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公主の求めた者
23 地魔力 8
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長年バルビスの動物や環境については研究もされて来た。人々の暮らしを良くする事はもちろんの事、嫁いでくる供物姫の延命のためにもバルビス側はバルビス側での考えの元にだ。
「残念ながら…絶滅している、と結論付けても仕方がない状況は続いておりますね。」
公主邸に上がってくる各地の資料にも公主トライトスはもちろんの事、その補佐官であるクルースも目を通している。またクルースは自分の妻であるマーシルからも話を聞いていれば、自然とその様な結論に出てもおかしくはない。
「そう結論付けたいところですが、今回は目撃情報がございます…!」
「まさか!?だってホートネル兄様!あの近辺はこれからの時期立ち入りが厳しく制限される程厳しい場所ですよ?私達もこの目で見て来て足跡一つとして見つからなかったのに…!?誰からの情報です?」
狩猟関係はマーシルがまとめ役として動いているのにも拘らず自分の所にはその様な報告が上がってきていない。意図的に下々の者がそうしているのだとしたらこれは些か問題ではなかろうか。整ったマーシルの眉間の皺が徐々に深いものへと変わっていく。
「落ち着きなさい。少なくとも、マーシルの手におえる所からの情報でない事は確かです。」
「兄様!?」
馬鹿にされた様なホートネルの物言いにマーシルは一層気分を害した様だ。
「待つんだマーシル…!」
普段は何者にも動じず飄々と事をなすクルースがホートネルとマーシルの間に入る。クルースは自分の妻を後ろから優しく抱いてやり、食ってかかりそうなマーシルを止めているのだ。
「だって、クルース!」
「すまない、マーシル。まだ事の真相を全ては話せないのですよ。しかし、この情報は確かなものです。」
何せ、バルビス公妃殿下であるシャイリーが実際に目にして来た事なのだから。シャイリーが白狐を見た所がナーラスでなければ、きっとこの世ではない何処かの話になる。雪の大地と共にこの極寒の地で生きて来た白狐達はこの数年確かに1匹も生きた個体の目撃情報は上がって来ていないのだから。
「残念ながら…絶滅している、と結論付けても仕方がない状況は続いておりますね。」
公主邸に上がってくる各地の資料にも公主トライトスはもちろんの事、その補佐官であるクルースも目を通している。またクルースは自分の妻であるマーシルからも話を聞いていれば、自然とその様な結論に出てもおかしくはない。
「そう結論付けたいところですが、今回は目撃情報がございます…!」
「まさか!?だってホートネル兄様!あの近辺はこれからの時期立ち入りが厳しく制限される程厳しい場所ですよ?私達もこの目で見て来て足跡一つとして見つからなかったのに…!?誰からの情報です?」
狩猟関係はマーシルがまとめ役として動いているのにも拘らず自分の所にはその様な報告が上がってきていない。意図的に下々の者がそうしているのだとしたらこれは些か問題ではなかろうか。整ったマーシルの眉間の皺が徐々に深いものへと変わっていく。
「落ち着きなさい。少なくとも、マーシルの手におえる所からの情報でない事は確かです。」
「兄様!?」
馬鹿にされた様なホートネルの物言いにマーシルは一層気分を害した様だ。
「待つんだマーシル…!」
普段は何者にも動じず飄々と事をなすクルースがホートネルとマーシルの間に入る。クルースは自分の妻を後ろから優しく抱いてやり、食ってかかりそうなマーシルを止めているのだ。
「だって、クルース!」
「すまない、マーシル。まだ事の真相を全ては話せないのですよ。しかし、この情報は確かなものです。」
何せ、バルビス公妃殿下であるシャイリーが実際に目にして来た事なのだから。シャイリーが白狐を見た所がナーラスでなければ、きっとこの世ではない何処かの話になる。雪の大地と共にこの極寒の地で生きて来た白狐達はこの数年確かに1匹も生きた個体の目撃情報は上がって来ていないのだから。
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