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高校一年
回想2(柊 視点)
しおりを挟む俺は自分を落ち着かせる為に風呂に入ったが、逆効果になった。
…立華が入ったあとの残り湯。そう思ったらもう落ち着くどころじゃなくなる。……これ以上考えたら駄目だ。
心を無にして入った後、今寝る場所で少しもめている。俺の家にはベット一つしかないから、別の場所で寝ようとするとリビングにあるソファーしかなくなる。
…けど折角だしやっぱり立華の寝顔見たいを近くで見たい!
「二人ぐらい余裕で入るよ?」
まぁ、そういう問題じゃないよねー。
「…そうなのか?ならーーってよくない!」
あれ?今一瞬、納得しそうになってた?…もう少し押せばなんとかなるかも。
「えー。変な事はしないよ?」
…実際は自信ないけど。
「…本当か?」
「うん。本当本当。」
努力はするよ?…うん。
「……わかった。絶対に何もするなよ!」
「うん、大丈夫大丈夫。変な事はしない。」
…まぁ、どっちにしろ変な事はしないからこれは絶対に大丈夫だと自信を持って言える。
「…で?ベットのある部屋は何処だ?もう寝たいんだが…。」
「あぁ、このリビングの続きにある部屋だよ。」
結構前から思ってたけど、立華って切り替えも早いよね…。
そう思いながら扉を開けた。
「ここ、お前の部屋だろ?もう少し物持たないのか?」
「うーん。そんなにいるものないしね。必要になったらまた買うよ。」
……あぁ、自分の部屋に立華がいる。
もうこのままずっと俺の家にいてくれたらいいのに。そしたら俺のさっきからの離れたくないけど、離れないと自分を抑えられない。でも離れたくないなんて考える支離滅裂な心も落ち着くかもしれないのに。
「おい、もう少し離れろ。狭い。」
立華にくっつく様にしてベットに入ったら文句を言われてしまった。
文句を言う立華もとても可愛い。…今日は知らない彼女をたくさん知れた。
「えー。これ以上向こうにいったら俺落ちるよ?」
「そんなわけないだろ!スペースまだあるじゃないかっ!」
「…はぁ、わかったよ…。」
もうこれ以上怒らせるのはよくない。俺はしぶしぶ立華から少し離れた。
俺が離れた後、程なくして立華から規則的な寝息が聞こえてきた。
…え!?寝るの早くない!?
ちょっとは俺のこと気にしてくれてもいいんじゃないんですかね!?
そんな俺の思いも虚しく立華は寝たまま。
溜息をついた後、仕方なく俺も寝ようと目を瞑った。
………。
………………寝れない。寝れないよ!なんで立華はこんなにあっさり寝れるの!?
気持ち良さそうに寝ている彼女を見てムッとしてちょっと、そう…ちょっとだけいたずらをしたくなった。
規則正しく動いている胸にそっと手をのせ、起きない事を確認してから少し揉んでみた。
「……ん、」
顔を少し顰め、反応した。
その反応した姿をみてちょっといたずらするだけのつもりだったのに、彼女が起きてもやめられくなった。
いや、起きた彼女の反応を見てもっとしたいという気持ちが抑えられなくなった。
涙目になった立華がもう可愛くて可愛くて、やめてって言われても止められない。
初めてで痛がっていたのもわかっていたのに、…初めての相手が自分という事に恍惚とさえした。
立華の意識がなくなった後、汗ばんだ彼女を抱きしめながら俺は今度はすんなりと眠った。
ーー朝、起きたら隣にいたはずの彼女がいない。
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