2 / 2
異常(船)
しおりを挟む
詩音との楽しい談笑が終わり、島に着いてから自由時間になるまでの行動を伝えた後、詩音は俺達の席に戻っていってしまったため、俺は静かにデッキの脇で水平線を見つめていた。
「………」
ここには俺を変えてもらえるようなものがあるだろうか?俺はそのような思いを抱き、船尾の方に歩き始める。
話が変わるが現在、この船には俺と詩音以外には乗組員12人と乗客が二人組が二組と三人組が一組のそこそこのクルーズ船くらいの人数だ。そして今、二人組の乗客は船首デッキにいる。ということは…
「船の探検が出来るぞ!」
↑この男、考えが小学生並
ということで俺は船尾デッキを見た後、客室以外の場所を出来るだけ探索しようと思う。
「そうして、船尾デッキに着いたわけだが…何にもないな」
そう、船頭デッキには日除けのためにパラソルや椅子があったのだが、こっち側には柵以外には何もなかった。くそっ、出来そうだったらタ〇タニックの奴やろうと思ったのに!…え?不吉な事をやるんじゃないし、タ〇タニックのは船首だって?そんなの知らねえ!俺はやりたいように動く!
そう思いながら船尾デッキの先端に向かう。が、途中で後ろに気配を感じたため足を止め、後ろを振り向く。
「?」
そこには何も無く、少し不気味さが残っただけであった。誰かが怪談を話してたりしてるのか?
そう思い、船の探索を再開する。
十数分後、俺は廊下の端で壁にもたれかかって休憩していた。
何だここ…広すぎるだろ!
俺はあの後、デッキ下の廊下や操縦室の周り、果てはトイレまで通ったが、まだまだ部屋はありそうで困った。本当に何なんだよここ!外見からじゃ分からないほど広すぎる…見た目はちょっと大きな中型クルーザーだと思ったのに全ッ然大型船並に部屋がありやがる!
そう思いながら立ち上がり、疲れたので目の前の部屋を最後にしようと思い、ドアノブに手をかける。
その部屋はどうやら大きな倉庫であった。なぜこんな迷い込んでしまいそうな所にあるのか分からないがとにかく広くてそんな考えはすぐに飛んでしまった。
とにかく、俺は目の前にある大きな箱に近づき、中を覗いてみる。そこには保存食のクッキーやご飯系、海が近くにあるせいかサバ缶やツナ缶などが多かった。その中の一つを手に取り、見つめる。
保存食についてはよく分からないが、何か違和感を感じた。そうすると、俺の興味が限界突破し、手に取ったサバ缶を開けてしまう。そこには当たり前だが、サバの水煮があった。だが、俺の興味センサーが何かおかしいと叫んでいる。その為、近くでプラスチックのスプーンを見つけたので、それを使い、水煮に口をつけるのだが…
「味がしない…?」
何度も思っていたおかしさが確信に変わる。口からスプーンを取り出すとそこには食べたはずの水煮があった。
「これは…明らかにおかしいな…」
嫌な汗が頬を伝う。瞬間、後ろから声が聞こえた。
「お前、そこで何をやっている」
声が高く、子どものようだ。だが、声の威圧感がすごく、すぐに振り向くことができない。それどころか、強圧的な空気に跪きそうになる。
「もう一度聞こう、何をしていた?」
次は明らかな殺気であった。その俺を突き刺すような強大な殺気は全方面から向けられているような感覚だった。そして、俺は恐る恐るそして、やっとという思いで答える
「お、俺…は、偶然っ、ここに迷いっ、込み…ここでっ、この鯖缶にっ、違和っ、違和感を感じ…そのっ、違和感の…理由っ、を、探して、居ました!」
俺は恐怖で息が詰まりそうになったが、何とか言いきった。その瞬間、殺気などのものが何もなくなる。
「ふむ、なるほど。それならば仕方ないか」
「分かってくださり、ありがとうございます…」
息を整え、いつもの調子に戻った。声がいつも通りに出るのを確認した後、話し始める。
「それで、いきなりだがそっちを向いていい、か?」
「いきなりだが、まあよいぞ。今の我は上機嫌と言うやつだからな」
そう言われたので俺は躊躇せず後ろを振り向く。そして、目を見開く。そこに居たのは想像していた通り少女であったが、一つだけ異常な部分があった。
「何だよ、それ…」
俺は少女の背中から伸びているものに指をさす。それは紛うことなき羽であった。
「………」
ここには俺を変えてもらえるようなものがあるだろうか?俺はそのような思いを抱き、船尾の方に歩き始める。
話が変わるが現在、この船には俺と詩音以外には乗組員12人と乗客が二人組が二組と三人組が一組のそこそこのクルーズ船くらいの人数だ。そして今、二人組の乗客は船首デッキにいる。ということは…
「船の探検が出来るぞ!」
↑この男、考えが小学生並
ということで俺は船尾デッキを見た後、客室以外の場所を出来るだけ探索しようと思う。
「そうして、船尾デッキに着いたわけだが…何にもないな」
そう、船頭デッキには日除けのためにパラソルや椅子があったのだが、こっち側には柵以外には何もなかった。くそっ、出来そうだったらタ〇タニックの奴やろうと思ったのに!…え?不吉な事をやるんじゃないし、タ〇タニックのは船首だって?そんなの知らねえ!俺はやりたいように動く!
そう思いながら船尾デッキの先端に向かう。が、途中で後ろに気配を感じたため足を止め、後ろを振り向く。
「?」
そこには何も無く、少し不気味さが残っただけであった。誰かが怪談を話してたりしてるのか?
そう思い、船の探索を再開する。
十数分後、俺は廊下の端で壁にもたれかかって休憩していた。
何だここ…広すぎるだろ!
俺はあの後、デッキ下の廊下や操縦室の周り、果てはトイレまで通ったが、まだまだ部屋はありそうで困った。本当に何なんだよここ!外見からじゃ分からないほど広すぎる…見た目はちょっと大きな中型クルーザーだと思ったのに全ッ然大型船並に部屋がありやがる!
そう思いながら立ち上がり、疲れたので目の前の部屋を最後にしようと思い、ドアノブに手をかける。
その部屋はどうやら大きな倉庫であった。なぜこんな迷い込んでしまいそうな所にあるのか分からないがとにかく広くてそんな考えはすぐに飛んでしまった。
とにかく、俺は目の前にある大きな箱に近づき、中を覗いてみる。そこには保存食のクッキーやご飯系、海が近くにあるせいかサバ缶やツナ缶などが多かった。その中の一つを手に取り、見つめる。
保存食についてはよく分からないが、何か違和感を感じた。そうすると、俺の興味が限界突破し、手に取ったサバ缶を開けてしまう。そこには当たり前だが、サバの水煮があった。だが、俺の興味センサーが何かおかしいと叫んでいる。その為、近くでプラスチックのスプーンを見つけたので、それを使い、水煮に口をつけるのだが…
「味がしない…?」
何度も思っていたおかしさが確信に変わる。口からスプーンを取り出すとそこには食べたはずの水煮があった。
「これは…明らかにおかしいな…」
嫌な汗が頬を伝う。瞬間、後ろから声が聞こえた。
「お前、そこで何をやっている」
声が高く、子どものようだ。だが、声の威圧感がすごく、すぐに振り向くことができない。それどころか、強圧的な空気に跪きそうになる。
「もう一度聞こう、何をしていた?」
次は明らかな殺気であった。その俺を突き刺すような強大な殺気は全方面から向けられているような感覚だった。そして、俺は恐る恐るそして、やっとという思いで答える
「お、俺…は、偶然っ、ここに迷いっ、込み…ここでっ、この鯖缶にっ、違和っ、違和感を感じ…そのっ、違和感の…理由っ、を、探して、居ました!」
俺は恐怖で息が詰まりそうになったが、何とか言いきった。その瞬間、殺気などのものが何もなくなる。
「ふむ、なるほど。それならば仕方ないか」
「分かってくださり、ありがとうございます…」
息を整え、いつもの調子に戻った。声がいつも通りに出るのを確認した後、話し始める。
「それで、いきなりだがそっちを向いていい、か?」
「いきなりだが、まあよいぞ。今の我は上機嫌と言うやつだからな」
そう言われたので俺は躊躇せず後ろを振り向く。そして、目を見開く。そこに居たのは想像していた通り少女であったが、一つだけ異常な部分があった。
「何だよ、それ…」
俺は少女の背中から伸びているものに指をさす。それは紛うことなき羽であった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる