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38 趣味のお部屋は
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「反省は大切だが、そもそも其方は悪くない。こちらの目の届かぬ事を知って闇の中で手を下したのは彼方だからな。」
頭上から優しい声が降って来る。旦那様のレーン様の気配、匂い、暖かさ…
全部自分が求めていたものがここにある。胸にグサグサ刺さっていた氷柱の様なトゲがやんわりと溶けていくのが分かる。
「なんで、もっと早く言ってくださらなかったのです?そうしたら、もっと、もっと早くに、お詫びできたのに……」
嗚咽まじりの声になってしまうのは仕方ない。我慢なんて出来そうになかったから…
「何を言う…シェインリーフが誤ることなど何も無い。此方においで…」
泣きじゃくるシェインを宥めながら、優しく手を引きある部屋へ連れて来られる。
「ここ、旦那様の趣味のお部屋の?」
ドアの前まで来てそっとシェインはガレット王子を仰ぐ。
「……入ってごらん。」
ガチャリと扉を押し開けば、懐かしい土の匂いが胸いっぱいに広がった…涙がピタリと止まる、自分の森に帰って来たみたいに…
ガレット王子の噂高い趣味部屋はいとも怖気立つものがあると言う、がそんな気配などここにはない。
「ここには何が?」
部屋は薄暗く良く見えないのだ。
パァァァァ……とガレット王子の手から光が溢れる。
重厚な凝った意匠の衣類箱数個からは、艶のある絹が見えている。
「開けてごらん。」
進められるままにシェインはその中の一つを開けた。
ガタン…重い音を立てて衣装箱が開けられる。
「………レーン様、これは……」
間違えていないのならば、これは……
「そうだ……お前の森だったものだ。シェインリーフ。」
箱の中、綺麗な絹に包まれて収まっていたのは、無数の木の枯葉。もう水気はなくてどれもカサカサになっている。
他の衣装箱を開けてみれば同じく絹に包まれた乾燥したただの土の箱……木の枝の箱……
「これ、全部?」
「まだまだ残された物もあったが、全ては拾いきれなかったのでな…綺麗なものだけを選んでここで保管していた…」
シェインはジッとガラット王子を見つめている。さっき止まった涙を目にいっぱい溜めて…
「お一人で?これ、全部を?」
この量を集めるだけでも大変だろうに、尚且つ、此れのせいで悍しい趣味趣向の持ち主と、ガラット王子の周りからは人々が離れていったのに?王族で有りながら、こんな大きな離宮にたった一人になってまで……
「全てがお前だろう?一つも残さずこの手元に置きたかったのだが、済まないな……」
まるでレーンが悪かった様に罰の悪い顔をしてシェインに謝って来る。
もう、充分!!
溜まった涙を零しながら勢いよく、シェインはレーンに飛びついた。
頭上から優しい声が降って来る。旦那様のレーン様の気配、匂い、暖かさ…
全部自分が求めていたものがここにある。胸にグサグサ刺さっていた氷柱の様なトゲがやんわりと溶けていくのが分かる。
「なんで、もっと早く言ってくださらなかったのです?そうしたら、もっと、もっと早くに、お詫びできたのに……」
嗚咽まじりの声になってしまうのは仕方ない。我慢なんて出来そうになかったから…
「何を言う…シェインリーフが誤ることなど何も無い。此方においで…」
泣きじゃくるシェインを宥めながら、優しく手を引きある部屋へ連れて来られる。
「ここ、旦那様の趣味のお部屋の?」
ドアの前まで来てそっとシェインはガレット王子を仰ぐ。
「……入ってごらん。」
ガチャリと扉を押し開けば、懐かしい土の匂いが胸いっぱいに広がった…涙がピタリと止まる、自分の森に帰って来たみたいに…
ガレット王子の噂高い趣味部屋はいとも怖気立つものがあると言う、がそんな気配などここにはない。
「ここには何が?」
部屋は薄暗く良く見えないのだ。
パァァァァ……とガレット王子の手から光が溢れる。
重厚な凝った意匠の衣類箱数個からは、艶のある絹が見えている。
「開けてごらん。」
進められるままにシェインはその中の一つを開けた。
ガタン…重い音を立てて衣装箱が開けられる。
「………レーン様、これは……」
間違えていないのならば、これは……
「そうだ……お前の森だったものだ。シェインリーフ。」
箱の中、綺麗な絹に包まれて収まっていたのは、無数の木の枯葉。もう水気はなくてどれもカサカサになっている。
他の衣装箱を開けてみれば同じく絹に包まれた乾燥したただの土の箱……木の枝の箱……
「これ、全部?」
「まだまだ残された物もあったが、全ては拾いきれなかったのでな…綺麗なものだけを選んでここで保管していた…」
シェインはジッとガラット王子を見つめている。さっき止まった涙を目にいっぱい溜めて…
「お一人で?これ、全部を?」
この量を集めるだけでも大変だろうに、尚且つ、此れのせいで悍しい趣味趣向の持ち主と、ガラット王子の周りからは人々が離れていったのに?王族で有りながら、こんな大きな離宮にたった一人になってまで……
「全てがお前だろう?一つも残さずこの手元に置きたかったのだが、済まないな……」
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もう、充分!!
溜まった涙を零しながら勢いよく、シェインはレーンに飛びついた。
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