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目や手で口ほどにものを言う
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「思っていることが伝わる動き」と、「何を考えているか読めない・読ませない動き」があるっぽい。
たとえば道で一人でボーッと俯きがちに立っている人がいたら。「何か見ているのかな?」と思っても、そうでもなさそうで、何をしているわけでもなかったら。「怪しい・不気味・怖い」と思われるだろう。近くの家に放火でもするんじゃないか、子どもの連れ去りでもするんじゃないかとか。つまり不審者に見える。
ということは、「何もしていない」のは「危険」なのだ。無意味な行動を、人は嫌う。
けど「ベンチに座ってぼんやりしている」のはまぁOKなんだろう。しかし何もせずに前に顔を向けていたら、やっぱり怪しいのか。スマホを見ている・本を読んでいるなどすれば、より良いのだろう。
この「何やってるか分からない不気味感」を避けたくて、人は群れるのかもしれない。人と喋っていれば自然だし、自分が不気味になることも、不気味な人に絡まれることも避けやすそう。
私は以前、現実に無頓着で、自分の空想の世界に生きていたため、自分の振る舞いにも無頓着だった。足音を消す練習をしてみたり、急に走ったり、爪先立ちで歩いてみたり、虫を集めたりと、「人からどう思われるか」など分かりもせず(「人からどう思われるか」はけっこう気にしているものの、想像できない)、おそらく挙動不審であった。
今は喋っていないときでもパフォーマンスしている。というか、そうするべきであるらしい。
マンガのキャラとか人物イラストを描くときも、棒立ちで無表情では「無」になってしまう。
キャラがペンを構えてキリッとした表情をしていたら「さぁ、書くぞ!」みたいな感じに見える。
だるそうに寝ころんでいたら「疲れた」という感じに見える。
現実においても、そういうパフォーマンスを、人々は常々やっているようである。
というか人類より、動物動画とか見ている方が学べるかも? 動物の動きも……よく分からないこともあるけど……色々考えているんだろうなと思う。
一見何してるか分からない虫も、よく見ていると「あ、飛びたそうにしているな」とか、「イテッ、草食のくせに噛みついてきた。腹減ってんのか」とか、「さっきまでのんびり歩いていたのに、こっちが近づいたせいでビックリして慌ててるな……」などと、相手の仕草を元に気持ちを読みとる練習ができ、自分の動作の参考にもなる。多分。
私も困ったときは「困ったなー」と頭の中で思いながら棒立ちになるのではなく、意思表示を伴う動きをする。するとすかさず先輩が助けてくださったり、「どうしたー?」と声をかけてくださったりして、非常にありがたいものである。言語だけでなく、雰囲気も会話・コミュニケーションの要素らしいのだ。
仕事中に棒立ちになっていると「仕事もせずに何やってんだ!?」とまわりに思わせてしまいそうなため、「今考えています!」というアピールのため、「えーっと、あれが1つ、2つ……」などとブツブツ独り言言いながらうろついたりもする。独り言ってなんのために言うのか、以前は分からなかったが、状況説明になるし、人が言っているのを聞くと安心したりもする(個人的に)。「うるさい、気が散る」と思う人もいるのかもしれないが……。
「今考えてるよ!」オーラを出すと、ツッコむことなく放っておいてくださったりもする。「今話しかけられたら、アレ忘れちゃう!」というときは小走りで「急いでいます」アピール。
手持ち無沙汰そうにしていると「何もやることないなら、アレやってくれる?」と指示が入ったりする。
移動中・朝礼前・仕事終了後の片づけ中などは雑談タイム。私は目を合わせるのが苦手で、なかなか合わせられないが、目を合わせると喋りかけてくださったりする。多分、こちらが目を逸らし続けている間も、目を合わせようとか声をかけようとかしてくださった方がいるんじゃないだろうか。
無愛想で申し訳なくなってくるけど、ビビってしまって、対人エネルギーがすぐ切れる。というか朝から既に電池切れである(この前は愛想良くしてるって言ってたけど?)。
雑談するタイミングをうかがうのは苦手なので、基本的に受け身。たまに喋りすぎたり、仕事の重要な質問をされているのに雑談で返してしまったりと、間が悪いことをするが、まぁ失敗も勉強ってことで(開き直り)。
そんなわけでボディーランゲージが小難しかったり、アイコンタクト恐怖症だったりするが、なんとなく分かってくれば便利なものである。多分今でも挙動不審だが、喋れる人が増えた。ということは、以前よりコミュニケーション上手になっているのではないだろうか。
危険思想レベルは以前より上がっているのに、コミュニケーションは取れるようになってきたとは不思議な。
いや、コミュニケーションが若干取れるようになってきたため、以前とは別の悩みに直面しているのか。
とりあえず、リアルでウルトラ失言しないように気をつけよう。
リアルでは丁寧なフリして、ネットでばかり過激主張するのも卑怯だと思うけど? 以前はリアルでもネットでも衝突しまくったので、裏表激しくするのも、一種の防衛法か。
「京都は本音と建て前を使い分ける」とか言うけど、裏表あるとか陰湿ってのは京都に限ったイメージではなく、それでこそオトナって気もする。
つい「私っていつもこうだなぁ」とか思ってしまうが、考え方も性格もやり方も一過性のものかもしれないので、私の性格はまだ定まらない。「まだまだ伸びる」ってことにしておきたい。
たとえば道で一人でボーッと俯きがちに立っている人がいたら。「何か見ているのかな?」と思っても、そうでもなさそうで、何をしているわけでもなかったら。「怪しい・不気味・怖い」と思われるだろう。近くの家に放火でもするんじゃないか、子どもの連れ去りでもするんじゃないかとか。つまり不審者に見える。
ということは、「何もしていない」のは「危険」なのだ。無意味な行動を、人は嫌う。
けど「ベンチに座ってぼんやりしている」のはまぁOKなんだろう。しかし何もせずに前に顔を向けていたら、やっぱり怪しいのか。スマホを見ている・本を読んでいるなどすれば、より良いのだろう。
この「何やってるか分からない不気味感」を避けたくて、人は群れるのかもしれない。人と喋っていれば自然だし、自分が不気味になることも、不気味な人に絡まれることも避けやすそう。
私は以前、現実に無頓着で、自分の空想の世界に生きていたため、自分の振る舞いにも無頓着だった。足音を消す練習をしてみたり、急に走ったり、爪先立ちで歩いてみたり、虫を集めたりと、「人からどう思われるか」など分かりもせず(「人からどう思われるか」はけっこう気にしているものの、想像できない)、おそらく挙動不審であった。
今は喋っていないときでもパフォーマンスしている。というか、そうするべきであるらしい。
マンガのキャラとか人物イラストを描くときも、棒立ちで無表情では「無」になってしまう。
キャラがペンを構えてキリッとした表情をしていたら「さぁ、書くぞ!」みたいな感じに見える。
だるそうに寝ころんでいたら「疲れた」という感じに見える。
現実においても、そういうパフォーマンスを、人々は常々やっているようである。
というか人類より、動物動画とか見ている方が学べるかも? 動物の動きも……よく分からないこともあるけど……色々考えているんだろうなと思う。
一見何してるか分からない虫も、よく見ていると「あ、飛びたそうにしているな」とか、「イテッ、草食のくせに噛みついてきた。腹減ってんのか」とか、「さっきまでのんびり歩いていたのに、こっちが近づいたせいでビックリして慌ててるな……」などと、相手の仕草を元に気持ちを読みとる練習ができ、自分の動作の参考にもなる。多分。
私も困ったときは「困ったなー」と頭の中で思いながら棒立ちになるのではなく、意思表示を伴う動きをする。するとすかさず先輩が助けてくださったり、「どうしたー?」と声をかけてくださったりして、非常にありがたいものである。言語だけでなく、雰囲気も会話・コミュニケーションの要素らしいのだ。
仕事中に棒立ちになっていると「仕事もせずに何やってんだ!?」とまわりに思わせてしまいそうなため、「今考えています!」というアピールのため、「えーっと、あれが1つ、2つ……」などとブツブツ独り言言いながらうろついたりもする。独り言ってなんのために言うのか、以前は分からなかったが、状況説明になるし、人が言っているのを聞くと安心したりもする(個人的に)。「うるさい、気が散る」と思う人もいるのかもしれないが……。
「今考えてるよ!」オーラを出すと、ツッコむことなく放っておいてくださったりもする。「今話しかけられたら、アレ忘れちゃう!」というときは小走りで「急いでいます」アピール。
手持ち無沙汰そうにしていると「何もやることないなら、アレやってくれる?」と指示が入ったりする。
移動中・朝礼前・仕事終了後の片づけ中などは雑談タイム。私は目を合わせるのが苦手で、なかなか合わせられないが、目を合わせると喋りかけてくださったりする。多分、こちらが目を逸らし続けている間も、目を合わせようとか声をかけようとかしてくださった方がいるんじゃないだろうか。
無愛想で申し訳なくなってくるけど、ビビってしまって、対人エネルギーがすぐ切れる。というか朝から既に電池切れである(この前は愛想良くしてるって言ってたけど?)。
雑談するタイミングをうかがうのは苦手なので、基本的に受け身。たまに喋りすぎたり、仕事の重要な質問をされているのに雑談で返してしまったりと、間が悪いことをするが、まぁ失敗も勉強ってことで(開き直り)。
そんなわけでボディーランゲージが小難しかったり、アイコンタクト恐怖症だったりするが、なんとなく分かってくれば便利なものである。多分今でも挙動不審だが、喋れる人が増えた。ということは、以前よりコミュニケーション上手になっているのではないだろうか。
危険思想レベルは以前より上がっているのに、コミュニケーションは取れるようになってきたとは不思議な。
いや、コミュニケーションが若干取れるようになってきたため、以前とは別の悩みに直面しているのか。
とりあえず、リアルでウルトラ失言しないように気をつけよう。
リアルでは丁寧なフリして、ネットでばかり過激主張するのも卑怯だと思うけど? 以前はリアルでもネットでも衝突しまくったので、裏表激しくするのも、一種の防衛法か。
「京都は本音と建て前を使い分ける」とか言うけど、裏表あるとか陰湿ってのは京都に限ったイメージではなく、それでこそオトナって気もする。
つい「私っていつもこうだなぁ」とか思ってしまうが、考え方も性格もやり方も一過性のものかもしれないので、私の性格はまだ定まらない。「まだまだ伸びる」ってことにしておきたい。
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