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「お~~~い……」
何度かつんつんつんつん、足に刺激を感じてやっとのことで楓矢は目を開ける。
「蒼梧~~…蹴飛ばすなよ…!」
(人様の足をゲシゲシと、遠慮も何も無いもんだ。)
「2時間目、どうする?このまま俺とどっかでサボる?」
「なんでお前まで一緒の設定なんだ…もう起きる!」
う~~~~ん、と伸びをして身体を目覚めさせると、蒼梧が面白くなさそうにじっと人の顔を見つめてきた。
「何?どした?なんかついてる?」
「…はぁ…だから、パピーに話せって言ってんじゃん…俺じゃあそんなに信用ないんだろ?」
「はぇ?」
「顔色、朝酷かったぞ…」
(チャラチャラしてる割にはしっかりと見てるんだよな…蒼梧。)
「わり。心配かけた?」
ふへへ、とつい照れ笑いが出るくらいにはこそばゆい。
「楓は痩せ我慢しすぎ~。嫌ならとっとと出ていけばいいのに……」
「は?何?」
それだけ言うと蒼梧は、よっと立ち上がって図書室のドアに向かって行った。
「ほらほら次科学、実験だってよ?早よ早よ~」
「はぁ?なんだよお前…出て行けって…?」
蒼梧に負けじと勢いつけて立ち上がると足速にドアへと向かう。実験室に遅れると入れてもらえなくなるから。
「ねぇ……楓…あれ、誰?」
「あ…?」
やっと1日が終われば自由な放課後。また蒼梧とぶらぶらいつもの様に帰っている時にみそえに捕まった。なんでも帰宅する俺らを前方に発見した後に、妙にコソコソとこちらの方を伺いながら跡をつけているであろう女子生徒を見かけたらしいから。
ちらりとさりげなく確認すれば、尾行の相手は図書室で話しただけの1年の麻耶だ。
「あ~ん…なんというか、友達?」
「は?友達?楓の?1年の子でしょ?あれ。なんで女子苦手の楓に女子のそれも多学年の友達が出来るのよ?」
蒼梧に負けずもっと頑張れとかなんとか言っていた様な気がするみそえなのだが、いざ女子が近づいてくるとなると面白くなさそうな顔をする。
「成り行きで?」
「へ~~ほ~~?成り行きでねぇ~?」
「なんだっての?2人してさ?あの子別に俺ねらいじゃないぞ?」
(そもそも、こっちは彼女を作ろうとは思えないんだって。)
「へぇ~~~?じゃあ誰かなぁ?」
「さぁ、ね?本人に聞けば?」
「あの子ず~~っと楓を見てるっぽいじゃん?」
「だから、なんでお前達そんなに反応してんの?蒼梧なんてしょっちゅう女の子連れてるだろ?」
「むぅ……そうだけどさ…」
「なんでみそえが怒ってんだよ?」
「楓に近付くんなら邪魔じゃね?」
「は?なんで?」
2人して顔が真剣そのものだ。
「わっかんねーな。彼女作れって言ったり、邪魔って言ったりどっちよ?」
(人の恋路なんて邪魔するもんじゃ無いだろ?蒼梧のお付き合い云々にも口を出した事だって無いのに。)
「ほんとに楓の為になるならいいんだけどね~」
「蒼梧の周り、うろちょろしてほしく無いし…」
(お二人とも、心の声が漏れてませんか?)
「だって、楓だって彼女欲しいでしょ?」
「あ?そんな事言ってないだろ?」
「え?一生童貞でいいの?」
「おい!蒼梧!」
(なんだってお前はみそえの前でそういう事を言うか!?)
「え?楓童貞なの?知ってたけどさ?」
「みそえ!!」
「だって~彼女歴無いじゃん?それで童貞じゃ無かったら問題じゃない?」
「みー!!!お前!!」
(許さん!!人の傷をぐりぐりと!!)
きゃあ!と逃げていくみそえに容赦の無い追尾を発動して見せる。
「ごめ、ごめんってば!いた、もう冗談だって~!」
「あほ!冗談でも言っていいことと、悪い事があんだろうが!」
「ふ~~ん。楓は童貞っと…」
「うらぁ!蒼梧!!!!」
いい加減口を閉じない妹と幼馴染に向かって容赦ない反撃を喰らわす。
「だいたい蒼梧はともかく、みそえにだって彼氏いないだろ?」
「え~~?私?いいの?彼氏家に連れてきても?」
「「あ?だめ!」」
「ほら~~…二人とも、そんな反応するじゃん。」
(いや、俺は兄だからな。いい加減な男のとの付き合いなんてダメだって思うわけだ。けど…)
「なんで蒼梧もダメなんだよ?」
蒼梧にははっきり言って関係ないはずだ。
「ん~~?……何となく?楓とみそえが取られる感じ?」
「……」
「……」
「…ヤキモチ?」
「ヤチモチだな…」
「は~?なにさそれ?」
「よし、今日は蒼梧のとこ行くぞ!」
「え、やだ、今日はマリカの家に…」
「「キャンセルで!」」
「この双子…うざ……」
ぶーたれる蒼梧を引っ張るようにして神社の裏の桐矢家にみそえと一緒に押しかけた。
「ひっさしぶり~蒼梧のおうち~。あ!おば様!お邪魔します!」
「あらあらまぁ!いらっしゃい!楓くんにみそえちゃん。みそえちゃんたらまた美人さんになって。」
「いやだぁ。恥ずかしいこと言わないでくださいよ。」
「あら、本当よね?蒼梧。」
「え~そんな事言われても毎日見てるしなぁ…あ~ぁマリカ……」
「ほら、マリカは後でもいいだろ?蒼梧、部屋行くぞ!」
「じゃ、後で飲み物でも持っていくわね。ごゆっくり。」
少しずつホンワリした蒼梧の母さん。来るたびいつも大歓迎してくれる。
和風づくりの蒼梧の家。だけどちゃんと部屋のドアには鍵もついてて、プライベートが保てる個人を尊重した作りだ。
正直言うと、蒼梧の家にはあまり近づきたくはない。蒼梧の両親は好きなんだけどさ…
何度かつんつんつんつん、足に刺激を感じてやっとのことで楓矢は目を開ける。
「蒼梧~~…蹴飛ばすなよ…!」
(人様の足をゲシゲシと、遠慮も何も無いもんだ。)
「2時間目、どうする?このまま俺とどっかでサボる?」
「なんでお前まで一緒の設定なんだ…もう起きる!」
う~~~~ん、と伸びをして身体を目覚めさせると、蒼梧が面白くなさそうにじっと人の顔を見つめてきた。
「何?どした?なんかついてる?」
「…はぁ…だから、パピーに話せって言ってんじゃん…俺じゃあそんなに信用ないんだろ?」
「はぇ?」
「顔色、朝酷かったぞ…」
(チャラチャラしてる割にはしっかりと見てるんだよな…蒼梧。)
「わり。心配かけた?」
ふへへ、とつい照れ笑いが出るくらいにはこそばゆい。
「楓は痩せ我慢しすぎ~。嫌ならとっとと出ていけばいいのに……」
「は?何?」
それだけ言うと蒼梧は、よっと立ち上がって図書室のドアに向かって行った。
「ほらほら次科学、実験だってよ?早よ早よ~」
「はぁ?なんだよお前…出て行けって…?」
蒼梧に負けじと勢いつけて立ち上がると足速にドアへと向かう。実験室に遅れると入れてもらえなくなるから。
「ねぇ……楓…あれ、誰?」
「あ…?」
やっと1日が終われば自由な放課後。また蒼梧とぶらぶらいつもの様に帰っている時にみそえに捕まった。なんでも帰宅する俺らを前方に発見した後に、妙にコソコソとこちらの方を伺いながら跡をつけているであろう女子生徒を見かけたらしいから。
ちらりとさりげなく確認すれば、尾行の相手は図書室で話しただけの1年の麻耶だ。
「あ~ん…なんというか、友達?」
「は?友達?楓の?1年の子でしょ?あれ。なんで女子苦手の楓に女子のそれも多学年の友達が出来るのよ?」
蒼梧に負けずもっと頑張れとかなんとか言っていた様な気がするみそえなのだが、いざ女子が近づいてくるとなると面白くなさそうな顔をする。
「成り行きで?」
「へ~~ほ~~?成り行きでねぇ~?」
「なんだっての?2人してさ?あの子別に俺ねらいじゃないぞ?」
(そもそも、こっちは彼女を作ろうとは思えないんだって。)
「へぇ~~~?じゃあ誰かなぁ?」
「さぁ、ね?本人に聞けば?」
「あの子ず~~っと楓を見てるっぽいじゃん?」
「だから、なんでお前達そんなに反応してんの?蒼梧なんてしょっちゅう女の子連れてるだろ?」
「むぅ……そうだけどさ…」
「なんでみそえが怒ってんだよ?」
「楓に近付くんなら邪魔じゃね?」
「は?なんで?」
2人して顔が真剣そのものだ。
「わっかんねーな。彼女作れって言ったり、邪魔って言ったりどっちよ?」
(人の恋路なんて邪魔するもんじゃ無いだろ?蒼梧のお付き合い云々にも口を出した事だって無いのに。)
「ほんとに楓の為になるならいいんだけどね~」
「蒼梧の周り、うろちょろしてほしく無いし…」
(お二人とも、心の声が漏れてませんか?)
「だって、楓だって彼女欲しいでしょ?」
「あ?そんな事言ってないだろ?」
「え?一生童貞でいいの?」
「おい!蒼梧!」
(なんだってお前はみそえの前でそういう事を言うか!?)
「え?楓童貞なの?知ってたけどさ?」
「みそえ!!」
「だって~彼女歴無いじゃん?それで童貞じゃ無かったら問題じゃない?」
「みー!!!お前!!」
(許さん!!人の傷をぐりぐりと!!)
きゃあ!と逃げていくみそえに容赦の無い追尾を発動して見せる。
「ごめ、ごめんってば!いた、もう冗談だって~!」
「あほ!冗談でも言っていいことと、悪い事があんだろうが!」
「ふ~~ん。楓は童貞っと…」
「うらぁ!蒼梧!!!!」
いい加減口を閉じない妹と幼馴染に向かって容赦ない反撃を喰らわす。
「だいたい蒼梧はともかく、みそえにだって彼氏いないだろ?」
「え~~?私?いいの?彼氏家に連れてきても?」
「「あ?だめ!」」
「ほら~~…二人とも、そんな反応するじゃん。」
(いや、俺は兄だからな。いい加減な男のとの付き合いなんてダメだって思うわけだ。けど…)
「なんで蒼梧もダメなんだよ?」
蒼梧にははっきり言って関係ないはずだ。
「ん~~?……何となく?楓とみそえが取られる感じ?」
「……」
「……」
「…ヤキモチ?」
「ヤチモチだな…」
「は~?なにさそれ?」
「よし、今日は蒼梧のとこ行くぞ!」
「え、やだ、今日はマリカの家に…」
「「キャンセルで!」」
「この双子…うざ……」
ぶーたれる蒼梧を引っ張るようにして神社の裏の桐矢家にみそえと一緒に押しかけた。
「ひっさしぶり~蒼梧のおうち~。あ!おば様!お邪魔します!」
「あらあらまぁ!いらっしゃい!楓くんにみそえちゃん。みそえちゃんたらまた美人さんになって。」
「いやだぁ。恥ずかしいこと言わないでくださいよ。」
「あら、本当よね?蒼梧。」
「え~そんな事言われても毎日見てるしなぁ…あ~ぁマリカ……」
「ほら、マリカは後でもいいだろ?蒼梧、部屋行くぞ!」
「じゃ、後で飲み物でも持っていくわね。ごゆっくり。」
少しずつホンワリした蒼梧の母さん。来るたびいつも大歓迎してくれる。
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