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幼馴染の母親の口唇に 5
【1】
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昔馴染みの女性とのキスは、あの時食べたホットケーキの様にふわふわで甘かった。
***
帰省中のサトルは特にすることもなく、暇を持て余していた。
明後日には都会へ戻る予定だが、せっかくの休みなのに家に閉じこもるのも退屈だ。
さすがに家族が居ては叔母のヒカリとはゴニョゴニョ出来ない。
そこで、ふらりと近所を散策することにしたのであった。
彼の故郷は都会とは違い、遊ぶ場所が少ない。
駅前に行けば多少の娯楽施設はあるが、バスで30分もかかるため億劫だった。のんびり歩きながら昔通った道を懐かしく思い出す。
「あ、あそこの駄菓子屋がコンビニになっているんだ‥‥昔、よく行っていたのにな」
そんな時、不意に道端で声をかけられた。
「もしかして、サトルくん?」
振り向くと、買い物袋を両手に持った女性が立っていた。彼女の髪は後ろでゆるくまとめられ、お団子スタイルになっている。柔らかい表情に優しげな顔立ちに、その可愛らしい雰囲気は、どこかで見たことがあるような気がした。
「えーと‥‥」
名前を呼ばれたということは、知り合いなのだろう。しかし、記憶が靄に包まれていて、すぐには思い出せなかった。
「あら? もしかして忘れちゃった? 雪城ユイのママよ」
「雪城ユイ‥‥あっ!? ユイのおばちゃん!」
驚いて口にすると、女性はくすりと微笑んだ。
しかし自分で言っておいてなんだか「おばちゃん」と呼ぶにはあまりにも失礼になるほど若々しく見えるのは、雪城ユイの母親(通称ユイママ)。
雪城ユイとはサトルの幼馴染。
小学校、中学校と仲が良く、よく一緒に遊んでいた。しかし高校が別になってからは疎遠になってしまったのだ。
「すっごく久しぶりね。たしか、外の大学に通って暮らしているんだっけ? 帰省で戻ってきたの?」
「ええ、一週間前に戻ってきて、明後日にはまた戻る予定ですけど」
「あら、そうなのね」
「ユイは元気にしていますか?」
「元気よ。でも今年はバイトとかが忙しくて帰省しなかったの」
「そうなんですか‥‥なんか、おばちゃんに会えたから、久しぶりにユイにも会いたくなってきたのにな」
「だったら、ちょっと家に寄っていかない? 立ち話もなんだし、お茶でも飲みましょうよ」
「お邪魔じゃなければ‥‥。あ、荷物持ちますよ」
「本当? ありがとう」
ユイの母親は感謝しながら微笑んだ。その笑顔はどこか少女のようで年齢を感じさせなかった。
(たしか四十を超えているはずだけど‥‥全然そんな風に見えないな)
喫茶ミラージュの女店主(サナエ)も四十路だが、あちらは妖艶の美魔女でユイのママとは対局の可愛らしい見た目ではある。
サトルはそんなことを思いながら、ユイの家へと向かった。
***
帰省中のサトルは特にすることもなく、暇を持て余していた。
明後日には都会へ戻る予定だが、せっかくの休みなのに家に閉じこもるのも退屈だ。
さすがに家族が居ては叔母のヒカリとはゴニョゴニョ出来ない。
そこで、ふらりと近所を散策することにしたのであった。
彼の故郷は都会とは違い、遊ぶ場所が少ない。
駅前に行けば多少の娯楽施設はあるが、バスで30分もかかるため億劫だった。のんびり歩きながら昔通った道を懐かしく思い出す。
「あ、あそこの駄菓子屋がコンビニになっているんだ‥‥昔、よく行っていたのにな」
そんな時、不意に道端で声をかけられた。
「もしかして、サトルくん?」
振り向くと、買い物袋を両手に持った女性が立っていた。彼女の髪は後ろでゆるくまとめられ、お団子スタイルになっている。柔らかい表情に優しげな顔立ちに、その可愛らしい雰囲気は、どこかで見たことがあるような気がした。
「えーと‥‥」
名前を呼ばれたということは、知り合いなのだろう。しかし、記憶が靄に包まれていて、すぐには思い出せなかった。
「あら? もしかして忘れちゃった? 雪城ユイのママよ」
「雪城ユイ‥‥あっ!? ユイのおばちゃん!」
驚いて口にすると、女性はくすりと微笑んだ。
しかし自分で言っておいてなんだか「おばちゃん」と呼ぶにはあまりにも失礼になるほど若々しく見えるのは、雪城ユイの母親(通称ユイママ)。
雪城ユイとはサトルの幼馴染。
小学校、中学校と仲が良く、よく一緒に遊んでいた。しかし高校が別になってからは疎遠になってしまったのだ。
「すっごく久しぶりね。たしか、外の大学に通って暮らしているんだっけ? 帰省で戻ってきたの?」
「ええ、一週間前に戻ってきて、明後日にはまた戻る予定ですけど」
「あら、そうなのね」
「ユイは元気にしていますか?」
「元気よ。でも今年はバイトとかが忙しくて帰省しなかったの」
「そうなんですか‥‥なんか、おばちゃんに会えたから、久しぶりにユイにも会いたくなってきたのにな」
「だったら、ちょっと家に寄っていかない? 立ち話もなんだし、お茶でも飲みましょうよ」
「お邪魔じゃなければ‥‥。あ、荷物持ちますよ」
「本当? ありがとう」
ユイの母親は感謝しながら微笑んだ。その笑顔はどこか少女のようで年齢を感じさせなかった。
(たしか四十を超えているはずだけど‥‥全然そんな風に見えないな)
喫茶ミラージュの女店主(サナエ)も四十路だが、あちらは妖艶の美魔女でユイのママとは対局の可愛らしい見た目ではある。
サトルはそんなことを思いながら、ユイの家へと向かった。
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