三日坊主の幸せごっこ

自慢の才能がない

　うっかり物を落としたり忘れたりしがちな私だが、まだスマホやタブレットの画面にヒビが入ったことはない。
　……と書こうとした途端、脱いだ靴下をうっかり高いところから落としてしまった。

　こんな感じなので、「私って不器用だけど◯◯は得意なんだよね」「◯◯になったことはないんだよね」「私なんかわりと◯◯できるけどな～」などと自慢すると、次の瞬間やらかしそうで怖い。自慢の才能がないのだと思う。

　一方「どうせ私は◯◯できないし……」というネガティブに関しては、一度言ったら守る……いやどうだろう……。覆す確率が高いのか？　低いのか？

　嘘はつきたくないが、記憶力の悪さや優柔不断さゆえ、結果的に嘘になることも多いので、この連載の紹介文に「私のテーマは矛盾です。矛盾した意見を持ち、矛盾した人生を生きたい。」と書いて、一貫性がないことに保険をかけているが。

　昔は「天の邪鬼」なんて言われもした。ならば？
　たとえば「私は漫画家になる」と言ったら、なれるのか、なれないのか？
　逆に「私は漫画家になれない」と言ったら……？

　なんてね、言葉遊びしてる場合じゃねぇ。
　いや、言葉遊びで生きていきたかったんとちゃうんか？