背徳のアルカディア

さほり

文字の大きさ
28 / 36
Brothers

5.

しおりを挟む
「あ、あ、あん、あぅ、あ、はぁ、あんん……」

 エメットは半ば過ぎまで埋まった剛直をゆっくり抽送しながら、うねり絡まるアゼルの肉壁の感触に身震いした。搾り取るようなそのひくつきは、欲を覚えた彼の身体が絶頂に近いことを示している。

 腰の動きに合わせて揺れるアゼルの屹立を捉え、優しくしごく。限界まで張りつめたその先端に透明な体液を塗りこむようにすると、エメットを咥え込んだ孔がわななきながらぎゅっと締まった。

「あああぁぁん……っ」

 吐精に伴う激しい痙攣が、アゼルの中にいる剛直を襲う。エメットは精一杯の理性でそれを根元まで突き挿れるのを堪え、波打つ肉の刺激にずっと耐えていた精を解放した。

「兄さん……っ」

 喘がされてかすれた声で、アゼルが呼ぶ。嬉しくて、懐かしくて、愛しくて。エメットその気持ちをすべて、弟の中に注いだ。

「あ……はぁ、あ、は、はぁ……」

 自らが放出した量よりたっぷりと腹の中に精を注がれたアゼルは、力の抜けた身体でエメットにもたれた。その肩も背中もしっとりと汗に濡れ、なめらかな肌が一層艶やかになっている。

 エメットが彼の身体を浮かせて自身を引き抜くと、腫れて閉じきらない穴から白濁がとろりと流れ出た。アゼルは身震いして白い尻をギュッと締め、恥ずかしそうに目を伏せた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

仕方なく配信してただけなのに恋人にお仕置される話

カイン
BL
ドSなお仕置をされる配信者のお話

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

完成した犬は新たな地獄が待つ飼育部屋へと連れ戻される

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...