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39 久しぶりに貴方といて
しおりを挟む久しぶりにレーン様の光をたっぷりと浴びてその両腕いっぱい抱きしめてもらって、心が満たされていくのが分かる。
趣味部屋から応接室に連れ出されて、メアリーが用意してくれたティーセットを前にお茶をすれば高揚していた心が落ち着いて来た。
なぜ、レーン様が、ガラット様に?
素朴な疑問を聞いてもいいだろうか?
「フフッ…いつ言おうかと思っていたが、シェインリーフ、其方の声は全て洩れているぞ?」
「!?……す、全てとは?」
「最初から、全て。」
ニッコリと最高の笑顔で答えられれば、ワァァァァと、叫び出したくなるくらい、恥ずかしい………
真っ赤になって恥ずかしさに居た堪れなくなり、離れようとするもその前にシェインの腕は取られて、またスッポリと腕の中に囲い込まれてしまった。
「其方を不安にさせるつもりはないんだシェインリーフ。全部話すからここに居なさい。」
優しく抱きしめられ、何度も髪に口付けを落とされる。恥ずかしいやら、隠れたいやら、嬉しいやら、ホッとするやらちっとも落ち着いては居ないじゃないか…
「私が人間としてここに居るのは、先ずは其方を探すためだった。」
あの大寒波が来た後に、気が付けば全てが終わりシェインリーフの森は死に絶えていた。そしてシェインリーフは見当たらず……森への打撃の凄まじさから、もしや消滅してしまったのかと心が荒れに荒れたが、そこに残されていた木々の残骸から、まだシェインリーフの精気は消滅していない事が分かった。
しかし、消滅していない事が分かっただけで当のシェインリーフの行方が分からない。
レーンは地上を探しに探し、森の精の眷属にまで協力を得て人間の元に降った事を知った。
あの大寒波は人間界にも影響を及ぼして疫病を流行らせ、運悪くこの国の王族が倒れる事になる。
王族が疫病に屈したとなれば国の威信にも関わると、人々は人外に望みを託し神殿で祈りを捧げ出した。
それを、レーンは利用したのだ。自分が人間となってシェインリーフを探すために。探すためではなく、同じ時を一緒に生きる為に…
「シェインリーフ。私と共に今を生きてくれるか?」
嬉しい、嬉しい、うれしい……!
嬉しくて、恥ずかしくて顔を上げられない…
レーンに答える代わりに、シェインもギュウッと抱きしめ返す。
幸せ過ぎて、とても信じられないくらいだ。
でも夢じゃ無いと、そっと頬を両手で包まれて優しくて温かい唇をゆっくり落とされた…
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