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第4章
『拳にかけて』
しおりを挟む「このっ!!」
六年間ムショで暮らしていても、ケンカの腕までは衰えていない。
龍敏は目の前にあったビール瓶を逆さまに掴むと、刺客の頭にぶち当てた。
ガラスが砕ける音と、鈍い打撃音が混乱する店内にこだました。
「つぅ……ッッ!!」
「オドレ!! どこの鉄砲玉や!? 言わんかい!!」
「誰が……言うものか!!」
「そうかぁ……そうやったらワシにも考えがある。着いてこい!!」
鬼の形相で龍敏は闖入者を押さえつけて外に連れ出す。
そのまま喧風一家はタクシーを捕まえ、思い出の廃倉庫へ向かった。
一家でのリンチ――
実に六年ぶりである。
「オラァ!!」
「ぐふぅ!!」
「さっさと吐かんかい!! どこの回しモンや!?」
一時間程度だろうか?
酔いを強制的に冷めさせられた組員たちは怒り、男を袋だたきにする。
ひとりずつ、順繰りに殴っても数十人はいるので、凄惨な光景になるのだった。
「固い口やなァ」
「こ、殺せ!!」
「おお、そうしてもええが……ワシはそんなに優しくないンでなぁ」
龍敏は昔のように悪魔の笑みを浮かべる。
そして、おぞましい発想を展開させた。
「おいっ! 誰かペンチ持っとるやろ!?」
血だらけの男の前で仁王立ちになる龍敏は、部下たちに言う。
「俺が」
「よし貸せ」
「へい」
「んで……このボケ立たせい!」
何をするのか……殴られ蹴られ、血まみれの男は脇を抱えられ、無理矢理立たせられる。
と――
ズルッ!
男のズボンが脱がされ、パンツまで取り外された。
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