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36.Victim 3rd & 4th:Town of Nightmare PART Ⅰ
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「……ここね」
月が照らす夜空の下で、馬に乗りその手綱を強く握りしめたレナが言った。
彼女の目の前にはヴューチックへと繋がる石橋があり、さらにその先には町の入口となる門があった。
門は半端に開いていて、人一人が通り抜けられるのがやっとな隙間ができていた。
そしてそんな町への入口を前にしたレナの背中で、イゴールは既に疲れた表情でその門とレナを見比べる。
「はぁ……やっとついたけれど、本当にここなんです? 別に変わった様子はない田舎町に見えますけれど……」
「馬鹿ね、あなたの目は節穴? よく見なさい。あの城門のそば、誰もいないでしょう。衛兵すらも」
「えっ? あ……」
彼女が指を差しながら言うところを見てイゴールは気づく。
夜でありながら半端に開かれた門、そしてその側には誰もいない。だというのに門の側とその門へと続く橋には魔法灯が明かりを灯している。
まるで誘っているかのような状況だった。
「じゃあ、ここに本当にアリアとサヤが……」
「ええ、でしょうね。ここから感じるもの、あなた達が愚かな殺し方をしたせいでなるべくしてなった“人ではないモノ”の力をね」
「……う、うう」
馬から降りながら言われたレナの言葉にイゴールは情けない声を出してしまう。
彼女の言葉は何一つ間違いはなく、それが今この国で起きている数々の異変にも繋がっているのはイゴールも認めていた。
だけれど、それでも感情的にそれを指摘されると辛い部分はあるのである。
「で、でも女王陛下達からそうしろって言われたのに、他にどうしろって……」
「……そういう判断しかできなかったから、今があるのよ」
レナはイゴールの方を振り向かないまま馬を近くの木に留め、町に向かって歩き出す。
同じく馬から降りていたイゴールもまた急いでその後を追う。
「善良な少女を絶望に落として殺す。これだけでも“人ではないないモノ”は生まれてしまうというのに、よりによってあなた達がそうしたのは“穴”を見張る一族同士の混血の娘。“穴”を見張るが故にその穢れに影響された人間同士の血が混ざれば、生まれるのは人の形を持った魔力だ。聖女の力もそうした強大な力を偶然正しく使っていただけだったのでしょうね」
「……それを、僕達が本来の存在にしてしまった」
「そうよ。あなた達の愚かな行いのせいで、今この国に……いえ、人類に危機が訪れようとしているの」
「…………」
イゴールは何も返せなかった。言い訳も、謝罪も、悲しみも何も言う事ができなかった。
言葉を出す資格が自分にあるとは、彼自身そう思うことができなかった。
「ほら、入るわよ。せめて彼女を助け、サヤと戦ってその尻拭いだけはしなさい」
「……はい」
レナの言葉に力なく頷きながら、彼は彼女の後に続いて門の隙間を通って中に入っていく。
町の中は、思っていたよりもずっと静かで、荒れ果てていた。
大通りに立ち並ぶ家屋の窓は壊れているものが多く、扉は半分が開いていてあとは固く閉ざされているか壊れてしまっているという状況だった。
通りには捨て置かれた馬車の残骸やゴミが散乱していて、明らかに何らかのパニックが起きたのは想像に難くなかった。
「これは……」
「……チッ。分かってはいたけれど町の中は魔力が段違いね。気をつけなさい、何が出てくるか分からないわよ」
「はっ、はい!」
レナの後をついていきながらイゴールは緊張した声色で応えた。
一方でレナは鋭い視線をより険しくし、周囲を伺いながら歩いている。
迷いなく進む彼女に、イゴールはそういう強い力を持つと行先もある程度分かるのだろうなとなんとなく察していた。
二人は進む夜の町は本当に静かだ。
荒れ果てただ一部まだ動いている魔法灯の明滅する光と月明かりの優しい光の中でそんな静けさの中にいるのだから、もう既にこの町は廃墟のようだと彼には思えた。
だが人の気配どころか、犬やネズミと言った動物の気配すらしないのはさすがにあまりにも不気味だとイゴールは感じていた。
「……待て」
と、そこでレナが顔の向きは変えないままイゴールを止めた。
当然、イゴールは素直に止まる。
「どうしたんですか……?」
「シッ……」
レナはイゴールの言葉にとっさに反応するように口元に指を立てて声を出さないように指示する。
彼女の指示を受け、イゴールは両手を口で覆う。
二人共動かす、声も出さない完全な静寂。聞こえるのは、風とそれが揺らす物の音。
――ベシャリ。
何かの、音が聞こえた。
きっとそれは、足音か何かなのだろう。だってその音は、ベシャリ、ベシャリ、ベシャリ……と間隔に差はあれど一定のリズムを保ってこちらに近づいてくるのだから。
やがて、それは目の前にある建物と建物の間の路地から出てくる。
一見すれば、それは人であるのだろう。
二本の足で立っていて、二本の手があって、一つの頭があってまっすぐ立っている。
だがどうしてもイゴールはそれを人とは言いたくなかった。
なぜなら、それは体が真っ白で、その上ブヨブヨと水死体のように肌がだらしなく膨れ上がっていて、服も着ていないその手足はどちらも指は八本だし、何よりもその髪もなくそれどころか目も鼻も耳もなく、それなのに大きく開いた口だけはあるという、人と同じシルエットはしている癖にどうやっても人には視えない存在だったからだ。
――ヤァァ……マァァ…ノォ……ウゥゥミィィ……
そいつは、突然口からそう“鳴いた”。
人の言葉と似た音で。
発せられた音は『やまのうみ』……つまり『八魔之膿』であり、このヴューチックの町がもはや“人ではないモノ”の手に堕ちた証拠であった。
「――穢れし者よ去ねッ!」
イゴールが固まっている中で、突如鋭い声が飛んだ。
レナだった。
彼女は懐から瞬時に聖典を取り出しそれを開いたかと思うと、そこから破ったページがまるで矢のように素早く飛んでいき、その“顔無し人間モドキ”とでも言うべき怪物に張り付いた。そして彼女が先ほどの言葉を星光の徴を片手に言い放った。
すると、その聖典のページがまるで爆発したかのように激しい閃光を起こしたのだ。
それを食らった“顔無し人間モドキ”は「ウアアアアアッ……!」と地鳴りのような低い声のまま悲鳴を上げて倒れた。
「ちょっと、ぼーっとしてるんじゃないわよ! 走りなさい!」
その目の前で起きた光景に唖然としていたイゴールだったが、レナの彼に向けた叫びを聞き、同時に既に走り出してる彼女の姿を見てやっと我に返ってその後を追って走った。
「レ、レナさんっ! あれは一体……!?」
「あの声聞いたでしょう!? あれは八魔之膿に……サヤ・パメラ・カグラバに存在を歪められた人間の姿よ! ああくそっ! 本当に最悪……!」
「ゆ、歪められたって、じゃああれは元々はこの町の……!?」
「そう言ってるでしょ! ああ言っておくけどあれはもう助からないから『なんとか元に戻す方法』とか眠たい事は言わないでよね! そんなものはないから!」
「…………っ!」
彼女の言葉にイゴールは思わず唇を噛む。
サヤがこの町の住人をあのような醜い化物にしてしまった。そして、サヤにそうさせた原因を作ったのは自分達なのである。
みな女王の命令だということで、恐れ、従い、擦り寄り、友と大義を天秤にかけ、そうした末に彼女は死んだ。そして、その結果がコレである。
因果応報と言うにはいくらなんでも犠牲者が多すぎる、そしてそれは自らの罪業であるのだと、イゴールはその肌身に感じていた。
――ヤマノウミィィィ……
――ヤァァァァァ……マァアアアァノオオオウウウウ……ミイィィ……
――……ヤ……マ……
彼がそんなことを考えながら走っていると、どんどんと町のいろんなところから“顔無し人間モドキ”が湧いて出てくる。
どうやら彼女らを包囲しその先に行かせずに仕留める気らしい。
イゴールはそうした指向性のある動きを化物達から感じた。
「ハアッ!」
レナは迫りくる化物に対し先程のように祓い退けるも、その数には対処できていないようだった。
二人は、すぐさまピンチに陥っていた。
「クソッ! さすがに私一人じゃ……!」
「ぼ、僕が何かできればよかったのに……でも、僕じゃ……!」
冷や汗を垂らし歯を食いしばるレナに、絶望し震えるイゴール。
このまま何も出来ずにサヤの作った地獄に飲まれてしまうのか。
そう思った、そんなときだった。
――ダァン! ダァン!
と、二連続の銃声が鳴り響いた。
――グアアアアアアア……!
そして、二人の目の前を遮っていた “顔無し人間モドキ”の群れの壁に穴が空く。
鳴った銃声は二発なのに、なぜか化物達は大勢倒れていた。しかも体を燃やしながらである。
「大丈夫か!?」
開けた群体の先から響いたのは、凛々しくも美しい女性の声。
月夜の明かりを背にするのは、ブロンドのポニーテールで白い軍服を身にまとった二丁拳銃の麗人。
「……アリアっ!?」
そこにいたのはイゴールの友人、そしてかつてのサヤの友人でもある“叡智の才姫”、そして”魔銃士“とも呼ばれる娘。
アリア・アバークロンビーであった。
月が照らす夜空の下で、馬に乗りその手綱を強く握りしめたレナが言った。
彼女の目の前にはヴューチックへと繋がる石橋があり、さらにその先には町の入口となる門があった。
門は半端に開いていて、人一人が通り抜けられるのがやっとな隙間ができていた。
そしてそんな町への入口を前にしたレナの背中で、イゴールは既に疲れた表情でその門とレナを見比べる。
「はぁ……やっとついたけれど、本当にここなんです? 別に変わった様子はない田舎町に見えますけれど……」
「馬鹿ね、あなたの目は節穴? よく見なさい。あの城門のそば、誰もいないでしょう。衛兵すらも」
「えっ? あ……」
彼女が指を差しながら言うところを見てイゴールは気づく。
夜でありながら半端に開かれた門、そしてその側には誰もいない。だというのに門の側とその門へと続く橋には魔法灯が明かりを灯している。
まるで誘っているかのような状況だった。
「じゃあ、ここに本当にアリアとサヤが……」
「ええ、でしょうね。ここから感じるもの、あなた達が愚かな殺し方をしたせいでなるべくしてなった“人ではないモノ”の力をね」
「……う、うう」
馬から降りながら言われたレナの言葉にイゴールは情けない声を出してしまう。
彼女の言葉は何一つ間違いはなく、それが今この国で起きている数々の異変にも繋がっているのはイゴールも認めていた。
だけれど、それでも感情的にそれを指摘されると辛い部分はあるのである。
「で、でも女王陛下達からそうしろって言われたのに、他にどうしろって……」
「……そういう判断しかできなかったから、今があるのよ」
レナはイゴールの方を振り向かないまま馬を近くの木に留め、町に向かって歩き出す。
同じく馬から降りていたイゴールもまた急いでその後を追う。
「善良な少女を絶望に落として殺す。これだけでも“人ではないないモノ”は生まれてしまうというのに、よりによってあなた達がそうしたのは“穴”を見張る一族同士の混血の娘。“穴”を見張るが故にその穢れに影響された人間同士の血が混ざれば、生まれるのは人の形を持った魔力だ。聖女の力もそうした強大な力を偶然正しく使っていただけだったのでしょうね」
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「…………」
イゴールは何も返せなかった。言い訳も、謝罪も、悲しみも何も言う事ができなかった。
言葉を出す資格が自分にあるとは、彼自身そう思うことができなかった。
「ほら、入るわよ。せめて彼女を助け、サヤと戦ってその尻拭いだけはしなさい」
「……はい」
レナの言葉に力なく頷きながら、彼は彼女の後に続いて門の隙間を通って中に入っていく。
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大通りに立ち並ぶ家屋の窓は壊れているものが多く、扉は半分が開いていてあとは固く閉ざされているか壊れてしまっているという状況だった。
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「これは……」
「……チッ。分かってはいたけれど町の中は魔力が段違いね。気をつけなさい、何が出てくるか分からないわよ」
「はっ、はい!」
レナの後をついていきながらイゴールは緊張した声色で応えた。
一方でレナは鋭い視線をより険しくし、周囲を伺いながら歩いている。
迷いなく進む彼女に、イゴールはそういう強い力を持つと行先もある程度分かるのだろうなとなんとなく察していた。
二人は進む夜の町は本当に静かだ。
荒れ果てただ一部まだ動いている魔法灯の明滅する光と月明かりの優しい光の中でそんな静けさの中にいるのだから、もう既にこの町は廃墟のようだと彼には思えた。
だが人の気配どころか、犬やネズミと言った動物の気配すらしないのはさすがにあまりにも不気味だとイゴールは感じていた。
「……待て」
と、そこでレナが顔の向きは変えないままイゴールを止めた。
当然、イゴールは素直に止まる。
「どうしたんですか……?」
「シッ……」
レナはイゴールの言葉にとっさに反応するように口元に指を立てて声を出さないように指示する。
彼女の指示を受け、イゴールは両手を口で覆う。
二人共動かす、声も出さない完全な静寂。聞こえるのは、風とそれが揺らす物の音。
――ベシャリ。
何かの、音が聞こえた。
きっとそれは、足音か何かなのだろう。だってその音は、ベシャリ、ベシャリ、ベシャリ……と間隔に差はあれど一定のリズムを保ってこちらに近づいてくるのだから。
やがて、それは目の前にある建物と建物の間の路地から出てくる。
一見すれば、それは人であるのだろう。
二本の足で立っていて、二本の手があって、一つの頭があってまっすぐ立っている。
だがどうしてもイゴールはそれを人とは言いたくなかった。
なぜなら、それは体が真っ白で、その上ブヨブヨと水死体のように肌がだらしなく膨れ上がっていて、服も着ていないその手足はどちらも指は八本だし、何よりもその髪もなくそれどころか目も鼻も耳もなく、それなのに大きく開いた口だけはあるという、人と同じシルエットはしている癖にどうやっても人には視えない存在だったからだ。
――ヤァァ……マァァ…ノォ……ウゥゥミィィ……
そいつは、突然口からそう“鳴いた”。
人の言葉と似た音で。
発せられた音は『やまのうみ』……つまり『八魔之膿』であり、このヴューチックの町がもはや“人ではないモノ”の手に堕ちた証拠であった。
「――穢れし者よ去ねッ!」
イゴールが固まっている中で、突如鋭い声が飛んだ。
レナだった。
彼女は懐から瞬時に聖典を取り出しそれを開いたかと思うと、そこから破ったページがまるで矢のように素早く飛んでいき、その“顔無し人間モドキ”とでも言うべき怪物に張り付いた。そして彼女が先ほどの言葉を星光の徴を片手に言い放った。
すると、その聖典のページがまるで爆発したかのように激しい閃光を起こしたのだ。
それを食らった“顔無し人間モドキ”は「ウアアアアアッ……!」と地鳴りのような低い声のまま悲鳴を上げて倒れた。
「ちょっと、ぼーっとしてるんじゃないわよ! 走りなさい!」
その目の前で起きた光景に唖然としていたイゴールだったが、レナの彼に向けた叫びを聞き、同時に既に走り出してる彼女の姿を見てやっと我に返ってその後を追って走った。
「レ、レナさんっ! あれは一体……!?」
「あの声聞いたでしょう!? あれは八魔之膿に……サヤ・パメラ・カグラバに存在を歪められた人間の姿よ! ああくそっ! 本当に最悪……!」
「ゆ、歪められたって、じゃああれは元々はこの町の……!?」
「そう言ってるでしょ! ああ言っておくけどあれはもう助からないから『なんとか元に戻す方法』とか眠たい事は言わないでよね! そんなものはないから!」
「…………っ!」
彼女の言葉にイゴールは思わず唇を噛む。
サヤがこの町の住人をあのような醜い化物にしてしまった。そして、サヤにそうさせた原因を作ったのは自分達なのである。
みな女王の命令だということで、恐れ、従い、擦り寄り、友と大義を天秤にかけ、そうした末に彼女は死んだ。そして、その結果がコレである。
因果応報と言うにはいくらなんでも犠牲者が多すぎる、そしてそれは自らの罪業であるのだと、イゴールはその肌身に感じていた。
――ヤマノウミィィィ……
――ヤァァァァァ……マァアアアァノオオオウウウウ……ミイィィ……
――……ヤ……マ……
彼がそんなことを考えながら走っていると、どんどんと町のいろんなところから“顔無し人間モドキ”が湧いて出てくる。
どうやら彼女らを包囲しその先に行かせずに仕留める気らしい。
イゴールはそうした指向性のある動きを化物達から感じた。
「ハアッ!」
レナは迫りくる化物に対し先程のように祓い退けるも、その数には対処できていないようだった。
二人は、すぐさまピンチに陥っていた。
「クソッ! さすがに私一人じゃ……!」
「ぼ、僕が何かできればよかったのに……でも、僕じゃ……!」
冷や汗を垂らし歯を食いしばるレナに、絶望し震えるイゴール。
このまま何も出来ずにサヤの作った地獄に飲まれてしまうのか。
そう思った、そんなときだった。
――ダァン! ダァン!
と、二連続の銃声が鳴り響いた。
――グアアアアアアア……!
そして、二人の目の前を遮っていた “顔無し人間モドキ”の群れの壁に穴が空く。
鳴った銃声は二発なのに、なぜか化物達は大勢倒れていた。しかも体を燃やしながらである。
「大丈夫か!?」
開けた群体の先から響いたのは、凛々しくも美しい女性の声。
月夜の明かりを背にするのは、ブロンドのポニーテールで白い軍服を身にまとった二丁拳銃の麗人。
「……アリアっ!?」
そこにいたのはイゴールの友人、そしてかつてのサヤの友人でもある“叡智の才姫”、そして”魔銃士“とも呼ばれる娘。
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