甘い誘惑

さつらぎ結雛

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陸翔と一緒に家に着いた。
陸翔の家に行くのは久しぶりでちょっと緊張してる私。


「お、お邪魔します。」

陸『 ふはっ、お前何緊張してんだよ。笑』

と私の顔を覗きこみながら言う陸翔。

「緊張なんかしてないし//」

陸『 ふぅーん。まぁ、そこら辺に座ってて』

「う、うん。」

そう言われ私はソファーに座って待っていて
机の上に飾ってある写真に目が止まり
見ようとしたら…

ガチャッ

制服からTシャツとスエットに着替えてきた陸翔。


陸『なにやってんの?…っておい!』

飾ってある写真を勢い良く取り上げた

「なに?!見せてー!何の写真?」

陸『な、な、何でもいいだろ、、』

「なんでー、見たいよ。見せて見せてー!」

陸『何でだよ!やーだ!』


陸翔side

着替えを済ませ部屋に戻ると
飾ってある写真を見ようとする胡桃

うわ、やべっ直すの忘れてた…

必死で隠すに決まってるこんなの胡桃に
見せれるわけない…

だって幼稚園の時の俺と胡桃の写真。

気持ち悪いと思われるし…

「ねぇ!見せてー!」

上目遣いで俺を見つめて後ろに
隠してる写真を必死で奪おうとする胡桃

その顔が堪らなく可愛いくて
もっと虐めたくなる

陸『ヤダってんだろ?』

「なーんでー」

ふくれっ面になる胡桃

フフッと思わず笑がこぼれると

「何笑ってんのよー!早く見せてー!わぁっ、」


油断してた瞬間に胡桃が勢い良く
写真を取ろうとしてバランスを崩し
胡桃が俺の上に乗っかる体制に



胡桃side


勢い良く倒れてしまって陸翔の上になってしまった。
もうこうなったら意地でも見せてもらう!

「んー!もぉー陸翔!」

陸翔が背中の後に隠してる写真を
サッと奪えた。

「やった!取れた!」


陸『お、おい!返せ!///』

奪った写真を見ると幼稚園の時の私と陸翔。
手を繋いで仲良さそうにしてる写真。

「ふふ、なにこれ。これを必死に隠してたの?」

陸『だって、どうせバカにするだろ?』

「えっ、するわけないじゃん!すごく嬉しいよ」

陸『い、一番好きな写真…だからさ、』

「そうなの?!嬉しい!」

思わず今の体制を忘れて陸翔に抱きついてしまった。 

陸『ちょ、胡桃どけよ////』

「あ、あっ///ご、ごめん///」

陸『 やっ、別に良いけどさ…///』



陸翔side

胡桃が喜んでくれて抱きついてるけど
本当にこの体制で抱きつかれるとマジで理性が…

もうさすがに退いてくれないと襲ってしまいそう…
自分の気持ちを押し殺して
離したくないけど胡桃を自分から離した。

「ありがとう。写真飾ってくれてて」

ニコッと笑う胡桃。


陸『お、おう///』

やべっ、可愛い。

「あれ?陸翔、顔赤いよ?大丈夫?」

心配そうな顔して額に手を当てる胡桃。

陸『べ、別に何ともねぇよ//』

と胡桃の手を払った

「だーめ!ちゃんと見なきゃ分かんないでしょ!」

そう言うと俺の頬を両手で包み、
自分の額と俺の額をくっつける。

やっべ、、どうしよ、
俺どうにかなっちまいそうだ。

気付いたら俺は頬を包み込まれている両手を
離して胡桃の顎をあげて

ちゅっ、と軽くリップ音を鳴らせキスをした。
びっくりした顔をしている胡桃に

陸『胡桃、俺のこと誘ってんの?』

と耳元で囁く。

「 ば、ばか///誘ってなんか…//んっ///はぁっ///んっ///」


再び胡桃キスをする。


「なんでこんなことするの?///」


陸『お前の事が…好きだから…。』


「い、い、意味わかんないし///冗談でしょ?」

陸『好きだから、今日も妬いたんだよ、』

あっ、勢いで言ってしまった。
好きって事も中原の事で妬いてたことも。



「嫉妬って?陸翔が私に?」

陸『そうだよ、悪いかよ…』

「なんで?」

陸『そ、そんなの言わねぇよ。』

誤魔化すようにして私の頭をポンポンを叩いてくる陸翔

「ズルイー!教えてよ。キスしたんだからー!」

陸『じゃあ、胡桃からキスしてくれたら教えるよ』

「ば、ば、馬鹿な事言わないでよ、出来るわけないじゃん!意地悪陸翔!」

そう言うとほっぺたを膨らませて背を向ける胡桃。




















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