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第41話 お主も悪よのう
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「それで私たちはこれからどうするんですか。」
「そうですね。この辺り一帯をもう少し安全な状態にしようと思っているんですが、お手伝いをお願いできますか。」
「怪物化しているところを殲滅して回るんですか?」
「それは後回しでもいいと思ってます。先に副署長さんにお願いしたことと同じことをやっておこうかと思いまして。」
「ふうん。また手に穴でも開けて手っ取り早く済ませて私に治させようというわけですね。」
「それはあくまでも最終手段です。私としては穏便に済ませたいと思っているんですよ。」
「そういうことにしておきます。恵理ちゃんも一緒に連れて行きますよね。」
「腹黒いことを考えている人を見せしめにしちゃうってことなのですわね。」
「ほっほっほっ。お主も悪よのう。」
「何を仰いますことやらなのですわ。お代官様こそ人が悪いのですわ。」
「代官山だけにのう。」
「「ほっほっほっー。」」
一体、何を見せられているんだろう。
「気が済んだなら行きますよ。」
「ワシも一緒に行こうか。金で済むことがあるなら少しは力になれるかもしれん。」
ということで何人集まっているかは知らないが、押江さんの所に向かうことにした。
これで思惑通り事が運んで少しでも怪物化したダンジョンの広域連携を妨害出来て、各個撃破出来るようになればしめたものと思ってはいるものの果たしてどれだけの人が素直に協力してくれることやら。
押江さんのところに行くと驚くことにそれなりの人が集まっていた。
ざっと見て3~40人ぐらいはいるようだが、タワマンの住人も何人か混ざっているようだ。
「てめぇ、さっきはよくもやってくれたな。」
問答無用でお部屋にお帰りいただいた中にいた一人のようだ。
今はお前の相手をしてる場合じゃないんだよ。
「痛い思いをしたいのか、部屋の中の物を減らしたいのか、好きな方を選ばせてあげますけどどっちがいいですか。」
「やっぱりお前がやったんだな。痛っ。」
「貴方たちが先に仕掛けてきたんでしょうに。私は大人しく殺されてやらなきゃいけない義理はないと思うんですが。それに貴方たちはもう私に危害を加えることはできませんけどね。」
「何ぃ!?」
激高して殴りかかろうとしてくるが、その腕を振り抜くことはできなかった。
改めて位階序列に由来する力を目の当たりにした面近さんと樋渡さんが何故か静かに拍手している。
「何で殴れねえ!?」
「控えるのですわ。このお方をどなただと心得ているのですわ。」
「お判りいただけて大人しくしているなら、その穴は後で治してあげますよ。」
何の茶番だ。
周りにいた人たちはこのやり取りにちょっと引いていたが、面近さんと樋渡さんに加えて金垣内さん、押江さんも私が設定変更の仕方を発見してSNSで拡散した張本人なんですよーとか消えたマンションを元に戻す方法も知ってるんですよーとか言い包めたことでなんとか話を聞いてくれる雰囲気になった。
「そう、うちの周りでもいくつも建物が消えて空き地になってるんだが、その建物を戻せるってのは本当なのか?」
「うちんところもだ。まったく気味が悪いよ。」
「実際に見てもらった方が早いでしょう。押江さん、皆さんを屋上に案内をお願いできますか。」
「皆さん、こっちです。」
順次、屋上に出てきて遠くを見渡すと東京の夜景に少しだけ酔いしれるみたいだが、この付近を見下ろすと愕然とした感じになる。
「こんなに建物が消えてるのか。」
「なんで、あそこら辺だけ明るくて建物も消えていないんだ。」
「本当にうちの周りだけ明るいんだね。」
「というか周りが暗いところが多いのだと思うのですわ。」
「あそこら辺はお嬢さんたちの住んでる辺りなのかい?」
「そうなのですわ。そして、こちらが私たちの安全を守ってくれているご主人様の多田さんなのですわ。」
なんか周りからの視線が少々痛い。
誤解を生みそうな言い方はやめてもらえませんかね。
ここから見えている範囲に自分の住んでるところがあるダンジョンマスターに協力を募ってみるとほぼ全員がそうだった。
なので、下にいる時に一番最初に話しかけてきた人に確認してみる。
「うちはあの辺りだ。あの小学校のグラウンドの向こう側の五階建ての建物が二つ並んでいる手前がうちだ。」
見てみると確かにその周りには空き地がいくつもあるようだ。
「子供が窓から見ていたようなんだが、だんだん建物が減っていってるって言ってて何を馬鹿なことをと思って最初は相手にしてなかったんだ。しばらく後になって自分も見てみたらこんなことになってるじゃないか。薄気味悪いけど、どこにも相談できないし、もし自分の所も消えたらと困ってたら押江さんから連絡貰って来てみたってわけだ。」
この人は押江さんとはスポーツジム仲間らしい。
なら押江さんに対して降伏してもらおうかな。
できるよね。
『位階序列が降伏対象の下になります。位階を上げるにはポイントが必要になること以外は特に支障がありません。』
ふーん。ということは誰にでもダンジョンマスターを降伏させられるけど、位階序列の低い人に降伏させられるとさらに位階が下がっちゃうってことね。
そして位階って上げることもできるんだ。そして上げられるなら多分下げることも。
あれかなぁ、極端に言うと下っ端の兵隊を将軍に引き上げるみたいな感じなのかもね。
位階を上げるのにポイントが必要ということは、それによって何か得られるのかもね。
それも後で検証しないとだな。
「それじゃあ早速、実証実験してみましょうか。貴方、押江さんに降伏してください。」
「え!?」
「そうですね。この辺り一帯をもう少し安全な状態にしようと思っているんですが、お手伝いをお願いできますか。」
「怪物化しているところを殲滅して回るんですか?」
「それは後回しでもいいと思ってます。先に副署長さんにお願いしたことと同じことをやっておこうかと思いまして。」
「ふうん。また手に穴でも開けて手っ取り早く済ませて私に治させようというわけですね。」
「それはあくまでも最終手段です。私としては穏便に済ませたいと思っているんですよ。」
「そういうことにしておきます。恵理ちゃんも一緒に連れて行きますよね。」
「腹黒いことを考えている人を見せしめにしちゃうってことなのですわね。」
「ほっほっほっ。お主も悪よのう。」
「何を仰いますことやらなのですわ。お代官様こそ人が悪いのですわ。」
「代官山だけにのう。」
「「ほっほっほっー。」」
一体、何を見せられているんだろう。
「気が済んだなら行きますよ。」
「ワシも一緒に行こうか。金で済むことがあるなら少しは力になれるかもしれん。」
ということで何人集まっているかは知らないが、押江さんの所に向かうことにした。
これで思惑通り事が運んで少しでも怪物化したダンジョンの広域連携を妨害出来て、各個撃破出来るようになればしめたものと思ってはいるものの果たしてどれだけの人が素直に協力してくれることやら。
押江さんのところに行くと驚くことにそれなりの人が集まっていた。
ざっと見て3~40人ぐらいはいるようだが、タワマンの住人も何人か混ざっているようだ。
「てめぇ、さっきはよくもやってくれたな。」
問答無用でお部屋にお帰りいただいた中にいた一人のようだ。
今はお前の相手をしてる場合じゃないんだよ。
「痛い思いをしたいのか、部屋の中の物を減らしたいのか、好きな方を選ばせてあげますけどどっちがいいですか。」
「やっぱりお前がやったんだな。痛っ。」
「貴方たちが先に仕掛けてきたんでしょうに。私は大人しく殺されてやらなきゃいけない義理はないと思うんですが。それに貴方たちはもう私に危害を加えることはできませんけどね。」
「何ぃ!?」
激高して殴りかかろうとしてくるが、その腕を振り抜くことはできなかった。
改めて位階序列に由来する力を目の当たりにした面近さんと樋渡さんが何故か静かに拍手している。
「何で殴れねえ!?」
「控えるのですわ。このお方をどなただと心得ているのですわ。」
「お判りいただけて大人しくしているなら、その穴は後で治してあげますよ。」
何の茶番だ。
周りにいた人たちはこのやり取りにちょっと引いていたが、面近さんと樋渡さんに加えて金垣内さん、押江さんも私が設定変更の仕方を発見してSNSで拡散した張本人なんですよーとか消えたマンションを元に戻す方法も知ってるんですよーとか言い包めたことでなんとか話を聞いてくれる雰囲気になった。
「そう、うちの周りでもいくつも建物が消えて空き地になってるんだが、その建物を戻せるってのは本当なのか?」
「うちんところもだ。まったく気味が悪いよ。」
「実際に見てもらった方が早いでしょう。押江さん、皆さんを屋上に案内をお願いできますか。」
「皆さん、こっちです。」
順次、屋上に出てきて遠くを見渡すと東京の夜景に少しだけ酔いしれるみたいだが、この付近を見下ろすと愕然とした感じになる。
「こんなに建物が消えてるのか。」
「なんで、あそこら辺だけ明るくて建物も消えていないんだ。」
「本当にうちの周りだけ明るいんだね。」
「というか周りが暗いところが多いのだと思うのですわ。」
「あそこら辺はお嬢さんたちの住んでる辺りなのかい?」
「そうなのですわ。そして、こちらが私たちの安全を守ってくれているご主人様の多田さんなのですわ。」
なんか周りからの視線が少々痛い。
誤解を生みそうな言い方はやめてもらえませんかね。
ここから見えている範囲に自分の住んでるところがあるダンジョンマスターに協力を募ってみるとほぼ全員がそうだった。
なので、下にいる時に一番最初に話しかけてきた人に確認してみる。
「うちはあの辺りだ。あの小学校のグラウンドの向こう側の五階建ての建物が二つ並んでいる手前がうちだ。」
見てみると確かにその周りには空き地がいくつもあるようだ。
「子供が窓から見ていたようなんだが、だんだん建物が減っていってるって言ってて何を馬鹿なことをと思って最初は相手にしてなかったんだ。しばらく後になって自分も見てみたらこんなことになってるじゃないか。薄気味悪いけど、どこにも相談できないし、もし自分の所も消えたらと困ってたら押江さんから連絡貰って来てみたってわけだ。」
この人は押江さんとはスポーツジム仲間らしい。
なら押江さんに対して降伏してもらおうかな。
できるよね。
『位階序列が降伏対象の下になります。位階を上げるにはポイントが必要になること以外は特に支障がありません。』
ふーん。ということは誰にでもダンジョンマスターを降伏させられるけど、位階序列の低い人に降伏させられるとさらに位階が下がっちゃうってことね。
そして位階って上げることもできるんだ。そして上げられるなら多分下げることも。
あれかなぁ、極端に言うと下っ端の兵隊を将軍に引き上げるみたいな感じなのかもね。
位階を上げるのにポイントが必要ということは、それによって何か得られるのかもね。
それも後で検証しないとだな。
「それじゃあ早速、実証実験してみましょうか。貴方、押江さんに降伏してください。」
「え!?」
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