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男性への憧れと壁
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「あらしのよるに」は動物同士、男の子同士の友情ものでもあるが(メディア? によってヤギの性別が違う)、男女の恋愛的に読み取る人もいる。
オオカミが、草を食べているヤギを見て、「ヤギは狩りなんてする必要ないし、足元に生えている草を食べていればいいんだから気楽なものだ」みたいに不満げに思っているシーンがあった。
ファンタジー(?)なので、完全に実際の動物の生態らしく描いているわけではなく、私たちが持つ草食・肉食のイメージも混ぜ合わせて描かれているのだろうが、その草食・肉食のイメージは男女のイメージからもきているものかもしれない。
オオカミの視野の広さ、力強さ、行動範囲の広さに牽かれていくヤギ。
ヤギの穏やかさに牽かれていくオオカミ。
男女双方の、お互いへの憧れか。
オオカミは群れ社会、縦社会のイメージでもある。その中でガブは縦社会に馴染めない、繊細で穏やかな部分があった。
メイは好奇心旺盛で、「危険を避け、身を守る」保守的であるばかりの仲間に少々うんざりし、冒険に憧れていたのかもしれない。
ヤギ的な気質を持つオオカミと、オオカミ的な気質を持つヤギが意気投合し、違いを乗り越えていく話かも。
……なぜ私はこんなにも、性別に執着し続けているのだろう。女性機能を使用するつもりもないなら、もうどうでも良いじゃないか。世界はジェンダーレス化の流れだというのに、どこまで遅れれば気が済むのか。
でも何となく分かったかも。私は多分、「変わりたい」つまり「行動したい」という願望があるのだが(仕事? 趣味? 人生? で)、これから積極的に行動したら、また恐ろしい人間に会うかもしれない。それを恐れているのだ。
日々「安心できる」小さなテリトリーを巡回していられるなら、そこまで危険はないはず。大きく動けば、良くも悪くも色んな人に出会いそうだ。「踏み出したいけど踏み出せない」心理状態なのかも。男性を、野放しの野獣みたいな脅威に感じている。
思えば私は、自然への関心がある男性に好意を抱いてきた。好意というのは自分にとっては友情のつもりだったのだろうけど。
アセクシュアルの女性の話でも、「男性と仲良くなった=付き合おうと言われた」というような話を見た。こちらが勝手に友達だの何だのと思っていても、向こうからの認識は違ったのかも。
私は自然や生き物が好き。で、昆虫好き女子などとはあまり、リアルで巡り会う機会がなかった。一回、ヤモリが好きな女の子を見かけたけれど、それ以外の生き物好き女子は……記憶にない(哺乳類は人気だけど)。
今はSNSで虫や生き物好きの女性を多く見かけるが、以前はそういう人は男性の方が多い印象だった。だから男性に惹かれた部分がある。
それをことごとく性的な返しをされて、心折れたのかもしれん。
性犯罪をしてきた人は植物好き。性的なことをしてきた男友達も生き物好き。セクハラで炎上した香川さんも昆虫好き。
自然や生き物への視野の広さを男性から学びたかった。こちらに性的なことをしてくるとは思わなかった。「自分には性的な魅力などない」と思っていたから、自分のことは「男仲間のように見てくれているものだろう」と油断していたのかもしれない。女としては見られない、男のように振る舞える自分に誇りすら持っていたのかも。
でもブスでも女だった。残念なことである。性別は性別。動かしようのない事実なのだ。
けど。被害だ被害だとギャーギャー言っていても。別に私はレ◯プされたわけではない。相手はみんな意識があったはず。会話もできていたし。
「性被害に遭った女性が恐怖で抵抗できない」というのはアレじゃないか? 男性が完全に理性をなくし、もはやコミュニケーション不可だと思っている。通常時なら「牢屋に入りたくないから」と罪を犯したがらない人間でも、理性が吹っ飛んだら殴りかかってくるかもしれないし、首を絞めてくるかもしれない。何をするか分からない。
男性がそういう、制御不能なモードに入ったと思っている。それでコミュニケーションや抵抗を諦めてしまうのでは?
実際そういうヤツもいるのだろう。が、女性と男性の常識というか感覚のズレが大きすぎただけで、別に相手は理性を失ってはいない、という状況なら……。「やめんかコラ!」と拒否を試みれば良いのだろう。それで終わる可能性もある?
考えてみれば私は自然好きな男性に惹かれたが、自然好きってことは荒々しい野生生物の気もあるのかも。
いや、都会人にも性犯罪者はいるだろうし、自然好きがどうということはないが。野生なら「メスがいる=交尾」というのも自然な流れであるのかも。
こっちは「自然や生き物に対する理解がある人がこんな行動を取るなんて」とテンパったが、自然好きと性欲は矛盾しない。本能は自然からくるのだから。
こっちの「自然」への理解が足りなかったのだ。自然というのは仲良しこよしなファンタジーではないのである。
とはいえ「お前が悪い」と言われて「ハイそうです」と頷くつもりはない。
「女性は男性の性欲を責めますが、我々男性に性欲があるのは仕方がないことをご理解いただき、性欲を刺激しすぎないよう、女性の側からも協力していただきたいのです」くらい言えんのか? 言ったらバッシングされるだけ? それとも私の解釈や考察や感覚はまるっきり間違っているのか? もはや何も分からない。
「女が男に寛容でなくなったせいで少子化になった」という意見もあったが、それならば逆に今まで無理に産まされていたのでは?
ならこんな世界、滅んじまえ。
男性と手を組んで、自然への理解を深めたいところだったが、失敗に終わった。
人として以前に性別などやはり厄介なものだ。若ければ問答無用でメス扱い、年を取ればオバサン扱い。世の中それだけか。人生も魂も愛もあるか。クソったれ。
で、私は理性だの考えだのと語っているが、それも本能の前では無理があることかもしれない。
「【解明】性欲は強い本能。理性で抑えられない理由|性的興奮時に正常な判断は不可能」というウェブ記事を読んだ。
エリート男性ですら本能が高ぶると正常時と同じ判断ができない、そして我々は本能を理性で制御できると思い込んでおり、自分が本能によって制御不能になることを知らないようである。
道理で「我々人間には動物と違って理性がある」とかいう言葉を見かけるわけである。
何が理性じゃボンクラが。人間にそんなもんない。
求愛行動を受け入れられなかったら引き下がる動物様方の方が、よほど素晴らしい理性と知性と思いやりをお持ちでいらっしゃる。特に育児本能の強そうな鳥の男性方には頭が下がる(もちろん種によって行動や荒々しさのレベルは違うらしい。女性優位の生物も、男性優位の生物もいる)。
「強姦は日常的、生理は止まり……北朝鮮の女性兵たち」というウェブ記事も読んだ。大変そうだ。
やっぱり脅威を野放しにしたり、妥協したりしてはいけないな。流されていてはとんでもないところにたどり着く。戦わねば。
オオカミが、草を食べているヤギを見て、「ヤギは狩りなんてする必要ないし、足元に生えている草を食べていればいいんだから気楽なものだ」みたいに不満げに思っているシーンがあった。
ファンタジー(?)なので、完全に実際の動物の生態らしく描いているわけではなく、私たちが持つ草食・肉食のイメージも混ぜ合わせて描かれているのだろうが、その草食・肉食のイメージは男女のイメージからもきているものかもしれない。
オオカミの視野の広さ、力強さ、行動範囲の広さに牽かれていくヤギ。
ヤギの穏やかさに牽かれていくオオカミ。
男女双方の、お互いへの憧れか。
オオカミは群れ社会、縦社会のイメージでもある。その中でガブは縦社会に馴染めない、繊細で穏やかな部分があった。
メイは好奇心旺盛で、「危険を避け、身を守る」保守的であるばかりの仲間に少々うんざりし、冒険に憧れていたのかもしれない。
ヤギ的な気質を持つオオカミと、オオカミ的な気質を持つヤギが意気投合し、違いを乗り越えていく話かも。
……なぜ私はこんなにも、性別に執着し続けているのだろう。女性機能を使用するつもりもないなら、もうどうでも良いじゃないか。世界はジェンダーレス化の流れだというのに、どこまで遅れれば気が済むのか。
でも何となく分かったかも。私は多分、「変わりたい」つまり「行動したい」という願望があるのだが(仕事? 趣味? 人生? で)、これから積極的に行動したら、また恐ろしい人間に会うかもしれない。それを恐れているのだ。
日々「安心できる」小さなテリトリーを巡回していられるなら、そこまで危険はないはず。大きく動けば、良くも悪くも色んな人に出会いそうだ。「踏み出したいけど踏み出せない」心理状態なのかも。男性を、野放しの野獣みたいな脅威に感じている。
思えば私は、自然への関心がある男性に好意を抱いてきた。好意というのは自分にとっては友情のつもりだったのだろうけど。
アセクシュアルの女性の話でも、「男性と仲良くなった=付き合おうと言われた」というような話を見た。こちらが勝手に友達だの何だのと思っていても、向こうからの認識は違ったのかも。
私は自然や生き物が好き。で、昆虫好き女子などとはあまり、リアルで巡り会う機会がなかった。一回、ヤモリが好きな女の子を見かけたけれど、それ以外の生き物好き女子は……記憶にない(哺乳類は人気だけど)。
今はSNSで虫や生き物好きの女性を多く見かけるが、以前はそういう人は男性の方が多い印象だった。だから男性に惹かれた部分がある。
それをことごとく性的な返しをされて、心折れたのかもしれん。
性犯罪をしてきた人は植物好き。性的なことをしてきた男友達も生き物好き。セクハラで炎上した香川さんも昆虫好き。
自然や生き物への視野の広さを男性から学びたかった。こちらに性的なことをしてくるとは思わなかった。「自分には性的な魅力などない」と思っていたから、自分のことは「男仲間のように見てくれているものだろう」と油断していたのかもしれない。女としては見られない、男のように振る舞える自分に誇りすら持っていたのかも。
でもブスでも女だった。残念なことである。性別は性別。動かしようのない事実なのだ。
けど。被害だ被害だとギャーギャー言っていても。別に私はレ◯プされたわけではない。相手はみんな意識があったはず。会話もできていたし。
「性被害に遭った女性が恐怖で抵抗できない」というのはアレじゃないか? 男性が完全に理性をなくし、もはやコミュニケーション不可だと思っている。通常時なら「牢屋に入りたくないから」と罪を犯したがらない人間でも、理性が吹っ飛んだら殴りかかってくるかもしれないし、首を絞めてくるかもしれない。何をするか分からない。
男性がそういう、制御不能なモードに入ったと思っている。それでコミュニケーションや抵抗を諦めてしまうのでは?
実際そういうヤツもいるのだろう。が、女性と男性の常識というか感覚のズレが大きすぎただけで、別に相手は理性を失ってはいない、という状況なら……。「やめんかコラ!」と拒否を試みれば良いのだろう。それで終わる可能性もある?
考えてみれば私は自然好きな男性に惹かれたが、自然好きってことは荒々しい野生生物の気もあるのかも。
いや、都会人にも性犯罪者はいるだろうし、自然好きがどうということはないが。野生なら「メスがいる=交尾」というのも自然な流れであるのかも。
こっちは「自然や生き物に対する理解がある人がこんな行動を取るなんて」とテンパったが、自然好きと性欲は矛盾しない。本能は自然からくるのだから。
こっちの「自然」への理解が足りなかったのだ。自然というのは仲良しこよしなファンタジーではないのである。
とはいえ「お前が悪い」と言われて「ハイそうです」と頷くつもりはない。
「女性は男性の性欲を責めますが、我々男性に性欲があるのは仕方がないことをご理解いただき、性欲を刺激しすぎないよう、女性の側からも協力していただきたいのです」くらい言えんのか? 言ったらバッシングされるだけ? それとも私の解釈や考察や感覚はまるっきり間違っているのか? もはや何も分からない。
「女が男に寛容でなくなったせいで少子化になった」という意見もあったが、それならば逆に今まで無理に産まされていたのでは?
ならこんな世界、滅んじまえ。
男性と手を組んで、自然への理解を深めたいところだったが、失敗に終わった。
人として以前に性別などやはり厄介なものだ。若ければ問答無用でメス扱い、年を取ればオバサン扱い。世の中それだけか。人生も魂も愛もあるか。クソったれ。
で、私は理性だの考えだのと語っているが、それも本能の前では無理があることかもしれない。
「【解明】性欲は強い本能。理性で抑えられない理由|性的興奮時に正常な判断は不可能」というウェブ記事を読んだ。
エリート男性ですら本能が高ぶると正常時と同じ判断ができない、そして我々は本能を理性で制御できると思い込んでおり、自分が本能によって制御不能になることを知らないようである。
道理で「我々人間には動物と違って理性がある」とかいう言葉を見かけるわけである。
何が理性じゃボンクラが。人間にそんなもんない。
求愛行動を受け入れられなかったら引き下がる動物様方の方が、よほど素晴らしい理性と知性と思いやりをお持ちでいらっしゃる。特に育児本能の強そうな鳥の男性方には頭が下がる(もちろん種によって行動や荒々しさのレベルは違うらしい。女性優位の生物も、男性優位の生物もいる)。
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