[完結]ひきこもり執事のオンオフスイッチ!あ、今それ押さないでくださいね!

小葉石

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 スディール王子が帰った後、王子達の為に用意したお茶も茶菓子も、今はガラット王子と、シェインの前に並べられたまま、ソファーに座ったガラット王子の上に!何故かシェインが座らされて、優雅にティータイムを過ごしている………


 いや?!


「旦那様、あの、下ろしていただけませんか?」

「今は無理だ。諦めろ。」


「あの、その茶菓子もスディール様と旦那様の為に用意した物なんですが?」

「もうスディールは帰ったし、勿体無いから食べてしまおう。」

「いえ、そうでは無くてですね。何故私は旦那様の膝の上に?」


 頭の中は??が一杯……


「人間と会ったのだ。暫くこうしててくれ…」


 ガラット王子はシェインを膝の上に。心なしか本当に嫌そうな表情をしている。


「人間が、お嫌いなのですか?」


 口に運ばれたマフィンをムグムグ咀嚼しながら、ふと見つめてしまったガラット王子の瞳が少し赤くなっている?


「何で、人嫌いなのです?」

「精霊付き、と言うのを知っているか?」


「精霊の加護を?」

「……まあ、そんなものか?」

 へぇ、たまに人間に加護を与える精霊がいるって聞いた事はあるけど、初めて会った。

 それにしても、最初の印象からかけ離れた旦那様を見てしまい、ドギマギしたものの瞳の光の柔らかさはいつもの旦那様だ。


 フッと微笑んだかと思ったら、旦那様は私の肩に、コトンとご自分の頭をお乗せになって……


「そのまま、食べててね…」

 …何時もの口調?に戻ったと思ったら、

 そのまま首をグリグリと。
 グリグリグリグリ……


「ふぐっ!」

「どうした?」

「んん、んんんっ」
 
 くすぐった、旦那様の髪や息が首とか、耳にかかってくすぐったい!

 
「どうした?」

 クスッと笑っている気配。楽しんでいますね?


「旦那様、くすぐったくて食べれませんよ?」

「そうか?こぼしても良いぞ?」


 え?この方は何を言う?主人の上に座っているだけでも、使用人として十分に不敬を働いていると言うのに、更にその上で物を食べこぼす?


「嫌です!」


 自分の仕事の誇りがある!ここは断固と食べこぼす失礼なんてしたくない!


「分かった。ごめんね?」

 ガラット王子はシェインの手からマフィンを取るとそっとテーブルに戻した。
 やっと解放してくれるかと思いきや、そのまま首元に顔を沈める。


「あの、旦那様!くすぐったいんですってば!」

「心の糧がね…欲しいんだよ、シェイン。」


 いつものサワサワサワサワ、に加えて首元に時折走る柔らかい感触。

 ん?んん?この感覚は…

 ムニムニムニムニムニムニムニ…


「ちょっ…くすぐった…い…」

「もう、少しだけ…こうしてて……」


 メアリーさんに、旦那様がどつかれるまでしつこくムニムニして下さってた………
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