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「刀貴…お前良く平気だったな……」
心からそう思う。もし自分が好きになった女子があんなんだったら?メッチャ、引くと思う……のに………今更ながらに自分の心に不安が走る………
「全ての女達が全く平静だったわけでは無いよ…社に嫁ぐ事は喜びはしても中にはゆうらの様に心を病んでしまう者もいた…」
「それでも…?」
「そう、それでも紫の瞳を持つ娘は神社にとって必要だった。」
娘達が持つ幸せの裏にある苦悩を刀貴は知っていた。だから頑なに脱走や死ぬ事を選ぼうとするゆうらに寄り添う事もできたのだ。
「俺にとって、ゆうらはかけがいの無い女だった…当時、この手に一度たりとも抱く事が叶わなくても、神主の物と成ろうとも、生きていてさえすれば良かった……」
「……刀貴……」
「だから引かない…お前が、ゆうらがどんな性を背負っているとしても、目の前にお前がいるんだ。それで十分じゃ無いか…」
刀貴のクシャッとなった泣き笑いの様な顔…その瞳は優しくてどれだけ愛してきてくれたかを物語っていて……
「楓矢…お前の望むままに。生きる中でしたい事があったらすれば良い。俺にもそうすれば良い…今までどれだけ願っても叶わなかった事だ。生きて側で笑ってくれるお前がいるのに、何を引く?」
こいつ、絶対に壊しにきてる………俺の、涙腺破壊魔だ……そんで持って、俺の馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿……大馬鹿だ…!
ゆうらの…大馬鹿野郎……!!
もう飯どころじゃ無い…食べた物全部涙の味しかしないと思う…
「ずっと、1人だった?」
またもや刀貴の腕の中…飯食って、大泣きして…抱きしめられて慰められて…散々抱かれた後だったからただ2人で寝転がって…互いにギュッと抱きしめ合った。
寂しかったのは分かるんだ。けど、誰も慰めてくれる人はいなかったのかと、刀貴の孤独を少しでも……
「嫌、そうでは無い。お前を待ってたから……」
紫の瞳の娘が生まれるのを待って、期待に裏切られる様にして切ってたのか?
「耐えられずに、抱いた事もある…」
「えぇえ!?」
初耳なんですけど!?
「まだ記憶がなくてな…それを受け入れてくれるのなら、俺は切らずに済むだろう?」
「それもそうか……」
刀貴の衝撃の告白だ…健常な男ならちっともおかしい事じゃ無い、うん、おかしい事じゃ無い……過去のことだし…うん、過去………
「だが…」
ギュウッと引き寄せる刀貴の腕の力が強くなる。
「お前は切れと願った……済まなかった…本当に……」
「いい……刀貴………愛してる……」
言ったことないよな?これ……好き、はあったとしても……懺悔の応酬はもう良いだろう?刀貴がそう思っているみたいに俺だって刀貴に幸せになってもらいたいんだよ……なぁ、もういいよ………
「顔…浮腫んでる………」
泣きすぎて瞼はパンパン……冷えたタオルで抑えたとしてもいつ腫れが引いて行くか分からないほど腫れている……
「ふ…っくくく………」
「笑うなっつってんだろ!?」
もう何度目かのやりとりだ。最初は心配そうに申し訳無さそうにしていた筈なのに、何度か目に顔を見つめては耐えられないという様に笑い出す始末……今も必死に笑いを堪えながら頭を撫でてきやがる。
「いいな…いくらでも冷やしてやるからもっと泣いてもいいぞ?」
「あ?何言ってんの?」
(急にいじめっ子モードかよ?)
「お前と居ると何をしてても楽しいな。」
そう言って刀貴はフワッと笑う。
それを言ったら、こっちだって同じだっての…!ただ恥ずかしいからそんなこと言えないだけだろ…!
「もう無いだろうな?」
「ん?何?」
刀貴がヒョイとのぞいてくる。
くっそ!顔がいいな……こっちはブヨブヨの顔してるのに!
「まだ、話してない事…」
「さぁて……」
愛おしそうにキスを落とす。唇も触ってくる手も、名前を呼ぶ声も全部楓矢が愛しいと物語ってるみたいだ。
やば…………
ここにいたら、デロデロに甘やかされて絶対にダメ人間まっしぐらだ。しばらく離れた方がいいのかも……
撫でてくる手にうっとりしながら心の片隅でやりもしない事を思い浮かべてみたりする。
無理だな………
自分から離れたって、コイツが駄目だ。もう、絶対に離さないっていう自信とか当然の権利とか、もう俺が自分の一部になったみたいに触れてくる。
「あるんだな……」
じっとりと恨みがましくつい睨みつけてしまう…
良いんだ秘密がある事くらい。刀貴は人よりも長く生き過ぎてたんだから仕方ねぇ…あっても良いが、あるならあるって言って欲しい…
「今度、挨拶に行こう…」
「ん?何処に?」
挨拶って?誰に?俺ん家?え?何の?
「ふふふふ………」
「あ!?また笑う!」
「だって、楓矢鳩が豆鉄砲喰らった様な顔して………」
「仕方ないだろ!?刀貴、お前言葉足らずなんだよ!で?どこに行きたいって?」
「桐矢神社の現神主のところ。」
「うわぁ……」
蒼梧の親父リターン………
心からそう思う。もし自分が好きになった女子があんなんだったら?メッチャ、引くと思う……のに………今更ながらに自分の心に不安が走る………
「全ての女達が全く平静だったわけでは無いよ…社に嫁ぐ事は喜びはしても中にはゆうらの様に心を病んでしまう者もいた…」
「それでも…?」
「そう、それでも紫の瞳を持つ娘は神社にとって必要だった。」
娘達が持つ幸せの裏にある苦悩を刀貴は知っていた。だから頑なに脱走や死ぬ事を選ぼうとするゆうらに寄り添う事もできたのだ。
「俺にとって、ゆうらはかけがいの無い女だった…当時、この手に一度たりとも抱く事が叶わなくても、神主の物と成ろうとも、生きていてさえすれば良かった……」
「……刀貴……」
「だから引かない…お前が、ゆうらがどんな性を背負っているとしても、目の前にお前がいるんだ。それで十分じゃ無いか…」
刀貴のクシャッとなった泣き笑いの様な顔…その瞳は優しくてどれだけ愛してきてくれたかを物語っていて……
「楓矢…お前の望むままに。生きる中でしたい事があったらすれば良い。俺にもそうすれば良い…今までどれだけ願っても叶わなかった事だ。生きて側で笑ってくれるお前がいるのに、何を引く?」
こいつ、絶対に壊しにきてる………俺の、涙腺破壊魔だ……そんで持って、俺の馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿……大馬鹿だ…!
ゆうらの…大馬鹿野郎……!!
もう飯どころじゃ無い…食べた物全部涙の味しかしないと思う…
「ずっと、1人だった?」
またもや刀貴の腕の中…飯食って、大泣きして…抱きしめられて慰められて…散々抱かれた後だったからただ2人で寝転がって…互いにギュッと抱きしめ合った。
寂しかったのは分かるんだ。けど、誰も慰めてくれる人はいなかったのかと、刀貴の孤独を少しでも……
「嫌、そうでは無い。お前を待ってたから……」
紫の瞳の娘が生まれるのを待って、期待に裏切られる様にして切ってたのか?
「耐えられずに、抱いた事もある…」
「えぇえ!?」
初耳なんですけど!?
「まだ記憶がなくてな…それを受け入れてくれるのなら、俺は切らずに済むだろう?」
「それもそうか……」
刀貴の衝撃の告白だ…健常な男ならちっともおかしい事じゃ無い、うん、おかしい事じゃ無い……過去のことだし…うん、過去………
「だが…」
ギュウッと引き寄せる刀貴の腕の力が強くなる。
「お前は切れと願った……済まなかった…本当に……」
「いい……刀貴………愛してる……」
言ったことないよな?これ……好き、はあったとしても……懺悔の応酬はもう良いだろう?刀貴がそう思っているみたいに俺だって刀貴に幸せになってもらいたいんだよ……なぁ、もういいよ………
「顔…浮腫んでる………」
泣きすぎて瞼はパンパン……冷えたタオルで抑えたとしてもいつ腫れが引いて行くか分からないほど腫れている……
「ふ…っくくく………」
「笑うなっつってんだろ!?」
もう何度目かのやりとりだ。最初は心配そうに申し訳無さそうにしていた筈なのに、何度か目に顔を見つめては耐えられないという様に笑い出す始末……今も必死に笑いを堪えながら頭を撫でてきやがる。
「いいな…いくらでも冷やしてやるからもっと泣いてもいいぞ?」
「あ?何言ってんの?」
(急にいじめっ子モードかよ?)
「お前と居ると何をしてても楽しいな。」
そう言って刀貴はフワッと笑う。
それを言ったら、こっちだって同じだっての…!ただ恥ずかしいからそんなこと言えないだけだろ…!
「もう無いだろうな?」
「ん?何?」
刀貴がヒョイとのぞいてくる。
くっそ!顔がいいな……こっちはブヨブヨの顔してるのに!
「まだ、話してない事…」
「さぁて……」
愛おしそうにキスを落とす。唇も触ってくる手も、名前を呼ぶ声も全部楓矢が愛しいと物語ってるみたいだ。
やば…………
ここにいたら、デロデロに甘やかされて絶対にダメ人間まっしぐらだ。しばらく離れた方がいいのかも……
撫でてくる手にうっとりしながら心の片隅でやりもしない事を思い浮かべてみたりする。
無理だな………
自分から離れたって、コイツが駄目だ。もう、絶対に離さないっていう自信とか当然の権利とか、もう俺が自分の一部になったみたいに触れてくる。
「あるんだな……」
じっとりと恨みがましくつい睨みつけてしまう…
良いんだ秘密がある事くらい。刀貴は人よりも長く生き過ぎてたんだから仕方ねぇ…あっても良いが、あるならあるって言って欲しい…
「今度、挨拶に行こう…」
「ん?何処に?」
挨拶って?誰に?俺ん家?え?何の?
「ふふふふ………」
「あ!?また笑う!」
「だって、楓矢鳩が豆鉄砲喰らった様な顔して………」
「仕方ないだろ!?刀貴、お前言葉足らずなんだよ!で?どこに行きたいって?」
「桐矢神社の現神主のところ。」
「うわぁ……」
蒼梧の親父リターン………
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