美的センスに自信はない

美的センスに自信がない！

　人が人の服装について話していると、私はどんよりとした気分になる。「あの人の格好がどうの」とか、「ダサい」とか、そんなのどうでも良いじゃんか。めんどくさいなと。

　別に個人で雑誌を見たり工夫してオシャレを楽しむのは良いと思う。オシャレを目指す者同士で磨き合うのも良いと思う。けれど「あの人の格好はダメ」とかまわりの人のことにまで口を突っ込みだすのはなんだかなぁ……。人のことをどうこう言えるほど自分のセンスに自信があるのだろうか？

　私は人の格好を見て「この人オシャレ～！」とか「マジセンスないわ～」とか思ったことがない。誰が何を着ようと、よほど不快なメッセージを含んだものでも身に付けていなけりゃ別に良いじゃんか。

　そんな私だけれど、自分の絵やマンガについては気になってしまう。可愛い・カッコいいキャラのつもりで描いているキャラがちゃんとそのように見えているだろうか。ダサいと思われるだろうか……。などと。

　しかし人類が見た目を気にすることで、肌の色で差別されたり、不快害虫なんて言葉が生まれるくらいなら、世界に美的センスなんてもの存在しなければ良いんじゃないかと思う。

　というかこの世に存在するものすべて美しい。それで良いだろう。