41 / 59
二章「結婚の儀」
閑話「パースランの挑戦」✳
しおりを挟む
夕食時、パースランが落ち着かない。
「どうしたの?」と訊いても、ニコニコしてるだけ。これは何か考えてるのね。
「ご飯が終わったらすぐ、聖女の間に行こうね」……ちょっと嫌な予感がする。
侍女達が出て行った途端、腰を抱かれるように聖女の間に連れ込まれた。
最近、一晩おきに伴侶の間と聖女の間で過ごしている。帰るのが遅かった翌日やそんな気になった時には、伴侶に守護者が混じったり、その反対もあるけど。
最初の相手は順番制らしい。一時期は御子が出来てから待たせていたパクレットや、遠慮していたタッカを優先していた。今日はパースランの日なのね。
「何をするの?」笑って尋ねると、ジャジャーンと効果音が聞こえそうな様子で、嬉しそうに包みを取り出した。中身は……ローターやバイブレーターなどの、大人のオモチャだった。
「年長組から聞いて、娼館から見本を取り寄せて貰ったんだ。聖女の様子を参考に、ちゃんと合うものを作ろうと思って」これは啼かされるわね、と覚悟を決める。
ただ、年長組も楽しそうに見えたのよね。きっと聖女の間で、お茶を飲みながら見物しているんでしょう。そして明日……パースランが怒っている様子が目に浮かぶわ。
「……ぁ、ん」小石型のローター。少し冷たいのが気持ちいい。乳房を外から円を描くように辿られ、緩い振動が始まった。
パースランが職人の目で、角度や当て方を工夫しながら何度も繰り返す。乳輪まで触れるけど、乳首には届かない。もどかしさに腰が揺れ、花の香りが立ち上ぼった。
「あ、ダメだよ、聖女。これだけで良くならないと」パースランが私の膝を立てて、秘所を鏡に映す……これ、マジックミラーだって分かってるわよね?
「やだぁ! 恥ずかしい!」逃げようとすると、命の樹から蔓が伸びてきて縛られた。
「そうそう、少し背中も起こして」後ろから抱きしめた姿勢で試すらしい。
「や、んんっ」命の樹の実を含まされた。
「胸だけでイけそうだね」軟らかい素材の傘の形の物で乳首を覆われたと思うと、やわやわと揉むような動きが始まる。
「……っん、ん」樹の実を噛みくだけないまま、身を捩った。快感の波と排泄感が襲ってくる。こんな姿勢でイったら、みんなに見られちゃう。
「……っ!」小石型のローターの振動が高まり、乳首を抉るように強く押し付けられて、同時に軟らかい素材の側もぎゅっと締め付けられた。
頭が真っ白になって、高く潮を吹き上げながら、意識を失った。
気付いたら伴侶の間で、タリーに抱きしめられていた。
「起きた?」えっと、パースランにオモチャを試されていたのよね?
「パースランはお仕置き中。ちょっと体験して、酷いことしたって分かって貰わなきゃね」うん、前世のAVみたいな事をされちゃったわ。でも。
「命の樹の動きが良かったわよ? 見てたでしょ」楽しんでたの、バレてるわよ?
「そりゃ、男だもの。興奮したよ」のし掛かられて組み敷かれ、いつも以上に喘がされた。
翌日、パースランに泣きながら謝られ、苦笑して赦してあげた。
夜には、見られなかったと怒るタッカとヒビスクスに、タリーと実演する事になった。
他のオモチャは年長組が管理して、使い方を熟知した上で、また試してみるそうだ。
「どうしたの?」と訊いても、ニコニコしてるだけ。これは何か考えてるのね。
「ご飯が終わったらすぐ、聖女の間に行こうね」……ちょっと嫌な予感がする。
侍女達が出て行った途端、腰を抱かれるように聖女の間に連れ込まれた。
最近、一晩おきに伴侶の間と聖女の間で過ごしている。帰るのが遅かった翌日やそんな気になった時には、伴侶に守護者が混じったり、その反対もあるけど。
最初の相手は順番制らしい。一時期は御子が出来てから待たせていたパクレットや、遠慮していたタッカを優先していた。今日はパースランの日なのね。
「何をするの?」笑って尋ねると、ジャジャーンと効果音が聞こえそうな様子で、嬉しそうに包みを取り出した。中身は……ローターやバイブレーターなどの、大人のオモチャだった。
「年長組から聞いて、娼館から見本を取り寄せて貰ったんだ。聖女の様子を参考に、ちゃんと合うものを作ろうと思って」これは啼かされるわね、と覚悟を決める。
ただ、年長組も楽しそうに見えたのよね。きっと聖女の間で、お茶を飲みながら見物しているんでしょう。そして明日……パースランが怒っている様子が目に浮かぶわ。
「……ぁ、ん」小石型のローター。少し冷たいのが気持ちいい。乳房を外から円を描くように辿られ、緩い振動が始まった。
パースランが職人の目で、角度や当て方を工夫しながら何度も繰り返す。乳輪まで触れるけど、乳首には届かない。もどかしさに腰が揺れ、花の香りが立ち上ぼった。
「あ、ダメだよ、聖女。これだけで良くならないと」パースランが私の膝を立てて、秘所を鏡に映す……これ、マジックミラーだって分かってるわよね?
「やだぁ! 恥ずかしい!」逃げようとすると、命の樹から蔓が伸びてきて縛られた。
「そうそう、少し背中も起こして」後ろから抱きしめた姿勢で試すらしい。
「や、んんっ」命の樹の実を含まされた。
「胸だけでイけそうだね」軟らかい素材の傘の形の物で乳首を覆われたと思うと、やわやわと揉むような動きが始まる。
「……っん、ん」樹の実を噛みくだけないまま、身を捩った。快感の波と排泄感が襲ってくる。こんな姿勢でイったら、みんなに見られちゃう。
「……っ!」小石型のローターの振動が高まり、乳首を抉るように強く押し付けられて、同時に軟らかい素材の側もぎゅっと締め付けられた。
頭が真っ白になって、高く潮を吹き上げながら、意識を失った。
気付いたら伴侶の間で、タリーに抱きしめられていた。
「起きた?」えっと、パースランにオモチャを試されていたのよね?
「パースランはお仕置き中。ちょっと体験して、酷いことしたって分かって貰わなきゃね」うん、前世のAVみたいな事をされちゃったわ。でも。
「命の樹の動きが良かったわよ? 見てたでしょ」楽しんでたの、バレてるわよ?
「そりゃ、男だもの。興奮したよ」のし掛かられて組み敷かれ、いつも以上に喘がされた。
翌日、パースランに泣きながら謝られ、苦笑して赦してあげた。
夜には、見られなかったと怒るタッカとヒビスクスに、タリーと実演する事になった。
他のオモチャは年長組が管理して、使い方を熟知した上で、また試してみるそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる