英雄に捨てられた平民は王子に拾われる

工事巴

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王子の過剰な干渉

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 休憩から戻り、殿下のいる部屋の端で待機する。何か仕事はないかと考えていると

 「フィア」

 殿下から呼び出しを受ける。

 「はい、なんでしょうか」

 「少し肩が凝ったから肩揉んでくれないか?」

 「は、はい。わかりました。」

 私は言われた通り、王子の肩を揉む。あまり凝っているようには思えないが、マッサージのプロというわけではないので誠心誠意揉む。

 「ん~、あんまり凝りがとれないかな~」

 「も、申し訳ございません。もう少し強めにした方がいいでしょうか。」

 「そうだね~、服の上からじゃなく、中に手を入れて揉んでくれないかな?」

 「服の上からですか!?そ、それは...」

 「王族からの命令が聞けないなら、仕方ないか~」

 「わ、わかりました。やりますぅ」

 私は王子の生肌に触れていいものかどうか葛藤があったが命令なので、首元の隙間から手を入れ揉む。
 
 「おぉかげんどうでしょうか!」

 緊張によって声が少し裏返ってしまった。

 「うん、いい感じだよ。じゃあ次は腕もお願いできる?」

 殿下に言われた通り、腕をもってどうすればいいかわからずただ腕を揉む
 殿下の腕は思ったよりも筋肉があり、よく鍛えられていることがわかる。

 「じゃあ、次は他のとこもお願いできる?」

 「はい、わかりました」

(他のとこ…あ、あとは脚とかかな?)

 私はそう思い、脚を重点的にマッサージする。
 しばらく脚をマッサージしていると殿下から別の注文も来た。

 「じゃあ次もっと上の方お願いできる?」

 「上ですね、この辺ですか?」

 「もっと上かな~」

 「も、もっとですか。この辺でしょうか?」

 「もっと上かな~」

 「も…もっとは上は…その…」

 王子が言う脚の上は、もはや脚ではなく股関節付近まで到達しており、私は触れていいものか思考が停止してしまった。

 悩んだ末に殿下の方を見上げるとそこには

 「クックックッ、そんなマジマジと僕の下半身を見つめないでくれよ」

 私は全て冗談だったことを知り真剣にマッサージを施そうとした自分が恥ずかしくなってくる。

 「マッサージはもういいよ、そろそろ時間だし上がっていいよ。僕もそろそろ部屋に戻るから。」

 殿下がそう言うので

 「は、はい、わかりました。それでは失礼いたします。」

 私は顔が赤くなっているのを感じながら、早足で部屋を後にする。

 王子はフィアが出ていくのを見るのを確認した後、机に項垂れる。





 「はぁ、焦りすぎだ。」

 

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