を揉みながら、

「あの子達は慎重に行動している!大丈夫だ、全員があれくらいになってくれればこの町も安泰なんだが・・・」
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