王霞珠玉

盾乃あに

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第2章 ダンジョン攻略

霞月と陣海と月影

遺品ばっかで、やな気分だ、
四層へ、ここはオーク、こいつらは緑色してて気持ち悪い!
殴ると消えて魔石と、武器を落とす。
リーダーとかはいないみたいだ。
一回りして、また、今度は本当の宝箱、罠は無いから開けてみると青い玉?なんで?
「ここにも、あったんだね。ご先祖様の遺物だ」
何個あんだ?赤い玉も同じだけあるならすぐ見つかるだろうし。

んで五層、階段下り1本道の先に扉、ボスですな!
「まー、気を引き締めていきますか!」
肩を捕まれ霞月に止められる、
「罠!なにを引き締めたの?」
くそッ!こんな時に限ってありやがる。
罠解除の練習をしながら進む、すげー罠だらけ、でもなんとか扉まで来たがここも罠!
解除して開けるとローブ?を被ったガイコツが椅子に座ってる。
「やっときたか、我は嵐 陣海、お前らも俺と一緒だろ?」
嵐ってご先祖!ガイコツだけど、喋ってるけど!
「僕は嵐 霞月です。初めましてご先祖様」
「おぉ、なんと礼儀正しい!してそいつが霞月の相棒か?」
俺のことか?
「おう、俺は王って名前だ、よろしくな!」
ガイコツに喋るとか初めての経験だぞ。
「うむ、中々いい奴ではないか!お前らは我の様になるなよ!」
ならねーけど、どーしてそーなった?
「陣海様はどーしてこの様なことに?」
霞月が聞いてくれる、が下を向いている、
「我は義理を果たすためここにおる、お前らはなぜこんな事をするのか分かるか?」
「いえ、行けば分かるとだけしか聞いておらず自分の道を進めと」
ガイコツはガイコツらしからぬ声で笑って
「そうか、お前の時代はそう伝わっているのか?ならそう言う事なのだろうな」
寂しそうに言うがこっちは知りたい事だらけだ、
「えーっと、陣海様?でいいですか?俺も聞きたいことがあるんですが?」
ガイコツはこっちに向かって
「我に何を聞きたい?知っていることならお前も知る権利がある、教えてやろう」
しゃっ!まずはあれだな、
「ありがとう、では一つ目、赤い玉は誰が作っている?そしてこっちで青い玉を二つ見つけた、その分の赤い玉はあるのか?」
「二つ聞いておるが玉の事か、赤い玉、聖赤玉はこっちの世界の王家が作っておる、そして必ず対になる聖赤玉はある、聖青玉が使われていなければな」
じゃあ聖赤玉は三つはあるのか
「わかった、悪い二つ聞いてしまって、三つ目は何故こんな世界がある?」

酷い世界だ、みな生きる事に必死になって、
「そうか、君は人間の世界のから来たんだよな、長き事ここにおると我も忘れてしまう、スキルと魔法があり、魔石とモンスターがあり、人間の命が軽いと思っているだろ?」

陣海を見てるとガイコツにしか見えないが聞ける時に聞いておかないとな、
「あぁ、オークはオスばかりで必ず人間と敵対しなければならず、オークしか見ていないが共喰いして進化する。スキルも魔法も便利だがそれもよく分からない、巻物読めば使える様になって、訓練すれば強くなる。モンスターにもそう言うのがあるなら対等だがまだ見たことが無い。モンスターが人間の敵かと思えば同じ人間も敵対している。」
俺は思っている事を言ってしまった。
「君は優しい、これからも悩むだろう、この世界を作った者を憎むであろう、だがこれも一つの形でしかない、
夢が叶う話を聞かせてあげよう、昔話だな、一匹の豚が人間に飼われ交配させられ、いい時期だからと殺され食われた、その豚は天に願った、人間の様になりたいと、逆に人間を飼う事が出来る様にと、天は憐れんで願いを叶えた。」
だからなのか、それは・・・
「現実をみるんだ、人間のやっている事、生きるものの事を、それでもこの世界は必要無いか?」
ガイコツは優しく聞いてくるが
「分からない、こっちでもあっちの世界でも家畜はいるし、動物の毛皮や革製品を見てもなにも思わない。でもオークが人間の女を飾っていたのを見た時、悍ましく思った。盗賊が女を檻に入れ動物の様にしている時も最悪な気分になった。俺が人間だからそう思っていて、もし俺がオークだったら、もし俺が家畜だったらと思うと・・・同じく悍ましく最悪な気分かもしれない」

ガイコツはカチカチと手を叩く、
「君は素直な心も持ってるな、でもそこまで考えるな!君は人間だ、オークでも無いし家畜でもない!種族人間の人間に害をなす相手は敵だ!分かったか?」
「腑に落ちないが分かったと言っておく」
「この世界のように神が優し過ぎて混沌としている世界があってもしょうがなきことよ」
しょうがない事なのか・・・そうなのかもな。
「最後だ、貴方は義理でここにいると言っているがここで何人も死んでる、知っててもここに居るのか?」
下を向いて考えているようだが、

「我の義理は我の義理、他人に理解されまいと我の心には逆らえん」
心があるんだな、決めてるんだな!

「ぼ、僕も聞きたい事があります!」
俺ばっかり聞いちまって悪いな、

「僕のお父さん、嵐 月影はここに来ましたか?」
そうだよな、お前には親がいたんだ、

「・・・来た。我が殺した。」
嘘だな。
「ううううううおおおおおおぁぉぁぁぁぁ!」 
霞月の刀が陣海に刺さる。
「なぜ?なぜだぁ!なぜ母だけ返したんだぁ!聞いていたんだ!陣海と言う名を!何回も!何回も何回も何回も何回も!何故だ、父さん・・・」
父さん?陣海ではないのか、
霞月の刀は魔石を貫いている。
「・・・霞月、大っきくなったな、いい友達もできたんだな・・・俺はここで陣海を殺し陣海の代わりにここにいる事を決めた、霞には悪い事をしたと思っている、俺の我儘で決めた事だから・・・霞月愛しているよ、頑張ってちゃんと帰るんだ・・・悪いがここまでだ・・・・・・今行くよ・・・霞・・・」

陣海、いや月影は崩れていく、息子に抱かれながら。


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