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「ぁあぁっん……あっ…ヤ…スキっ!」

 ビクッとナッチェルの細い腰が大きく跳ねる…手足も突っ張って、いきなり一番敏感な部分を咥え込まれた快感に必死に耐えている。

 震える手足に止まることも無い喘ぎ声、跳ね上がり腰をよじって本能的に逃げようとする身体…

 咥え込んだ中心から溢れ出る蜜が甘過ぎて、目眩がしそうだ。はちきれんばかりのナッチェルを離すまいと更に指を掛けて吸い上げながら扱き上げる。

「……っ!!…くっぁ…あぁぁあぁあ!!」

 ナッチェルは幾度も下肢を痙攣させながら、熱い蜜を放った。

 ジュゥッ、チュヂュ~~~放たれた物の最後の一滴まで溢すまいと吸い付き、全て舐めとる。

「んっ…ん~~~~っ…ヤスキ、…もう、出したからっ…」

 全て舐めとってしまってからも、まだ足りないとばかりに泰樹の方が必死にしゃぶり付いている状態だ。

「あっ!…あっ…ヤスキ!…も、ダメ、だよ?」

 ナッチェルの制止の声でやっと唇を離す。

 はっはぁっはっはぁとナッチェルが息を整える間も、先にあふれ溢れ出ていた蜜を綺麗になるまで丹念に舐め取ってしまうほどに、ナッチェルの身体は甘かった…

 ……全く、なんて物を嵌めたんだよ…!…

 自制しようにも、本能に支配されたみたいにただ夢中に舐めまわしていた。それが嫌じゃなくて、もの凄い満足感を得ているのも問題だろうな…次から次にナッチェルが欲しくなる…永遠としゃぶってろって言われてもいけるかも………

「……ヤスキ…」

 放った後で脱力して、トロンとした目でナッチェルが見て来る。

 可愛いな…最初に見た時は綺麗な顔って思ったけど、それに可愛いも増しに増して付け加えられてて、ついキスをしたくなる。

 呼ばれればすぐに行くさ…ナッチェル。

 求められるままにキスを落とす…

「知らなかった…肌を合わせるのって凄いんだね…」

「お前らあんまり経験ないのな?」

「ヤスキ、お前らって誰と誰?」

「………」

「僕達男性陣は、妻に満足してもらわなきゃいきないからね?それに、僕には妻は居ないし、知らなくても仕方無いでしょ?」

「いい、俺が教える…」

 チュゥゥッと首筋に吸い付く。白い肌にパッと花が咲いた…

「街へ行こう、ナッチェル。ここを知ってお前の元に居る路を開くぞ…」

「ん……僕も決めたよ…ヤスキ…」

 もう一度、強請られて深く、全て吸い尽くす様なキスを落とした…



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