男女について考える(ほとんど憶測と偏見とヒステリー)

月澄狸

文字の大きさ
27 / 236

同じだけど違う、違うけど同じ、人間

しおりを挟む
 以前知恵袋的なサイトで、「私はブサイクだけど美女と結ばれたい」と言っている男性がいて、「美女と結ばれたいのは男の本能だ」というような主張をし、回答者の人たちに「ブスでもイケメンと結ばれたいのは女も同じ」と言われていたような。

 男性は容姿にこだわる。男は別にイケメンじゃなくても活躍する作品がいっぱいあるが、ヒロインは必ず美女だ。
 そう思っているのも私が女だからなんだろうな。現実には女性から男性へのルッキズムもひどい。


「ミソジニー」で検索したらあまり情報がなかったので、「女嫌い」で検索してみたら、色々出てきた。深く潜るほど、女には耐え難い情報がヒットすると思うので、まず浅い部分から探ってみる。

「女嫌いをこじらせたイケメンの闇『復讐相手は女なら誰でもいい』」というウェブ記事(?)を読んでみた。モテるイケメンでも女嫌いになるとは驚き。しかし逆の立場のつもりで考えてみると、ところどころ共感できた。


「女は器が小さい」……いやそれは、男でも女でもそういう人いますよ。と言いたくなる。
 それなら男性蔑視も同じだな。たまたま私の運が悪くて、人としての尊厳を踏みにじるようなヤツにばかり出会ってしまったのだ。

 服がダサい。会話が退屈。そんなことで男をフる女がいるなんて。服装や会話くらい、事前に馬が合うかどうか確かめて告白できそうなものだが……。まず告白しないとお近づきになれないから、テキトーに告白してテキトーにフるものなのだろうか。

 自分は女の至らなさを見てもフラないのに、女はちょっとのことですぐフると。
 この記事の人はちゃんと人間観や恋愛観を持っていて、私の「性被害に遭った」話とはまったくポイントが違う。出会った人、経験が違いすぎて、「そうですね」とはならん部分もある。

 私の知らない恋愛の世界だ。ピュアそうな男性で、容姿にも恵まれているのに、つまらん女に心を汚されてしまったのは勿体ない感じ。こんなピュアな男性が好きな人、世界にいっぱいいるだろうに。
 この人のおっしゃることも、悪い女たちも、一個人の問題に見える。世界はもっと広いはず。


 いや、私が性被害に遭ったのも、私と相手という一個人の話で、それが男女のすべてではないんだけど。そうはいっても私には乱暴に犯されることへの恐怖がある。

 以前学校で、やりたくもないスポーツをやらされ、「何やってんだ!」と怒鳴られたりもするからスポーツが嫌いになったけど、今は自分から始めないとスポーツをやらされる可能性はないので、昔ほど嫌ではない。
 一方セックスは「こちらの意に反して強引に」される可能性があると知ってしまったので、いつまで経っても「もう恋愛しないんだし、年だから関係ない」と思えない。


 やはり、女性が持つ男性への恐怖と、男性が女性に失望するのとは違いそう。女は男を強引に襲って孕ませたりできない。殺すことも難しいだろう。たまに殺してる人いるけど。

 私が恐れているのは、男性に犯されること。殺されること。馬鹿にされること。
 そして今は、自身が本能に流されることにも怯えている。独身の将来にも怯えているが。

「なぜ女ってこうなんだろう」と思われる部分はあるかもしれないが、身体的な強者と弱者ではメンタルが違うはず。草食獣と肉食獣は感覚が違う。それを「あらしのよるに」や「BEASTARS」で上手く描いてくれている気がするんだけど。


 世の女性は、度々怖い目に遭っても逃げずに男性と向き合っているんだろうか。だとしたら強いな、すごいな。
 そうでもない、普通に会話ができる恋愛の世界をみんなが生きているのだとすれば、やはり私は運が悪すぎるか、ヤツらの言ったように隙が多すぎるんだろう。いつも一人でフラフラしているし。

 そういえば学生の頃、「ぼっちは恥」みたいに、トイレに行くときまでも女子たちが群れていたものだが、結果的にあの行動でみんな身を守っていたのか。あれだけ群れていたら襲われにくそうだし、何かあったら集団で立ち向かえるだろうな。

 対人恐怖症を治さないといけない気がしていたけれど、今の世の中はこうなのだから、別にこのままでもしょうがない気がしてきた。この考えが元で嫌われるなら、それもしょうがない。子どもの頃の体験というのは強烈なのだ。そして私は誰よりも心が弱い。「乗り越えろ」と言われるとカチンとくるし、人並みに立ち直ることは無理なのだ。
しおりを挟む
感想 125

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

アルファポリスの禁止事項追加の件

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスガイドライン禁止事項が追加されるんでガクブル

カクヨムでアカウント抹消されました。

たかつき
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムでアカウント抹消された話。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

処理中です...