甘い誘惑

⒈

02

下校時間になり帰る準備をする。
みんなすぐ帰って行く中、
私は 中原に言われた事がまだ頭から離れない。

「はぁ…よし、帰ろ…」

準備を済ませ教室を出た途端、

陸『おせーよ。』

「えっ、陸翔？！なんで…」

陸翔が廊下の壁にもたれ掛かっていた


陸『 別に、お前を待ってただけだけど。』

「そ、そうなの？//」

陸『早く帰ろぜ』

「う、うん。なんで待っててくれてたの？」

陸『お前と帰りたかったから。』

「そ、そうなんだ、珍しい。」

陸『 なんだよ、そんなことねぇし。』


陸翔side

今日はやけに中原と喋ってる胡桃。
何話してるのかわかんねぇけど
近すぎだし、頬にキスまで…

俺はあいつより胡桃の事知ってるし
昔から胡桃の事好きでその気持ちを
押し殺してたのに あいつはいとも簡単に
胡桃に触れてやがる。

くそーなんだよ、あんな可愛い顔見せやがって。

俺の周りには女子が集まってきて話しかけてくるけど
そんなの1個も耳に入ってこなくって
胡桃の傍に少しでも居たくて待っていた。


ただ一緒に居たいだけ。



胡桃を見てるとどんどん可愛くなってきて 
俺から離れていきそうで…

陸『今日、俺ん家来ない？』

「えっ？！いや、でも… 」

陸『大丈夫、今日誰も居ねぇから。』

「ほ、本当に良いの？」

陸『おう、お前が良いならな。』

「えっ、久しぶりに行きたい♪」

陸『じゃあ、行こ。』 

やべぇ、誘ってみたもののどうしよ、
緊張してきた…笑