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3 会いたがりな僕
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テクテクテクテク足取り軽く。
トットコトコトコ歩いて行くよ。
狼さん、狼さん、今何処にいるの?
「んぅ~いないねぇ」
キョロキョロしながらフキを掻き分けて探すよ。
最初に出会ったあの場所は、もう何度も行ったけどいなかった。
「僕、避けられてるのかなぁ」
そう思うとションモリショボボ。
でも諦めないもんねっ。真ん丸くんの漢気は無駄にしないの。
『あ、あ、アリンコさんアリンコさん』
『おや、コロポックルの坊主どうしたね』
『狼さんを見なかった?』
『いんや見てないねぇ。私らはほれ、この通り。幼虫の子供達のご飯を運ぶのに大忙しさ。いても気付かないかもねぇ』
んぅ~アリンコさんはいつも働き者。ありがとう、頑張ってねって伝えて次を探すよ。
『リスさんリスさん、狼さんを見なかった?』
『ぶるるるる!そんな怖いもの見たくもない!』
ありゃりゃ、巣穴に隠れちゃった。次行こ、次―。
『キツツキさんキツツキさん、狼さんを見なかった?』
『それならこの先で何匹か喧嘩してるのを見たよ』
『わっ、わっ、ありがとう!』
キツツキさんはお空を飛べるから視野が広いね。僕は直ぐに教えて貰った方に駆けてくよ。
フキの葉を掻き分けて、わあー!狼さんだ!狼さんだ!
僕は嬉しくなってぴょんぴょん跳んで跳ねて駆けてくよ。
『狼さ~ん!』
わきゃ~!狼さんだ!狼さんだ!
およよ?お空が急に暗くなったよ?
『っざけんな……!』
はわっ!狼さんが僕の上に覆い被さったっ。お胸のお毛けが気持ち良さそうね。でもあれれ?何だかちょっぴしギトギトしてる?
『狼さん狼さん。最後にお風呂に入ったのはいつですか』
『あ゛あ゛?今それどころじゃ』
むむむぅ、狼さんたら僕を見てくれてない。でもこれってばとっとも大切よね。
僕はぴょんこと跳んで狼さんの前脚から上へとよじよじ上って行くよ。
『お風呂に』
『だあっ!だからそこで喋んな……!』
お耳の前にスタンバイしてさあもう一度聞こうと思ったけど、途中で遮られちゃった。
『ぐっぐっぐっ!情けねぇなぁ!狼界一のハンターって言われたアンタが、今は食いもんのペットちゃんかよ!』
およよ?狼さんがもう2匹。でも僕の狼さんは今僕が乗ってる狼さんだから、この2匹は別の狼さん。毛艶ももふ具合も僕の狼さんには敵わないねぇ。もふぅ。
『あ゛あ゛?んなセリフは一度でも俺に勝ってから』
『狼さんお風呂』
『話してる途中……!』
『お風呂』
『それどころじゃねぇの見てわかんねぇのかよっ!』
うむむ?そういえばこの2匹さんも毛並みがギトギト?むしろ僕の狼さんより酷いよ。
『みんなでお風呂するのー!』
『ぎゃぁ!そこで叫ぶなー!!』
『狼さん!狼さん!あっちの狼さん達も連れて川に行くのー!』
『わかった!わかったから止めろーーーー!!』
むふぅ。凄いや、僕の狼さんたら他の狼さんを連れて川まで行ってくれたよ。
他の狼さんはもの凄ぉく抵抗してたのに、狼さんたら前脚一本でいうこと聞かせちゃった!こういうのワンパンっていうんだよねっ。格好いいなぁ。ウットリしちゃう。
川にも直ぐに着いたよ。途中で見つけた石鹸の木の実は確保済みさ。狼さんが取り易くしてくれたからいっぱい採れたよ♪
「よぉ~し、泡々作ってぇ。んぬぅ?またお空が暗く……あれぇ?明るくなった?最近のお天気は変わりやすいねぇ」
大きめお石に木の実を沢山パッカーンって割って、全身泡々になったらピョーンって僕の狼さんにダイブ。あとは前と同じだよ。わしゃわしゃわしゃしゃってしたら……。
『うぁ~そこそこ。やっぱ柚子の体は最高だぜ』
うふふ、とってもうっとり良いお顔♪
僕の狼さんは耳の裏とお腹のお毛々をカシカシするのお好きよね。
むふぅん。見事に艶ふわが元通り。僕は僕の腕前に胸を張る。
『さぁて他の狼さんもキレイキレイしようね』
『あ゛?何で俺達が餌の言うこ』
怖いお顔で何か言いかけたけど、急に青褪めて尻尾を丸めたよ?どうしたんだろう。僕の狼さんなら何かわかるかな?
後ろを振り向いて見た狼さんはとっても格好良い笑みをしていたよ。僕ってばドッキンってしちゃった。僕の狼さんはイケメンさんだね。
よくわからないけど僕には狼さん達を艶ふわにする使命があるから、前に向き直って気合を入れるよ。だって狼さんたらまだ2匹もいるからね!僕の小ちゃい体じゃ頑張らないと夜になっちゃうよ。
『く、くそがっ、誇り高き狼がこんな、こんな餌如きに……!如き……ぐぅっ!そこっ!そこもっと強く!』
『あ、兄者あああ!?』
むふぅん。この狼さんも艶ふわになれば中々良い毛並みだねぇ。
『次は狼さんの番だよ』
泡々を全身に付け足して、ぴょんこと跳び乗りわしゃわしゃわしゃしゃ♪うぅ~ん中々に一番のギトギトさんだねぇ、腕がなるぅ~。
うふふ、でも一生懸命キレイキレイしたら……。
『あふん……』
この狼さんも艶ふわになってとっても素敵!僕の狼さんが一番素敵だけどね!
『く、くそっ。こんな、こんな筈じゃ……!』
『兄者っ、兄者ぁ、俺、俺ダメな狼になっちまったよぉ』
『な、情けねぇ声出すなっ!これは、これはだなぁっ、あれだ!共生ってヤツだ!
俺達がチビ共を守る代わりに、チビ共に尽くさせるってヤツだ!』
『おお!兄者頭良い!』
何だかよくわからないけど、狼さん達はお話し合いをして、よくわかんないままみんなお友達になったよ。
お友達条件は毛繕いだって!とっても役得!
『あぁ、そうだ狼さん』
僕は僕の狼さんを見上げて話す。
狼さんも頭を下げて視線を合わせてくれる。
『何だよ』
『みんな狼さんだとわかんなくなっちゃうから、狼さんの事はおー君って呼んでも良い?』
『!~っ好きにしろ』
わぁい!僕の狼さん、おー君ともっと仲良しになれた気がするよ!
トットコトコトコ歩いて行くよ。
狼さん、狼さん、今何処にいるの?
「んぅ~いないねぇ」
キョロキョロしながらフキを掻き分けて探すよ。
最初に出会ったあの場所は、もう何度も行ったけどいなかった。
「僕、避けられてるのかなぁ」
そう思うとションモリショボボ。
でも諦めないもんねっ。真ん丸くんの漢気は無駄にしないの。
『あ、あ、アリンコさんアリンコさん』
『おや、コロポックルの坊主どうしたね』
『狼さんを見なかった?』
『いんや見てないねぇ。私らはほれ、この通り。幼虫の子供達のご飯を運ぶのに大忙しさ。いても気付かないかもねぇ』
んぅ~アリンコさんはいつも働き者。ありがとう、頑張ってねって伝えて次を探すよ。
『リスさんリスさん、狼さんを見なかった?』
『ぶるるるる!そんな怖いもの見たくもない!』
ありゃりゃ、巣穴に隠れちゃった。次行こ、次―。
『キツツキさんキツツキさん、狼さんを見なかった?』
『それならこの先で何匹か喧嘩してるのを見たよ』
『わっ、わっ、ありがとう!』
キツツキさんはお空を飛べるから視野が広いね。僕は直ぐに教えて貰った方に駆けてくよ。
フキの葉を掻き分けて、わあー!狼さんだ!狼さんだ!
僕は嬉しくなってぴょんぴょん跳んで跳ねて駆けてくよ。
『狼さ~ん!』
わきゃ~!狼さんだ!狼さんだ!
およよ?お空が急に暗くなったよ?
『っざけんな……!』
はわっ!狼さんが僕の上に覆い被さったっ。お胸のお毛けが気持ち良さそうね。でもあれれ?何だかちょっぴしギトギトしてる?
『狼さん狼さん。最後にお風呂に入ったのはいつですか』
『あ゛あ゛?今それどころじゃ』
むむむぅ、狼さんたら僕を見てくれてない。でもこれってばとっとも大切よね。
僕はぴょんこと跳んで狼さんの前脚から上へとよじよじ上って行くよ。
『お風呂に』
『だあっ!だからそこで喋んな……!』
お耳の前にスタンバイしてさあもう一度聞こうと思ったけど、途中で遮られちゃった。
『ぐっぐっぐっ!情けねぇなぁ!狼界一のハンターって言われたアンタが、今は食いもんのペットちゃんかよ!』
およよ?狼さんがもう2匹。でも僕の狼さんは今僕が乗ってる狼さんだから、この2匹は別の狼さん。毛艶ももふ具合も僕の狼さんには敵わないねぇ。もふぅ。
『あ゛あ゛?んなセリフは一度でも俺に勝ってから』
『狼さんお風呂』
『話してる途中……!』
『お風呂』
『それどころじゃねぇの見てわかんねぇのかよっ!』
うむむ?そういえばこの2匹さんも毛並みがギトギト?むしろ僕の狼さんより酷いよ。
『みんなでお風呂するのー!』
『ぎゃぁ!そこで叫ぶなー!!』
『狼さん!狼さん!あっちの狼さん達も連れて川に行くのー!』
『わかった!わかったから止めろーーーー!!』
むふぅ。凄いや、僕の狼さんたら他の狼さんを連れて川まで行ってくれたよ。
他の狼さんはもの凄ぉく抵抗してたのに、狼さんたら前脚一本でいうこと聞かせちゃった!こういうのワンパンっていうんだよねっ。格好いいなぁ。ウットリしちゃう。
川にも直ぐに着いたよ。途中で見つけた石鹸の木の実は確保済みさ。狼さんが取り易くしてくれたからいっぱい採れたよ♪
「よぉ~し、泡々作ってぇ。んぬぅ?またお空が暗く……あれぇ?明るくなった?最近のお天気は変わりやすいねぇ」
大きめお石に木の実を沢山パッカーンって割って、全身泡々になったらピョーンって僕の狼さんにダイブ。あとは前と同じだよ。わしゃわしゃわしゃしゃってしたら……。
『うぁ~そこそこ。やっぱ柚子の体は最高だぜ』
うふふ、とってもうっとり良いお顔♪
僕の狼さんは耳の裏とお腹のお毛々をカシカシするのお好きよね。
むふぅん。見事に艶ふわが元通り。僕は僕の腕前に胸を張る。
『さぁて他の狼さんもキレイキレイしようね』
『あ゛?何で俺達が餌の言うこ』
怖いお顔で何か言いかけたけど、急に青褪めて尻尾を丸めたよ?どうしたんだろう。僕の狼さんなら何かわかるかな?
後ろを振り向いて見た狼さんはとっても格好良い笑みをしていたよ。僕ってばドッキンってしちゃった。僕の狼さんはイケメンさんだね。
よくわからないけど僕には狼さん達を艶ふわにする使命があるから、前に向き直って気合を入れるよ。だって狼さんたらまだ2匹もいるからね!僕の小ちゃい体じゃ頑張らないと夜になっちゃうよ。
『く、くそがっ、誇り高き狼がこんな、こんな餌如きに……!如き……ぐぅっ!そこっ!そこもっと強く!』
『あ、兄者あああ!?』
むふぅん。この狼さんも艶ふわになれば中々良い毛並みだねぇ。
『次は狼さんの番だよ』
泡々を全身に付け足して、ぴょんこと跳び乗りわしゃわしゃわしゃしゃ♪うぅ~ん中々に一番のギトギトさんだねぇ、腕がなるぅ~。
うふふ、でも一生懸命キレイキレイしたら……。
『あふん……』
この狼さんも艶ふわになってとっても素敵!僕の狼さんが一番素敵だけどね!
『く、くそっ。こんな、こんな筈じゃ……!』
『兄者っ、兄者ぁ、俺、俺ダメな狼になっちまったよぉ』
『な、情けねぇ声出すなっ!これは、これはだなぁっ、あれだ!共生ってヤツだ!
俺達がチビ共を守る代わりに、チビ共に尽くさせるってヤツだ!』
『おお!兄者頭良い!』
何だかよくわからないけど、狼さん達はお話し合いをして、よくわかんないままみんなお友達になったよ。
お友達条件は毛繕いだって!とっても役得!
『あぁ、そうだ狼さん』
僕は僕の狼さんを見上げて話す。
狼さんも頭を下げて視線を合わせてくれる。
『何だよ』
『みんな狼さんだとわかんなくなっちゃうから、狼さんの事はおー君って呼んでも良い?』
『!~っ好きにしろ』
わぁい!僕の狼さん、おー君ともっと仲良しになれた気がするよ!
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