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「楓~~~何お前一人で外泊してんの?」
「ぐぅえ……」
朝から鬱陶しい事この上無い…ガッチリと蒼梧の腕が首に巻きつく。恥ずかしながら山手家で二泊してしまいそのまま登校してみれば、蒼梧にあっさりと捕まった…
「ちょ、苦し……」
(この馬鹿力!!)
「みそえが心配してこっちにも連絡してきたんだぞ?」
「悪かったって!連絡するタイミングがつかなかったんだって~!」
結局、自宅には連絡は入ってた。学校に来なかったあの日は、元気一杯に見えていた刀貴が途中具合が悪くなった為に自宅まで送り届けたものの、一人暮らしの山手を心配して泊まり込んでいたという事に……何故だか蒼梧の父がその様なお膳立てをしたんだそう、と刀貴から聞かされて……どうなっているのか、ちょっと怖いぞ……
「んで?山手君どうなのよ?」
「もうそろそろ、起きられる様になるんじゃねえ?だから学校きたんだし…」
そう、だから刀貴は今日休み…少し、寂しいと思うのは誰にも内緒で…
「てか、重いって!体重かけんな!」
ただでさえ、まだまだ身体がピキピキと痛んでるのに…!
「なんだよ~冷たいじゃん?看護疲れ?」
「まあ、そんなもん…!」
(本当は違うけど…)
「あ~~~!!楓!いた!」
あぁ、朝からうるさいの第二弾……
「いって!みそえ、いってぇ!」
みそえは遠慮なくバシバシ腰の辺りを叩いてくる。
「もう!山手君どうなのよ?あんなに元気そうだってのに、熱高かったの?楓一人じゃ問題かと思って、ママ達も行こうかって話してたんだよ?」
「うそ!?」
「いや、本当…でもうちのパピーが手伝いに誰か送るって言ってたから…誰が行ってた?」
「え!?俺、気がつかなかったわ。途中寝落ちしちゃってた時があったから…」
「やだ、楓ってば看病に行って寝落ちはないわ~~…」
みそえが本気で引いてる…
「仕方ないだろ?俺だって眠気に耐えられない時位あるわ!」
「ま、いつもあんまり寝れてない様だしねぇ~?山手君が落ち着いたら気が抜けたんじゃ無い?直ぐに食べれそうな食糧とか位は置いて合ったんじゃ無い?」
「あぁ、食糧には困らなかったな…」
買い物にも出てないのに、男二人が十分食べられるほどのメニューが作れる食材があった訳はそういう事か。
「じゃ、後で蒼梧の親父さんに礼言いに行かなきゃだな…」
(マジで、気が重ぇ………)
「良いんじゃん?来なくて。パピー仕事の内って言ってたから。ちゃんと山手君から費用もらうんじゃ無い?」
「山手君、蒼梧の所と何か関係あるの?」
事情なんか一切知らないだろうみそえは不思議そうだ。
「さあ?昔の縁とかなんとか?」
「ふ~~ん?世間って狭いねぇ?」
「そうだな………」
ハハハなんて乾いた笑いを出しながら、内心冷や汗ダラダラ…………
(狭すぎるよ…その世間…………)
筋肉痛の身体を抱えて同じ様な1日が過ぎていく。当然刀貴は欠席でそれが特に問題になったりもしていない。いつもと同じ日常だ。
「良く寝れてるみたいじゃん~?」
「ん?」
昼休みはいつもの様にダラダラ過ごす。蒼梧は何やら新しいゲームか何かをポチポチしてるしな。
「顔色、今までよりずっと良い…」
時折ポツッと呟く蒼梧の言葉には本当良く見てんなぁと感心させられる。
「ん~寝れたからかな…」
実際、良く眠った。夢を見てもあの凄惨な場面はもう見ないし、知らぬ間に寝る事に対する恐怖もない。刀貴としていた事の後には、良い疲労感がくるわけで……それが眠りにも拍車をかけてくれていたし……
「そ?よかったじゃん?」
「おう。」
しつこく事情を聞いてくるわけでもなく、全く無関心なわけじゃない。蒼梧がとるこの距離感が本当に居心地いい。
「ぐぅえ……」
朝から鬱陶しい事この上無い…ガッチリと蒼梧の腕が首に巻きつく。恥ずかしながら山手家で二泊してしまいそのまま登校してみれば、蒼梧にあっさりと捕まった…
「ちょ、苦し……」
(この馬鹿力!!)
「みそえが心配してこっちにも連絡してきたんだぞ?」
「悪かったって!連絡するタイミングがつかなかったんだって~!」
結局、自宅には連絡は入ってた。学校に来なかったあの日は、元気一杯に見えていた刀貴が途中具合が悪くなった為に自宅まで送り届けたものの、一人暮らしの山手を心配して泊まり込んでいたという事に……何故だか蒼梧の父がその様なお膳立てをしたんだそう、と刀貴から聞かされて……どうなっているのか、ちょっと怖いぞ……
「んで?山手君どうなのよ?」
「もうそろそろ、起きられる様になるんじゃねえ?だから学校きたんだし…」
そう、だから刀貴は今日休み…少し、寂しいと思うのは誰にも内緒で…
「てか、重いって!体重かけんな!」
ただでさえ、まだまだ身体がピキピキと痛んでるのに…!
「なんだよ~冷たいじゃん?看護疲れ?」
「まあ、そんなもん…!」
(本当は違うけど…)
「あ~~~!!楓!いた!」
あぁ、朝からうるさいの第二弾……
「いって!みそえ、いってぇ!」
みそえは遠慮なくバシバシ腰の辺りを叩いてくる。
「もう!山手君どうなのよ?あんなに元気そうだってのに、熱高かったの?楓一人じゃ問題かと思って、ママ達も行こうかって話してたんだよ?」
「うそ!?」
「いや、本当…でもうちのパピーが手伝いに誰か送るって言ってたから…誰が行ってた?」
「え!?俺、気がつかなかったわ。途中寝落ちしちゃってた時があったから…」
「やだ、楓ってば看病に行って寝落ちはないわ~~…」
みそえが本気で引いてる…
「仕方ないだろ?俺だって眠気に耐えられない時位あるわ!」
「ま、いつもあんまり寝れてない様だしねぇ~?山手君が落ち着いたら気が抜けたんじゃ無い?直ぐに食べれそうな食糧とか位は置いて合ったんじゃ無い?」
「あぁ、食糧には困らなかったな…」
買い物にも出てないのに、男二人が十分食べられるほどのメニューが作れる食材があった訳はそういう事か。
「じゃ、後で蒼梧の親父さんに礼言いに行かなきゃだな…」
(マジで、気が重ぇ………)
「良いんじゃん?来なくて。パピー仕事の内って言ってたから。ちゃんと山手君から費用もらうんじゃ無い?」
「山手君、蒼梧の所と何か関係あるの?」
事情なんか一切知らないだろうみそえは不思議そうだ。
「さあ?昔の縁とかなんとか?」
「ふ~~ん?世間って狭いねぇ?」
「そうだな………」
ハハハなんて乾いた笑いを出しながら、内心冷や汗ダラダラ…………
(狭すぎるよ…その世間…………)
筋肉痛の身体を抱えて同じ様な1日が過ぎていく。当然刀貴は欠席でそれが特に問題になったりもしていない。いつもと同じ日常だ。
「良く寝れてるみたいじゃん~?」
「ん?」
昼休みはいつもの様にダラダラ過ごす。蒼梧は何やら新しいゲームか何かをポチポチしてるしな。
「顔色、今までよりずっと良い…」
時折ポツッと呟く蒼梧の言葉には本当良く見てんなぁと感心させられる。
「ん~寝れたからかな…」
実際、良く眠った。夢を見てもあの凄惨な場面はもう見ないし、知らぬ間に寝る事に対する恐怖もない。刀貴としていた事の後には、良い疲労感がくるわけで……それが眠りにも拍車をかけてくれていたし……
「そ?よかったじゃん?」
「おう。」
しつこく事情を聞いてくるわけでもなく、全く無関心なわけじゃない。蒼梧がとるこの距離感が本当に居心地いい。
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