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第11話 降伏勧告
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みんなで一緒に通り抜け男の所に行くことにした。
取り敢えず、尾茂さんに「言霊」による通り抜け男の足止めをお願いし、面近さんに「読心」で問題行動を起こすようなら知らせるようにお願いしてある。
私たちが通り抜け男に姿を見せるとばつが悪そうにしているが、特に悪びれた様子はない。
「何してるんですか。何度言っても分かってもらえないのは理解するための頭がないのか、理解できないほど頭が悪いのかどっちですか。」
敢えて、いつもより強めに突っ込んでみた。
「悪い、悪い。ちょっと窓から物落としたらこっちの敷地に入っちゃって取らせてもらったんだよね。」
「下手な言い訳してると103のゴミ男みたいに消えてもらいますよ。」
「は?…消えてもらうってアンタ何言ってんの?」
私は黙って塀の向こうの窓が開いている103号室を指さす。
映像で見たとおり、部屋の中には何も残っていない。
「あれ?あいつ引っ越しちゃったの?いつの間に??」
「やっぱり、話すだけ無駄ですね。消えたくなかったらしばらく大人しくしててください。尾茂さん、よろしくお願いします。」
「てめえ、何様の」
「【黙れ】。」
「っ!」
さて、ババアに降伏勧告するとしようか。
ゴーレム、やっておしまい。
待機していたゴーレムが徐に動いてババアの部屋の壁に向かって投擲する。
見た目はゲームとかでよく見るような硬そうなゴーレムとは違い泥人形と言った方が近いだろう。
そして、どうやら投擲していたのは自分のカラダの一部のようだ。
特に欠損しているような感じはなかったので、私の部屋の壁の穴と同じように自動修復するのだろう。
「なんだい、さっきからうるさいね。近所迷惑だよ。」
ババアが窓を開けて顔を出す。
「いつもこれ以上にうるさいのはあなたの息子さんの部屋だと思うんですけど。何度も苦情を申し上げていますよね。」
そうなのだ。
ババアのバカ息子が102号室に住んでいて、結構な頻度で大音量の音楽を垂れ流しているのだ。
ババアは101号室、通り抜け男は確か201号室だ。
「知らないねぇ。」
「この人も毎度注意しても相変わらず通り抜けして迷惑なんですよ。」
尾茂さんに断続的に黙らされたり、動きを封じられたりしている通り抜け男を指し示して、ババアに当てつける。
「知らないねぇ。」
「それじゃあ前から申し上げているように、この塀を高くして物理的に通り抜けできないようにしますがよろしいですね。」
「何言ってんだい。風通しが悪くなるじゃないか。そんなことはアタシが許さないよ。」
「もう許す許さないの話じゃないんです。ゴミの人にも消えてもらっちゃいましたし。」
「は?何言ってんだい。塀を高くするなんて絶対ダメだからね。」
「それでは、取り敢えず降伏勧告します。命が惜しければ降伏することをお勧めします。」
「馬鹿言ってんじゃないよ。アタシを殺そうってのかい。警察に捕まるのはアンタだよ。それでいいのかい。」
「分からない人ですね。ちゃんと私は言いましたよ。命が惜しければ降伏しろ、と。取り敢えず、一回あの世を見てきてください。」
ゴーレムの投擲で頭を潰されたババアが窓の向こうに倒れ込む。
女性陣は通り抜け男に注意が向いていることもあり、見えていなかったようだ。
通り抜け男は塀の近くにいたこともあり、思い切り見えたようで呆然としている。
「ババア死んじまったのか?」
やっと出てきた言葉がそれですか。
見たまんましか口に出せないとは思考能力が足りないんじゃないのか。
だからこそ行動が幼稚なんだろうけど。
「殺しはしましたが、まだ死んでないですよ。大人しくしてないとあなたも同じ目に合わせますよ。ただし、ここで死ぬとあなたは復活できないですけどね。」
「…ハッ!?何が起きたんだい?」
ババアが無事にリスポーンしたようだ。
「い、生き返った!?っていうか死んでなかった?」
通り抜け男は相変わらず馬鹿だ。
お前、よくそんなんで社会人やってるな。
勤め先の同僚に同情するよ。
「あの世を味わった気分はどうですか。是非教えてくれるとありがたいのですが。」
「何で家具が減ってるのさ。アンタが隠したのかい。とっとと出しな。いや、警察に電話してやる。そこで大人しくしていな。」
「分からない人ですね。降伏しないなら死ぬだけですよ。そうですね、この家具の減り方ならもう一回ぐらいは生き返れるかもしれませんね。羨ましいです、二回もあの世を見られるなんて。」
私は指鉄砲をババアに向けるとスキルを発動させる。
結果、ババアの手の平に風穴が開いた。
やっぱり、何事も検証は大事だね。
スキルはダンジョン内だけで発動するみたいだけど、ババアの敷地とは隣接してるから向こうもダンジョンで間にダンジョン外は存在しないようだ。
それと、即死させるから状況が分からず混乱するんだよな。
ちゃんと痛みで死の恐怖を教えてあげないと、併合しても使い物にならないじゃないか。
私ってば優しいですね。
取り敢えず、尾茂さんに「言霊」による通り抜け男の足止めをお願いし、面近さんに「読心」で問題行動を起こすようなら知らせるようにお願いしてある。
私たちが通り抜け男に姿を見せるとばつが悪そうにしているが、特に悪びれた様子はない。
「何してるんですか。何度言っても分かってもらえないのは理解するための頭がないのか、理解できないほど頭が悪いのかどっちですか。」
敢えて、いつもより強めに突っ込んでみた。
「悪い、悪い。ちょっと窓から物落としたらこっちの敷地に入っちゃって取らせてもらったんだよね。」
「下手な言い訳してると103のゴミ男みたいに消えてもらいますよ。」
「は?…消えてもらうってアンタ何言ってんの?」
私は黙って塀の向こうの窓が開いている103号室を指さす。
映像で見たとおり、部屋の中には何も残っていない。
「あれ?あいつ引っ越しちゃったの?いつの間に??」
「やっぱり、話すだけ無駄ですね。消えたくなかったらしばらく大人しくしててください。尾茂さん、よろしくお願いします。」
「てめえ、何様の」
「【黙れ】。」
「っ!」
さて、ババアに降伏勧告するとしようか。
ゴーレム、やっておしまい。
待機していたゴーレムが徐に動いてババアの部屋の壁に向かって投擲する。
見た目はゲームとかでよく見るような硬そうなゴーレムとは違い泥人形と言った方が近いだろう。
そして、どうやら投擲していたのは自分のカラダの一部のようだ。
特に欠損しているような感じはなかったので、私の部屋の壁の穴と同じように自動修復するのだろう。
「なんだい、さっきからうるさいね。近所迷惑だよ。」
ババアが窓を開けて顔を出す。
「いつもこれ以上にうるさいのはあなたの息子さんの部屋だと思うんですけど。何度も苦情を申し上げていますよね。」
そうなのだ。
ババアのバカ息子が102号室に住んでいて、結構な頻度で大音量の音楽を垂れ流しているのだ。
ババアは101号室、通り抜け男は確か201号室だ。
「知らないねぇ。」
「この人も毎度注意しても相変わらず通り抜けして迷惑なんですよ。」
尾茂さんに断続的に黙らされたり、動きを封じられたりしている通り抜け男を指し示して、ババアに当てつける。
「知らないねぇ。」
「それじゃあ前から申し上げているように、この塀を高くして物理的に通り抜けできないようにしますがよろしいですね。」
「何言ってんだい。風通しが悪くなるじゃないか。そんなことはアタシが許さないよ。」
「もう許す許さないの話じゃないんです。ゴミの人にも消えてもらっちゃいましたし。」
「は?何言ってんだい。塀を高くするなんて絶対ダメだからね。」
「それでは、取り敢えず降伏勧告します。命が惜しければ降伏することをお勧めします。」
「馬鹿言ってんじゃないよ。アタシを殺そうってのかい。警察に捕まるのはアンタだよ。それでいいのかい。」
「分からない人ですね。ちゃんと私は言いましたよ。命が惜しければ降伏しろ、と。取り敢えず、一回あの世を見てきてください。」
ゴーレムの投擲で頭を潰されたババアが窓の向こうに倒れ込む。
女性陣は通り抜け男に注意が向いていることもあり、見えていなかったようだ。
通り抜け男は塀の近くにいたこともあり、思い切り見えたようで呆然としている。
「ババア死んじまったのか?」
やっと出てきた言葉がそれですか。
見たまんましか口に出せないとは思考能力が足りないんじゃないのか。
だからこそ行動が幼稚なんだろうけど。
「殺しはしましたが、まだ死んでないですよ。大人しくしてないとあなたも同じ目に合わせますよ。ただし、ここで死ぬとあなたは復活できないですけどね。」
「…ハッ!?何が起きたんだい?」
ババアが無事にリスポーンしたようだ。
「い、生き返った!?っていうか死んでなかった?」
通り抜け男は相変わらず馬鹿だ。
お前、よくそんなんで社会人やってるな。
勤め先の同僚に同情するよ。
「あの世を味わった気分はどうですか。是非教えてくれるとありがたいのですが。」
「何で家具が減ってるのさ。アンタが隠したのかい。とっとと出しな。いや、警察に電話してやる。そこで大人しくしていな。」
「分からない人ですね。降伏しないなら死ぬだけですよ。そうですね、この家具の減り方ならもう一回ぐらいは生き返れるかもしれませんね。羨ましいです、二回もあの世を見られるなんて。」
私は指鉄砲をババアに向けるとスキルを発動させる。
結果、ババアの手の平に風穴が開いた。
やっぱり、何事も検証は大事だね。
スキルはダンジョン内だけで発動するみたいだけど、ババアの敷地とは隣接してるから向こうもダンジョンで間にダンジョン外は存在しないようだ。
それと、即死させるから状況が分からず混乱するんだよな。
ちゃんと痛みで死の恐怖を教えてあげないと、併合しても使い物にならないじゃないか。
私ってば優しいですね。
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