クラッシュゼリー

さほり

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「だから、『カッコいい!』とか、『イケメぇン!』とか、気持ちいいとかもっととかあーん、死んじゃうー!とかもダメ…… 」

「言う、わけ、ねぇだろそんなこと!!」

俺は手の甲で、本郷の胸にツッコミを入れた。

結果的に、セーフワードは本郷の下の名前に決まった。いろいろ難しい言葉を考えても、とっさの時に出て来なきゃ意味がないし、かと言って普通に口に出してしまいそうなものでもダメだ。

俺は友達を下の名前で呼んだりしないし、俺にとって本郷は本郷で、「大悟ダイゴ」じゃない。
俺があいつを下の名前で呼んだら、強制的に機能停止。
ホントにそんな「魔法の呪文」みたいに使えるのか半信半疑だったけど、Domだと言う本郷自身が言うのだからそうなのだろう、と思った。

思えば、本郷の口からダイナミクスについて聞いたのも、この時が始めてだった。



「ちょぉ、おい、本気かよ!?」

我ながら情けない声が出た。
本郷が、ベッドの縁に座る俺に向き合うように、床に下りたからだ。

「マジで、するよ?でもやばいと思ったら、さっきのセーフワード、使っていいから。」

フェラだけなら、前を開けるだけでもできるはずなのに、俺は下半身に靴下しか履いていなかった。

「いいから下全部脱げって」

そう言われ、上半身は制服のシャツとセーター、下は丸出しという間抜けな格好だ。
本郷は俺の膝を両手で割ると、前に垂れるシャツの裾をそっと持ち上げた。

かき合いのときは、そんなに間近でそこを見られたわけじゃない。
俺はそれを凝視する本郷の視線が痛くて、顔をそむけた。

「ちょっと勃ってきてんだけど。なに、おまえ見られると興奮すんの?」

面白がるような口調で本郷がしゃべると、その息がふっふっ、とちんこにかかる。
どんな近くでしゃべってんだよ、と思って見たら、それを待っていたように幹をベロリと舐められた。

「わあぁっ!」

そんなとこに舌が触れるなんて初めてのことで、その濡れた生温かさに身体が震えた。

「もっと色気のある声だせよな。」

先っちょに唇をつけて、本郷が笑う。

「バカか!そういうのは女子に言えぇ!」

「残念でしたー。女子にちんこはありませーん。」

本郷は俺と目を合わせたまま、口を開けて俺のをその中に咥え込んだ。

「ふぁ…… っ!」

熱く柔らかな舌が、俺のを舐め回す。瞬殺で完勃ちになったのが自分でわかる。吸い上げるように圧をかけながら根元から舐め上げられ、そのまま一気に持っていかれそうになって、俺は焦った。

ヤバイヤバイこれどうしよホントだめこれもう出そう…… 恥ずか死ぬっ!!

腰がガクガクして座っていられなくなった俺は、ドサッと後ろに倒れこんだ。

そしたら、ちんこにかかっていた圧と熱がなくなった。本郷が口を離したからだ。

おかげで、男にフェラされて秒殺という羞恥からは、なんとか逃れられた。

「…… 武士の情けじゃ。」

そう言って見下ろしてくる本郷の唇が、唾液で光っていた。勝ち誇ったように笑うイケメンに、すでにイきそうになっていたことがバレていて悔しかったけど、寸止めにしてくれたことには素直に感謝した。

「かたじけない…… 」

上がった息の合間にそう言うと、本郷が、ふは、と吹き出した。


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