聖女の結婚~逆ハー強制ルート?~聖女は性女、伴侶達は腹黒最強S夫でした!?

しろくまさん

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一章 聖女と守護者達

八話「水の魔術師」後編✳

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 裸のまま水辺に座って、二人で軽食を取る。彼の話が聞きたいと頼んだ。
「俺の父は北部辺境伯だ。サウスフイールドから見ると辺境だが、セントラルからは近い」それは凄い。高位貴族だし。

 この世界はセントラルフィールドを中心に、東西南北の五国に分かれている。その周囲に海があり、海の向こうに行った人はいない。つまりセントラルとは、まさしく世界の中心なのだ。

「セントラルは相変わらずだ。内紛を繰り返し、ちっとも落ち着かん。今代の『聖女』も早々に失くしてしまったらしい」コレウスはため息を吐いた。
「父と姉は領地から離れられず、兄は必要もない王宮勤めを続けている」コレウス達兄弟の不仲は有名なんだそうだ。

 先に食事を終えたコレウスは、私を膝に乗せて親鳥のように食べ物を口に運ぶ。ちょっと恥ずかしいんだけど、コレウスが嬉しそうで、止められない。
「弟は体が弱かった。熱を出しては食事が進まなくなり、よくこうして食べさせていた。俺の治癒術は、弟の為に上達したんだ」コレウスは懐かしそうに、寂しそうに笑った。

「弟は三年前に死んだ。俺は辺境軍に入って遠征に参加していたのだが、兄が弟に無理をさせ、姉はそれを止められなかったのだと思う」凍えそうな声だ。
「俺は領地を捨てて魔法院に入り、先月まで暫くは他国に留学していた」コレウスの食べさせ方は上手く、私はお腹一杯になってしまい、彼の胸に凭れる。

「魔法院に呼ばれて帰ると、姉に縁を切られた兄が王宮に勤めていた。兄に付き纏われた俺は、よくこの泉に隠れたものだ。聖域化されてはいなかったが、以前から入れる者は限られていた」裸のままの私の体をコレウスが触り始めた。

「貴女を魔法院で見るのを楽しみにしていたのだがな。幼馴染みタリーが送り迎えするから話し掛けられないし」笑い混じりに続ける。
「殆ど来なかっただろう。会いたいと思っていたら守護者選定の触れを聞き、すぐ申請したぞ」見られていたなんて知らなかった。母が体調を崩した頃かしら。

「初日に伴侶タリーが決まった時には落胆したし、俺が貴女に触れてもタリーが反応しないから、自分は伴侶ではないのだと諦めてしまった」コレウスはふっと笑う。
「翌日にヒビスクスが伴侶候補になった時は、もっと足掻けば良かったと後悔したが」ピンと乳首を弾かれて嬌声を上げる。

 コレウスは水属性。火属性と相反する為、ヒビスクスが伴侶になれば、コレウスはなれない。守護者からは降りられず、家族も持てないのに。辛い思いをさせたんだ。
「ヒビスクス達の紹介の前に、タリー殿が聖女への祝福を促しただろう? 貴女には加護が付き、俺達が貴女に触れられる最後の機会になるのだと思った。頭の回る男だと感服したぞ」

 よく分からないけど、いつものように、タリーが上手く調整してくれたのね。乳首を舐めて、コレウスが笑う。
 タリーのことを考えて、ふと心配されていないかと気になった。
「タリー殿は俺が聖女を抱くと知っているぞ」コレウスが笑顔で私を見上げた。

「え?」何も言わなかったのに。
「守護者選定後、すぐに渡された書面に、どこで貴女を抱きたいかとの質問があった。俺は『離宮の泉で』と答えて、それを見た上で二人で行けと言ったのだから、許可をくれたのだ」両手で下半身、口で上半身に触れられて、また花の香りが広がる。

「聖女は素晴らしい。全身全霊で、抱かれることを喜んでくれる」秘裂に指を入れられてちょっと身構えたけど、白濁ではなく蜜が漏れた。
「だって、気持ちいい」ゆっくりと横たえられ、唇が下半身に降りてくる。

「ぁぁん」姫豆を舐めながら軽く曲げた指で中を探られ、腹側の、前世で言うGスポットをぐっと押されて、また愛液が溢れた。
「良い体だ、タッカも腕がいい」あぁ、昨日散々啼かされて、開発されたのね。
「もう入れて。ほしいの」揺れる腰を持て余して、木漏れ日が照らす水辺で誘う。強い羞恥で余計に感じる。
 
「いくらでも差し上げよう。この身は聖女に捧げたものだ」コレウスはギラつく目で笑い、唇を舐めた。
「あぁ、ん、ぁあ」姫豆を弄り胸を舐めながら、コレウスがゆっくり押し入ってくる。体も心も犯される。昨日三人と結婚したばかりなのに、四人目の男に貫かれて悦ぶ。

 少しおかしくなっている。自分でもそう思う。でもなぜか、実母の言葉を思い出した。
『大切な人には心を隠さないように』……でも、あまりに淫乱で貪欲な心と体が恥ずかしいけど。

「聖女は最高だ。精霊達も喜んで纏わりついている」ゆっくり出し入れされて。
「もう、イっちゃう!」迸りを受けながら、意識が薄れた。


「なんて酷い。気を失うほど抱くなんて」気付くと、橙色の目で気遣わしげに覗きこまれていた。
「お帰りなさい、パースラン」濃い金髪を撫でて微笑んだ。
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