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「透けるように白く、傷一つない。みずみずしくて食べてしまいたくなる」
 
両腕に強く抱きしめられる。イェルナは俺のこめかみあたり顔をうずめふぅと息をつくと耳元で「目をつぶって」と囁いた。息が当たってくすぐったい。俺は言われるままに目をつぶった。

次何をやられるのかわからないから胸が高鳴ってきた。俺は彼に期待しているのか…?

「おりこうさんですね…」

イェルナの唇が下へときどき口付けを落としながらずれていく。喉に首そして腰。彼の髪が肌を掠めてくすぐったい。へそのまわりを舌の先でなぞられ、それから唇でときどき肌を啄むようにして胸あたりまで戻った。

舌で胸の敏感なところをつぶすように舐められる。思わず目を開けば、イェルナの黒い瞳と目が合う。乳首に舌を這わせながら彼が長い睫毛の下から俺の顔を見上げている。とても蠱惑的な光景だった。


反対側を指でいじりながら唇で乳首に吸い付かれる。すこしくすぐったい。
暫くして気が済んだのか、イェルナの唇が乳首から離れた。彼にいじめられた乳首が赤く色付き唾液で光っている。
手をとめ一回唇を舐めるとぐいっと腰を押し付けられる。ゆっくり腰を動かされるとお互いの高ぶったものが擦れて気持ちがいい。

この空間が弟子とすごした俺の家を忠実に再現しているからか、ベッドが音をたて始める。俺のベッドは弟子が魔法を失敗させたせいで右側の足がほんの少し削れていて動くたびに音が鳴るのだ。

擦り合っている下の方を見ると、汗で濡れたイェルナの腹筋が見える。ごつごつと逞しい筋肉。彼は腰をとめると右手でお互いのものを握り扱き始めた。

「うぁっ…あっ、まて。急にはげし」

自慰もしたことない俺にとっては刺激が強すぎた。ぐちゅぐちゅと水音と互いの乱れた呼吸の音だけが耳に入ってくる。扱き上げられる光景から目をそらすと顎を持ち上げられ、唇を奪われる。口蓋のざらざらしたところを舌でなぞられると、身体から力が抜けてしまう。

「はぁっ…ぅ……ん」

イェルナは俺の弱点をはじめから知っているかのように的確に攻めてくる。扱き上げる動きが激しくなる。そうされると身体が勝手に戦慄き腰が動きそうになる。お互いに汗をかき身体を覆っていた。触れあう肌が心地がいい。


下腹部の奥で馴染みのない感覚が膨らんでいく。
あぁ…なるほど。人々が色事にのめりこむのがわかる気がする。こんなにも気持ちがいいものとは想像もしていなかった。

耳元で苦し気にイェルナが呻いている。

「はっ…ぁ、なんか…でそ、イェルナやめっ…あぁっ」

全身が張り詰めていた。

「っく…アルベルト」イェルナが乱れた息の合い間にささやく。

そしてその言葉を合図にふくらんでいたあの感覚が一気に解放された。腹あたりに温かいのがかかるかんじがする。見ると、白濁とした何かで腹あたりが濡れていた。イェルナの割れた腹にもかかっている。

「…これ、は、私は粗相したのか」不安になってイェルナを見上げると。噴き出したように笑い、俺の下唇を甘噛みした。

「これは、子種こだねだ。孕ませるのに使う。粗相じゃないよ」

子種こだね……はぁ、よかった」

魔法を学ぶ前は排泄する機能が残っていたから、まさか今になってその機能が戻ってお漏らししてしまったのかとおもったがどうやら違うようだ。

「アルベルト自分の足を持って」

「え、あぁこうですか?」

イェルナの言われるがまま、自分の足を膝の下に手を入れ足を持つ。そうするとなんだか、赤ん坊がおむつを替えてもらう体制になってしまう。

「イェルナ…これは恥ずかしい」

「我慢して」そう言いながら、イェルナの顔がしたへ下がり尻穴に温かい息がかかったかと思うと、なんと舌を尻穴に這わせはじめた。

「イェルナ!?まてっ…そんなところ舐めないでっ」
起き上がってとめようとするも、腰を引き寄せられとめられてしまう。自分はずいぶん昔に排泄しなくなっているからそこはもはや、ただの穴なのだがやはり恥ずかしい。

「縛られたくなかったら大人しくしろ」

イェルナが怖い顔をしている。俺はごくりと唾を飲むと自分の足を抱えなおした。怒っているようには見えないけど、怖い顔をしていた。孔の皺を一つ一つなぞるように舌先で舐められる。そうされると勝手に穴がひくひくと蠢き始めてしまう。


イェルナの唾が中に入ってしまっている気がする。いや気のせいじゃない。

自分の身体を見下ろすと、尻穴から顔をはなしたイェルナが俺のものを口に含むのが見えた。温かくぬめったものに包まれる感触。生き物に食べられているような感じだった。

「はぁ…ぁん、ぁあっ」

口に含んだまま吸われ、背中がのけぞる。シーツを握り、足の指が丸まる。あの感覚がまた下腹部の奥に集まっていた。でも今俺のものはイェルナの口に含まれている。粗相じゃないにしても出したくない。我慢しないと。


そう思っていると、尻の穴に違和感がはしった。それはゆっくり入ってきた。イェルナの指だ。


指をゆっくり抽挿すると、その手の親指で会陰を優しくマッサージされる。刺激は弱くくすぐったかったけど、イェルナの口淫に耐えている自分にとっては堪らなかった。

「っん…あぁっ、もう我慢できな」

きつく吸われ、敏感な先を抉るように舌で舐められると我慢できずに放ってしまう。腰が勝手に揺れ、張り詰めていた身体から力が抜けた。

(イェルムの口の中に出してしまった…)


全力で走った後みたいに息が乱れる。まだ身体に心地いい余韻が残っていた。身を委ねていると、尻穴に違和感が増えた。中に入っている指がいつのまにか増えたみたいだ。


暫くして体制を仰向けからイェルナに尻に向ける様に四つん這いにされると、尻に熱いものをが触れた。屹立した先端が尻穴に押し当てられた。

「入れるぞ」そう囁くと同時に一気に奥まで入ってきた。
「あぁっ…あ、うぅ」
不思議と痛みはなかったけどメリメリ穴が限界まで開かれているのがわかる。身体の奥に何とも言い難い圧迫感を感じた。イェルナは動かずにじっと見降ろしてくる。黒曜石のような目は心ありげな媚びを含んでいた。


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