英雄に捨てられた平民は王子に拾われる

工事巴

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いじめの本格化

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「これはひどい…」

 朝仕事をするために王城の裏口から入り、着替えを行うためロッカーを開けたところ、ボロボロになった制服があった。

 呆然とロッカーを見ていると

「うふふ、あらぁ~どうしたの?王子様のお世話があるって言うのにまだ着替えてないのかしら」

 わざとらしい口調で嘲るようにこちらを見る同じメイドのキャシーが話しかけてきた。

 普段から聴こえるように私の悪口を言っているあたり、この制服もこのキャシーがやったのだろう。

「どうやら、制服が破けていたようなので、替えがないか聞いてきます」

 仕事まで時間がないので、急いでメイド長へと確認をしに移動する。
 キャシーに腹が立つが、今は仕事が優先なので、なんとか我慢する。

「2日…ですか」

「そうねぇ~、たまたま同じサイズで余ってたのが昨日あったんだけどもう1人も同じように制服破けたって言ってて、その子にあげちゃったのよ」

 おそらく、これもキャシーだろう。かなり用意周到に嫌がらせをおこなってきてるようだ。

 制服がなければ、側付きの仕事をするわけにもいかないので2日後までは雑用をメインに仕事をする。

「制服はなかったようね~フィア」

「ええ、おかげさまで」

 嫌味ったらしく、また声をかけてきたので私も負けじと言い返す。

「あなたに王子様は勿体無いわ、あなたがいない間は私が担当することになったから、じゃあね~♪」

 キャシーはそう言って過ぎて行った。

 悔しいが2日間の辛抱だ。しかし、2日後以降もキャシーが側付きに任命されたらどうしようと言う不安がふと過ぎってしまう。

 どうしようもない不安を抱えながら、雑用をこなしていく。

「あれ、フィアはどうしたんだい?」

「フィアでしたら、自分から側付きを辞退したため、これからは私が担当いたします。キャシーと申します。何なりとお申し付けください」

「自分からそう言ったのかい!?」

「え、えぇ、そうです」

 王子は信じられないと言った面持ちで、深く考える。
(なんで自分から…少しいたずらが過ぎたのか、それで嫌われたのだろうか…。)

 見るからに元気がなくなった、王子だが仕事を放棄するわけにもいかず、メイドとは事務的なやりとりのみを行い、仕事を終わらせていく。

 仕事を終わらせて会いに行きたいが、一介の使用人に王子が会いに行っては事を大きくしてしまうため迂闊に行動もできない。

 どうしようもないまま、どうしたらいいかを考え1日が終わる。



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感想 1

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みんなの感想(1件)

おゆう
2022.02.17 おゆう

普通は嫌がらせされるよな。原因作ったのは間違いなく王子だわ。

解除

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