迷えるド素人（機械オンチ）が「漫画を投稿したいけどやり方がサッパリ分からん！」とぼやくだけのエッセイ。

どうせ結果が出ないなら、好きなようにやりたい！

　私は物語作りが好きです。
　小学生の頃からマンガを描いていました。


　正直、絵はド下手で向上心もありません。
　特に背景や服や人体の構造がダメダメ……。

　背景は描きたいときに描きたいように描くのでリアルや一貫性を追求していないし（透視図法等は一応通信教育で習ったものの、理屈が理解できなくてさっぱりダメ）、服はオシャレに興味がないので描き方を研究する気になれないです。人体の構造は……単純に絵が下手なのと、対人恐怖症気味で人のことを観察していないことが原因で上手く描けません。アタリを取るとかもよく分からないし面倒なのでしません。

　あと、Gペンとか漫画用紙とかスクリーントーンとか、本格的なものを使いこなそうという発想に至らず、シャーペンばかり使っています。シャーペンの書き味やグラデーションを作れるところ、消しゴムで消せるところが好きなのです（下書きとかはしていないので、マンガを描くときはシャーペンで直接描きつつ消しゴムで修正）。


　私より絵が上手い人はまわりにもたくさんいるし、ネットにも上手な人がたくさんいるし、こんなやり方していちゃダメかなとか、作品を誰かに見せたら「こうした方がいい」と正しいやり方を押し付けられるんじゃないかとか、私以外の人が見ても全然面白くないかなとか、不安はいっぱいあります。

　それでもマンガが好きでした。

　絵の上手い下手とかは別にいいと思っていて、好きな世界観や好きなキャラでマイペースに描くのが楽しかったのです。


　けれど……。
　結局マンガはハードルが高いと判断し、文章を書くことにしました。

　やはり絵が下手すぎるし、それでいて向上心がなく「こうした方がいいよ」と指摘されても従う気になれないだろうし、文章ならコンクールで小さな賞をとったこともあるので絵よりは見込みがあるんじゃないかと思ったのです。


　私はブログや、他の小説投稿サイト（なろう）などで文章を投稿しました。

　しかし……


　結果、手応えはあまりありませんでした。

　心折れるのは早すぎるかもしれませんが、カクヨムに投稿したSF風短編「からくりの鼻唄」などは、最終話へのアクセスが４、けどその前のエピソードへのアクセス数は２。

　何時間もかけて書いたし、ブログなどでしつこく紹介リンクを貼っているのに、アクセスは上がらないのです。


　そこで私は思いました。
　どうせ何もかも下手で才能がないのだから、心底好きなことをしたいと。


　私は諦めたマンガのことを思い出しました。
　妖怪やモンスターが好きで、そういう者たちがいる世界を描いていました。

　自分勝手に自己満足に、でも本やネットで世界の怪物についてあれこれ調べて描きました。すごく楽しかった。

　読んでくれる人があまりいないこと、いくら時間をかけて気合いを入れて描いても誰かの役に立ったり仕事になったりはしないこと、好きな世界を描いても自分がそこに行けるわけではないこと……
　そんなあれこれを悲しく思ったことはやはりありましたが、それでも幸せでした。いつかは自分のマンガをネットで公開したいという夢もありました。


　よし、もう一度あの頃に戻ってマンガを投稿しよう。
　作文も好きだったし小説にも憧れていたけれど、今はマンガの気分だ。

　私は決心しました。