おっさん探訪記

盾乃あに

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後1人

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神楽坂勇カグラザカイサムです。よろしくお願いします」
「俺は柴田久遠シバタクオンだ!よろしくな」
「私は星野青蘭ホシノセイランです、よろしくね」
「よ、良かった、みなさん優しそうで!僕もこれから仲間に入れてください」
「もちろん!」
「良かったね!」
「はい!」
「イサムは何のスキルをもらったんだ?」
「僕は再現、短剣術、索敵です。ダーツがあまり上手くなくて」
「もしかして醤油は?」
「はい!再現しました!」
「だからこっちは醤油があるのか!」
「女王が気に入ったんで作らせてもらいました」
「そうか、凄いじゃないか!」
 とクオンに言われて照れるイサム。
「えへへ、僕には再現が合っていたみたいです」
「ケント?スローライフ送るのってここら辺じゃダメなの?」
「…いいが、後1人日本人がいるぞ?」
「あっ!そうよね!探してあげないと可哀想」
「俺みたいになってるかもしれないしな!」
「後1人?」
「そう、後1人日本人がいるんだ」
「そうなんですか!でも魔王国では聞いたことありませんね」
「そうか」
「じゃあつぎは獣人国なんてどう?」
「いいな!ネアノアの親が見つかるかもしれないしな!」
「いつにも増して饒舌だな」
「…別に」
「決まりみたいね?次は獣人国?」
「あぁ」
「ダウン!獣人国に行くわよ!」
「え、ええ!あそこは実力主義の世界ですよ?まぁ、ケント様なら問題ないか」
 とダウンは1人納得している。
「買い物は終わったのか?」
「これからです!だっていきなり連れて行かれたから」
「そうだったな」
「じゃーいっちょ買い物しに行くかね!アヒャヒャ!」
 買い物し隊が買い物してる間に俺、ネアノア、クオンにイサム、ダウンとで喫茶店に行く。クオンはサンドイッチにコーヒー、イサムはオレンジジュースにパスタがふた皿だ。
 見た目によらず大食いか。
「ここら辺だけ見ても日本とそこまで変わらないんだよな」
「ですよね、後は街が点々とあるくらいでしょうか?魔物がいるからしょうがないですけど」
「ケント様達の世界は違ったんですか?」
「魔物がいない」
「そう、だから殆ど地続きで街や村なんかがある感じかな?」
「へぇ、平和ですね」
「そう、平和だからあんな奴が出てくるんだがな」 
(あいつの名前すら知ろうと思わなかったな)
「獣人国はここから近いのか?」
「少し遠回りするっすけどそこまでですよ?」
「そうか」
(獣人国にいればいいけどな)
 俺はコーヒーを飲むとネアノアの口を拭いてやる。
「ダウンも里帰りか」
「親はもういないんで知り合いに顔合わすくらいっすかね」
「そうか」 
 俺たちは喫茶店を出てぶらつく。
 暑いにも関わらず皆んな熱気が凄いな。
 ネアとノアに麦わら帽子を買ってやる。
「えへへ」
「似合うっ?」
「あぁ、似合ってる」
「えへへ」
 可愛いもんだ、奴隷からも解放できたのだからこのまま育ってくれればいい。
「良かったねネアちゃん、ノアちゃん」
「「はいー」」
 とイサムとも仲良くなっている。

 ボン婆と合流したのでイサムの適性を見てもらう、火と水、風土の四つだったので魔法屋によって魔導書を買う。ついでに生活魔法の魔導書もあるだけ買っておく。金貨10枚だったがまぁいいだろ。

 さぁ、ボン婆が、ソワソワしてるからさっさと宿に戻る。
「いい酒でも見つかったのか?」
「あぁ!多分美味いぞ?」
「そうか」
「イッヒヒヒ、飲むのが楽しみじゃ!」
 一回部屋に戻って部屋着に着替え下に降りる。みんな揃ってるようだな。
「じゃあ食べよう」
「「「いただきます」」」
「ちょっ!パールそれ寄越せ!」
「五月蝿い!ダウンは肉取りすぎなんだよ!」
「いいぞー!やれやれ!」
「あははは!」

 楽しい時も終わりゆっくりとした時がやってくる。
(さて、このまま旅を続けよう!)
 次の日にはイサムをいれた新体制で旅の始まりだ。
「出発じゃー」
 いつものようにボン婆の声で出発する。
 暑い風の中、馬が走り馬車が揺れる。
「ここを左に行けば獣人国ですね!」
「よし、行こうか」
「はい!」
 平原の向こうに塀が見えて来て国境だ。
「はい、ランク…Sですか、はい、お気をつけて!」
「はい」
 そして反対には獣人が待っていた。
「ようこそ獣人国へ」
「ギルドカードを拝見、ランクS!凄いですね」
「まぁな」
「それでは楽しんでくださいね」
「あ、ここに見知らぬ人間が現れたりしてないですか?」
「さぁ?聞いたことないですね?」
「分かりました」

「獣人国以外は何があるんだ?」
「あとは機械国家ユセン、海上都市ラルダなんかもありますが」
「そうか、そっちも視野に入れないとな」
「はい!」

 そして進んでいく、だが長く続く旅というのはやはり問題が出てくるな。
「ひゃっはー!人にエルフか!」
 やはり盗賊なんて出てくるもんだな。
「あはは!こんなにいい馬車でくるなんてな!」
「ねらってくださいっていってるもんだ!」
「…あ?」
「あんだ?こいつはまだ自分が置かれてる立場ってのが分かってないみたいだな!」
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